台湾鉄道ーー途中下車の旅 | 台湾観光のブログ

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企画構成/朱佳雯 文/高田雅子 写真/宋育玫

泰安駅
緑と花につつまれて昔の駅と思い出話

 


台湾鉄道縦貫線旧山線泰安旧駅は、明治43年(1910年)に信号所として建設された。現存する駅舎は、昭和10年(1910年)の大地震後に再建された西洋式建築。改札からホームへ続く防空壕式トンネルが特徴的で、台中市定古跡に指定されている。

 

台湾鉄道:www.railway.gov.tw/tw

泰安鉄道文化園区

 

泰安旧駅敷地内や周辺は鉄道文化園区として整備されている。廃線路や、大安渓に掛かる鉄橋など見どころも多い。旧駅前は過度な観光開発がされていない素朴で静かな集落。人気グルメは日進肉舗で製造直売されているコーリャン酒仕込みの台湾ソーセージ。ほんのり甘いサラミソーセージのような味と食感で美味。毎年二月中旬ごろの桜まつりの時期には、泰安新駅からメイン会場の派出所付近までシャトルバスも運行され、たくさんの観光客で賑わう。

Add:台中市后里区泰安里福興路52号

 

 

   

 

中社観光花市の花畑

 

国道13号線沿いに位置する観光花市。併設の花畑は、6ヘクタールの広大な敷地を誇る。色とりどりの季節の花が咲き競う花畑の中には風車やピアノなどが置かれ、可愛らしくロマンチックな雰囲気。カップルが結婚写真撮影に訪れることも多い。春はイチゴ農園でのイチゴ狩りも可。BBQコーナーで食事をすると花畑の入場が無料に。

 

 

Add:台中市后里区三豊路五段333号
Open:8:00-18:00
Ticket:1月~3月(チューリップ開花期)NT$150、4月~12月NT$120

 

后里駅
タイムトンネルをくぐって歴史散歩に出かけよう

赤土燃える火焔山の足元、大安渓と大甲渓という二つの河に挟まれた自然豊かな美しい農村風景に、心癒される后里。肥沃な土地の特性を生かして古くから農業が盛んで、特に花の栽培は全国にその名を知られ、花の郷の別名も。



台糖月眉観光製糖工場


明治42年(1909年)の創立より実に百年以上の歴史を数える製糖工場は、1999年に観光工場へと転身を遂げた。工場の機械や小型蒸気機関車などの輸送帯がほぼ完全な形で残されている貴重な歴史建築でもある。特筆すべきは工場煙突下に続くトンネル。全台湾の製糖工場でここだけのもので、天井が大人の背丈よりも高いレンガ造り。訪れる人を往時の華やかだった時代へ誘うような神秘的な雰囲気をたたえている。売店の各種オリジナルアイスも必食。

Add:台中市后里区甲后路864号
Open:8:00-17:30

 




香蕉樹小吃店


一人前わずか50元のとろみスープ麺の丼は洗面器ほどもあり、初めて注文した人は驚愕必至。あっさりスープに椎茸などのきのこ類、大きな肉もたっぷりと、お財布に優しいだけでなく、お腹も満足させてくれる。

Add:台中市后里区復興街85号
Open:9:00-19:30



后豊サイクリングロードと東豊サイクリングロード


后豊は全長約4.5kmで、旧山線廃線路を利用しており、大甲渓を渡る旧山線の鉄橋や九号トンネルなど、鉄道好きにはたまらないスポットが特別な体験をもたらす。東豊は台湾で初めて鉄道廃線路を改修して建造されたサイクリングロート。全長約12.4kmで、緑のトンネルのような美しい並木道沿いに、石岡ダムや石岡駅(0蛋ホーム)、梅子鉄橋などの観光スポットが点在する。両コースは連結しており、后里区から豊原区を抜け、東勢区までの計約18kmを結ぶ。

 

 




 

 

豊原駅
名物は、美味いものばかり! 

B級グルメを狙い撃ち!


