トラベル特集――いつだって、 行きたい台南!(後編) | 台湾観光のブログ

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・張晉瑞・宋育玫




いつだって、
行きたい台南!

台南は、台湾で最も歴史のある街。古い建物が多く街の歩調がゆったりしている古都は、初めて訪れてもどこか懐かしい雰囲気が感じられる。かと思えば、歴史建築の目の前にモダン建築がたっていたり、廃墟がアート空間に生まれ変わっていたり。迷路のような路地を曲がる度に、新しい景色が待っている。古民家を改装したリノベカフェやローカル気分満点のグルメ、別腹スイーツも次々登場して、台南の旅は終わることがない。いつだって、何度だって通いたくなる台南にあいにいこう!



おすすめコース
1日目:高速鉄道台南駅→台湾鉄道台南駅→台南市中心街
2日目:台南市中心街→台湾鉄道台南駅→高速鉄道台南駅

Access:台湾鉄道台南駅から徒歩・バス・タクシー・公共レンタサイクルで各スポットへ

台南市公共レンタサイクルT-Bike
Web:tbike.tainan.gov.tw

台南市バス大台南公車(日本語あり)
Web:2384.tainan.gov.tw/NewTNBusWeb 

 

 

 

ご当地グルメ
昔ながらの懐かしい味

糯夫米糕
 

 

「糯夫米糕」の創業は2015年。オーナーが祖母から受け継いだ伝統の「米糕(おこわ)」の味を残そうと、自転車に桶を積んで米糕を売り始めたのが始まりだ。懐かしい美味しさが人気を呼び、2020年に実店舗の開店に至った。糯夫の米糕は一般に見られるものよりも、米粒がしっとりしているのが特徴だ。胡麻油、米酒、炒めた豚肉の香りとうまみを吸い込んだおこわは格別の美味しさ。お供には野菜たっぷりのあんかけスープ「無魚翅羹湯」を。


無魚翅羹湯(奥)、糯夫米糕(手前) 

Add:台南市中西区府前路一段359巷22号
Open:12:00-15:30、月曜-水曜定休
※売切れ次第終了


鼎富発猪油拌飯
台湾の家庭に昔から伝わる「猪油拌飯」は、白飯にラードと醤油をかけて混ぜるだけのシンプルな料理。まったりした味わいは日本のバター醤油ご飯を思わせる。鼎富発の猪油拌飯はフライドオニオンで香ばしさをアップ。これに生の卵黄を加えると、ワンランク上の卵かけご飯の完成だ。全体をよくかき混ぜて、熱々のうちに絶品B級グルメを堪能しよう。

豚の串焼きや魚のつみれスープを添えれば軽めの定食にもなる


Add:台南市中西区大徳街38号
Open:10:30-19:30


阿財牛肉湯
 

 

看板メニューは、店頭で切り分けたばかりの新鮮な生の牛肉に熱々のスープを注いだ牛肉スープ「牛肉湯」。ピンク色の牛肉は柔らかく、牛肉本来の甘みがある。好みで店オリジナルの玉ネギ入りの醤油だれや、しょうがを加えた甘い醤油だれをつけて食べても美味。

 

 

スープは濃いめの味わいで、米酒を少し足すと香りがより引き立つ。スープ類を注文すると白飯か肉燥飯をサービスなのもうれしい。牛肉麺や牛肉と野菜の炒め物などのメニューも豊富だ。


Add:台南市安平区古堡街5号
Open:11:30-20:00



伝統スイーツ&ドリンク
魅惑の別腹タイムを満喫

冰郷

夏のマンゴーかき氷「芒果牛乳冰」は、愛文マンゴー、金煌マンゴーなど数種類のマンゴーが巨大な器にそびえる超大盛り。冬のイチゴかき氷「草苺牛乳冰」は、びっしり並んだイチゴの山にプリンをトッピングしても美味。どちらも季節限定で、平日も早々に売り切れ御免となる超人気かき氷だ。小豆やバナナなど、昔ながらのかき氷も人気。



Add:台南市中西区民生路一段160号
Open:12:00-21:00、営業時間変更や臨時休業はFacebook ページで告知
Web:facebook.com/icecountry160
※マンゴーかき氷(6月~7月ごろ)・イチゴかき氷(12月~4月ごろ)は売切れ次第終了のため、開店前に並んで整理券をもらうのがおすすめ


清水堂愛玉専売店
クワ科の植物から作るゼリー「愛玉」専門店。愛玉はレモンシロップなどをかけていただくのが一般的だが、清水堂ではスタッフが「追いシロップ」用のコーラやビールを持ってテーブルを回る面白いサービスを実施している。どちらも炭酸が愛玉に意外と合うので、ぜひチャレンジしてみよう。ライチや桃、マンゴー、イチゴなど、季節のフルーツを使った特別メニューにも注目!


