台湾美食展 | 台湾観光のブログ

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台湾美食展-食之芸-
廚芸の精華を発揮 
四季創作料理


台湾は亜熱帯の海洋国家。四季は温帯ほど明確ではないが、一年を通じた温暖な気候と高低差に恵まれ、多彩な農産品を育む。こうした食材を活用した創作料理も多岐にわたり、庶民の味のほか、ホテル・レストランの美食は世界にその名が轟く。今年の台湾美食展「得時台湾」館では、台湾を代表するシェフたちが一堂に会し、厳選食材を駆使した四季の創作料理を披露する。まさに美食の博覧会である。



 「食之芸」は今年の会場で最大の面積を占める。なかでも「得時台湾」館は注目のコーナーだ。台湾全島48のホテルやレストランからコックさんが集結し、春・夏・秋・冬と四季に対応したセットメニューにチャレンジする。四日間の会期中交代で展示されるので、ぜひ毎日足を運びたい。展示される模範メニューは、特製の食器に盛り付けされ、バックミュージックも用意される。文字通り美食と芸術の饗宴だ。


 今回は台湾廚芸界の精鋭が勢ぞろいする。主要ホテルでは名誉をかけ全面バックアップ。シェフは創意と美感を活かしてホテルの個性を発揮しようと懸命だ。例えば四川料理で著名な台北国賓大飯店では、本場の辛香料とトウバンジャンを活用して「麻婆龍蝦」「魚香牛尾」などを創作。台北六福皇宮・台北六福萬怡酒店では有機野菜・有機米といった宜蘭特産素材を採用。台北晶華酒店は地場の海産を低温で調理して隠された風味を創出。台北福華大飯店では肉類・海鮮・野菜・果物など台湾各地の食材を駆使して新しい台湾料理の世界を開いた。


 「得食台湾」の「得」は「旬をとる」意味が込められている。国賓飯店は台湾で改良栽培された「香檳茸」、六福飯店では宜蘭産のフルーツコーン、福華飯店では台東特産の紅蔾、晶華飯店では澎湖特産の「角瓜」といったように、各ホテルではセットにシェフのみが知る季節の食材を厳選・採用した。これらの新しいメニューは会場で展示されるほか、自身のホテルでも紹介される。各ホテルに予約すれば実際に試食できるチャンスもある。



台湾美食展について
2016台湾美食展( Taiwan Culinary Exhibition )は8月5日から8日まで台北世界貿易センター一で盛大に開催される。1990年にスタートした台湾美食展は24回目を迎え、毎年十万人余の参観者を数える。台湾飲食業界をPRする絶好のステージといえよう。今年のテーマは「台湾純真食代」。「食之芸」「食之器」「食之材」「食之旅」「お土産」「食之育」という六つのゾーンに分かれ、世界の人たちに台湾美食文化と職人芸を披露する。

2016台湾美食展
Date: 2016年8月5日-8日
Location: 台北世界貿易センター一館
Web: www.tcetva.tw


台湾美食展-食之器-
美味と美器
食文化の艶

今年の美食展「食之器」ゾーンには「食芸術」「小吃大器」両館が設置される。昨年は花蓮の墨玉を素材に取り上げて好評だった食器の世界。今年の「食芸術」館ではさらに多様な角度から「食器之美」を探求する。また昨年に引き続き「小吃大器」館では新たな創意を発揮して台湾小吃のパッケージングにチャレンジする。



 台湾政府文化部では、国立台湾工芸発展研究センター・ 国立台湾美術館・国立伝統芸術センター・国立歴史博物館・国立台湾博物館とタイアップして、「食芸術」をテーマに台湾美食文化の到達点を示す構想だ。


 台湾工芸センターは六つの「台湾優良工芸賞」受賞食器ブランドを披露。台湾美術館は作家に依頼したオリジナルの彩色・造型食器を展示。国立伝統芸術センターは懐かしの暮らしをテーマに、伝統工芸食器の実用性と紋様の美を紹介する。歴史博物館展は水墨画の溥心畬と黃磊生の画作をモチーフにしたガラス皿・コースター・マグカップを出展する。自然史教育を使命とする国立台湾博物館は「産地から食卓まで」をテーマに「食農教育」の成果を披露する。

 また「小吃大器」館では再び台湾の若者たちに自ら設計した小吃の食器やパッケージのアイデアを募集する。今年は蚵仔煎・炒米粉・臭豆腐・大腸面線・刈包・鶏肉飯・四神湯・珍珠奶茶・焼仙草・黒白切という十の課題が与えられた。全島の大学・専門学校でデザインを学ぶ学生たちがコンクールの対象だ。賞金はNT$55万元。さらに入賞すると台湾美食展の会場に展示されるという名誉に浴する。青年たちの創意と伝統の美食とのコラボがお楽しみだ。


台湾美食展-食之材-
豊かな物産と新竹県の魅力を
──新竹県 邱鏡淳県長(知事)談話



 日本の皆さんこんにちは。新竹県は台湾で客家(ハッカ)の人たちがもっとも多い自治体です。そうした民族性に加え、年中穏やかな陽光と爽やかな風に恵まれていることから、独特の飲食文化が育まれてきました。今年の台湾美食展「食之材」ゾーンの「風和台湾」館は、そうした当県がテーマとなっています。日本の読者の皆様にも美食展で新竹県の魅力に触れていただきたいと存じます。




 新竹県といえば、多くの方が客家の文化を思い浮かべます。とくに風土に根差した多彩な物産や美食の数々が印象に残っているでしょう。今年は新竹県として美食展に出展する機会に恵まれました。テーマは「風和台湾」。まさに「風」が主題です。比較的乾燥した気候と「風」が当地独特の乾物文化を産み出しました。一種の食物保存方式ですね。例えば、「仙草」という生薬は当地の名産です。漢方としてもデザートにも使います。それから「柿餅」はいわゆる干し柿にあたります。こうした乾物文化の全容を、峨眉茶行・良柚柿餅工作坊・福楽休閒漁村(カラスミ)・新竹県農会など県内著名業者の協力得て、視覚・触角・嗅覚と様々な角度からご紹介しようというのが本館の趣旨です。会場には茶席を設け、北埔の茶芸師に模範の技芸を披露していただく計画もございます。あわせて新竹の茶文化に触れていただければ幸いです。

 新竹は観光資源も豊富です。県内では「アブラギリ祭り」「義民祭」「花鼓節」「観光列車」「動画芸術祭」など多彩なイベントが一年を通じ開催されています。近年県が力を入れているのは、「一線九駅──台湾漫画夢工場」です。ソフトもハードも着々立ち上がっているところで、完成すればファン垂涎のスポットになるものと期待しています。これは、ローカル線の内湾支線、九つの各駅をアニメーションでショーアップしようというものです。竹東駅には、台湾初の「動画パーク」が設置される予定で、アーチストと提携して多彩な展示を展開してまいります。


 内湾線にはラッピング列車が運行されます。内外の同好の士や絵本作家たちの作品が採用されます。車内は新竹県のキャラクター「皮皮獅」をモチーフにした椅子や吊皮が用意されます。各駅には著名漫画のヒーロー・ヒロインがフィギュアとしてあなたを待っています。記念撮影に最適でしょう。動画パークについては、県をあげて関連施設の建設や宣伝PRに邁進しています。8月の台湾美食展にあわせてぜひ新竹まで足をお運びいただき、漫画ワールドを体験してみてください。ありがとうございました。