特急自強号が停車し、交通が便利な豊原。古くから台中北部地区の経済や産業における中心地とし発展してきた。2016年10月には駅が高架化され近代化が進んでいるが、駅周囲には人情味あふれる下町の風景も残っている。

慈済宮


清の時代より火災や大地震などの災害に遭遇するたびに地域に支えられ再建されてきた。現在の本殿は昭和8年(1933年)に建立されたもの。老若男女が集う街の信仰の中心地だ。

Add:台中市豊原区中正路179号




廟東夜市


慈済宮左側の細い路地を中心に様々なご当地グルメが集う。近辺の学校の生徒や地元の人々に愛されて40年。派手さはないが、古き良き下町の生活を感じさせる地元密着型の夜市だ。

 



* ヒシの実ドーナツ


蒸栗のような食感の菱角(ヒシの実)にドーナツ生地をからめて揚げたおやつ。揚げたてをつまみながら歩く人も多い。廟東夜市で一番長い行列ができる店で、週末は一時間以上並ぶことも。

 



* 清水排骨酥麺


麺の上に鎮座するゴロゴロと大ぶりの骨付き肉のから揚げは柔らかく、スープは見た目よりあっさり。店頭にうず高く積まれたから揚げの山と長い行列が、人気を証明している。



* 正老牌肉丸


この場所で営業を始めて60年以上の歴史を誇る老舗。肉を餅のような生地でくるみ油で揚げた肉丸は、弾力のある皮を食べた後に、店特製の熱々スープを残った肉餡にかけていただく。

 



* 金樹鳳梨氷


パイナップル氷は、甘く煮たパイナップルと香りのいい煮汁にサクサクのかき氷を合わせた、台湾の伝統ドリンク。こっくりとした甘さが喉の奥に沁みとおっていく。冬はホットでも。

 



* 義華餅行 塩ケーキ


創業は1935年。看板商品の塩ケーキは豊原三大土産のひとつとして有名。ふわふわのスポンジケーキに筍、椎茸、干し蝦などの具がはさまれており、甘めの肉まんのような優しい味わい。

 



Add:台中市豊原区中正路197号
Open:9:00-21:30



 

台中駅
進化する街の、レトロとモダンのハーモニー

大正時代建設の優美な赤煉瓦づくりの駅舎がトレードマークだった台中駅。2016年10月に高架化が完了し、旧駅舎左後方で新駅舎の運用が開始された。国定古跡に指定されている旧駅舎は保存され、鉄道博物館として再オープン予定。


台中市役所


明治44年(1911年)建設の古跡を舞台に、台中市と英国紅茶専門店「ローズハウス」がコラボレーションした文化発信基地。「生活、文化、伝承」をモチーフとして、カフェやギャラリー、ギフトショップを運営している。



Add:台中市西区民権路97号
Open: 
1F Café 1911 / 昭和沙龍10:00-21:00
2F ギャラリー10:00-17:00
第三月曜休館

第二市場


1917年建設と、市場として台中市で最も長い歴史を誇る。2017年2月に補修工事が完了、文化古跡としての側面が強化された。もち米入り腸詰と目玉焼きを合わせる大根餅や、豚そぼろと大きな角煮がのった魯肉飯など、ご当地小吃も見逃せない。

Add:台中市中区三民路二段87号

 


審計新村


1969年建設の元政府職員宿舎を、2015年に文化クリエイティブ産業発信地としてリニューアルした新観光スポット。若手クリエイターによるギャラリーショップは、どこも個性的なセンスが光る。お気に入りを探す宝探しに出かけてみよう。

Add:台中市西区民生路368巷(向上中学そば)




台中国立歌劇院


世界的建築家伊東豊雄氏設計による台中の新ランドマーク。幾何学的な曲線が川や風の流れのように三つの劇場、コーナーサロン、野外劇場、スカイガーデン、レストランなどを緩やかにつなぎ、全体が一つの美しい舞台となっている。

 

 



Add: 台中市西屯区恵来路二段101号
Open:
日曜-木曜11:30-21:00
金曜・土曜・祝祭日11:30-22:00

 

 

※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。