桃・ライチ・龍眼入りの「水蜜桃龍眼愛玉冰」は初夏限定 

ビールアレンジに挑戦!

Add:台南市中西区中正路305号
Open:13:00-18:00、土曜・日曜12:00-18:00、火曜・水曜定休
Web:bit.ly/3g6Ado6
Ticket:ミニマムチャージ:1人1品


雙生緑豆沙牛奶
観光名所「赤崁楼」の斜め前に位置するドリンク店。看板メニューは解熱や解毒の効能があるヘルシー食材「緑豆」を使ったスムージー「緑豆沙」。緑豆スムージーは甘さ控えめで、粒子が細かく和菓子の白あんのようになめらか。フレッシュミルクと合わせた「緑豆沙牛奶」は、ミルクを加えることでよりさらっとした飲み口。夏は特に行列が長くなる人気店だ。


左から緑豆沙牛奶、緑豆沙

Add:台南市中西区民族路二段281号
Open:11:00-18:00、月曜・火曜定休
Web:facebook.com/ShuansenBeverages
※日本語メニューあり



リノベ古民家カフェ
セピア色の穏やかな時間

KADOYA喫茶店
 

 

住宅街にありながら平日も行列ができる洋菓子喫茶。道の角にあるため店名を「KADOYAカドヤ」という。広告デザイナー出身のオーナーは、開店にあたり日本の喫茶店の写真を徹底的に研究し、細部にまでこだわって1970年代の「昭和の喫茶店」を再現した。深緑のタイルの外壁、スモークガラスのドア、イエローのペンダントライト、U字のカウンター、革張りのスツールなど、お店にいるとここが日本の下町の喫茶店と錯覚しそうなほど。提供する日本風の洋菓子も本格派。おすすめは、外側がカリッと中はしっとりしたカヌレ、メレンゲをのせて焼き上げたレモンパイ、ミニシューを積み上げたサントノーレなど。季節のフルーツを使ったケーキも人気。


右奥から時計回りでサントノーレ、レモンタルト、カヌレ

Add:台南市東区樹林街一段36号
Tel:06-200-3434
Open:12:00-18:30、火曜・水曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$180/席利用:90分/予約:不可
Web:facebook.com/Kadoyasweets
※日本語メニューあり、洋菓子は売り切れ次第終了


PEKO PEKO
 

 

「赤崁楼」南の細い路地にたつ一軒家の古民家。あえてそのままにされている、エントランスのはがれた床タイルや錆びた鉄窓花(面格子)に建物が過ごしてきた長い年月が感じられる。室内の壁や床のレンガがむき出しになった部分も、不思議とインテリアに趣を添えている。

 

 

1階はカウンターとレトロなソファが置かれた客席で、レトロな装飾の手すりとテラゾー仕上げが美しい階段を上がった2階はやや広い客席。日本語の「お腹ペコペコ」に由来する店名にふさわしく、自家製のキッシュやパイ、パンの美味しさでも知られる。ブランチはキッシュとパンを同時に味わえるセット「手作鹹派麺包餐」がおすすめだ。


Add:台南市中西区民生路一段132巷5号
Tel:06-228-7219
Open:10:30-18:00、水曜・木曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人ブランチ1品またはドリンク1杯/席利用:休日は90分/予約:可
Web:facebook.com/pekopekobakecafe


磨磨 茶
 

 

台湾鉄道台南駅前の路地裏に佇む茶館。築50年ほどになるという古い住宅で、建物の構造やテラゾー仕上げの床や壁はそのままに、モダンな感覚を取り入れたインテリアがお洒落な雰囲気だ。

 

 

店で提供しているのは高品質な台湾茶を石臼で碾いて粉末状にした「台湾版抹茶」。老舗茶葉店出身のオーナーが「若い人にお茶に親しんでほしい」と生み出したスタイルが、中国語で「石臼で茶を碾く」を意味する店名の由来になっている。看板メニューは台湾高山緑茶を粉末にした「磨緑」。軽食メニューは週替わり。なかでも白い中華饅頭に具材を挟んだ台湾バーガー「刈包」は必食! 


刈包の具材は豚の角煮や鳥の照り焼きなどが週替わりで登場する


Add:台南市中西区北門路一段161巷2号
Tel:06-223-4093
Open:11:00-18:00、月曜・火曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人ドリンク1杯
Web:facebook.com/momochadrink




※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。