さて本日は、宝暦三年(1753年)より、この地でひしほ(醤油)の製造販売を始め、現在に至る「かめびし醤油」の岡田家に伝わる有職雛(ゆうそくひな)を御紹介します。
昨日のおやじブログで御紹介しました公卿の装束を纏った有職雛、お内裏さまの纏われた装束の色は、皇室以外では使用できない色だということです。
お雛様
赤と緑が鮮やかな十二単
三人官女と五人囃子
手前と一番奥の人形は「女鶴亀」と呼ばれます。
「女鶴亀」とは、能楽の舞いのひとつで、天下泰平と万民寿福を祝う心を表現したものだそうであります。
これが全景
五人囃子の下の段、両脇に控えるのは「随身」と呼ばれる武官
更に下段の三人、何やら酒盛りでもしながら盛り上がっているようですが、「仕丁」と呼ばれ、それぞれ泣き、怒り、笑いの表情を表しており、全体の雰囲気を和ませてくれます。
大正八年に京都市の御雛京人形司 丸屋 四世 大木平蔵によって作られた雛人形です。
丸屋は皇室御用達であり、当時とても高価(当時の価格で1000円したとうかがいました。)な雛人形だったそうです。