岡田家 有職雛(ゆうそくひな) | たいや旅館・おやじだより

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 四国88ケ所第86番札所「志度寺」の門前町にある小さな旅館「たいや(鯛屋)」のおやじであります。
 うどんだけじゃない「さぬき」を、趣味の写真を通して発信していきたいと考えております。どうかお気軽にお立ち寄りください。
 

 さて本日は、宝暦三年(1753年)より、この地でひしほ(醤油)の製造販売を始め、現在に至る「かめびし醤油」の岡田家に伝わる有職雛(ゆうそくひな)を御紹介します。


 昨日のおやじブログで御紹介しました公卿の装束を纏った有職雛、お内裏さまの纏われた装束の色は、皇室以外では使用できない色だということです。


たいや旅館・おやじだより-お内裏様



お雛様

赤と緑が鮮やかな十二単


たいや旅館・おやじだより-お雛様



三人官女と五人囃子


たいや旅館・おやじだより-三人官女と五人囃子



手前と一番奥の人形は「女鶴亀」と呼ばれます。

「女鶴亀」とは、能楽の舞いのひとつで、天下泰平と万民寿福を祝う心を表現したものだそうであります。


たいや旅館・おやじだより-女鶴亀



これが全景

五人囃子の下の段、両脇に控えるのは「随身」と呼ばれる武官

更に下段の三人、何やら酒盛りでもしながら盛り上がっているようですが、「仕丁」と呼ばれ、それぞれ泣き、怒り、笑いの表情を表しており、全体の雰囲気を和ませてくれます。


たいや旅館・おやじだより-段飾り



 大正八年に京都市の御雛京人形司 丸屋 四世 大木平蔵によって作られた雛人形です。

 丸屋は皇室御用達であり、当時とても高価(当時の価格で1000円したとうかがいました。)な雛人形だったそうです。


たいや旅館・おやじだより-大木平蔵作