トラベル特集ーー嘉義特集(下)阿里山-西北部の旅 | 台湾観光のブログ

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阿里山-西北部の旅
茶畑・竹林・滝・先住民文化体験


 森林・高山鉄道・原住民文化が阿里山観光最大の特色。中でも阿里山西北を巡る西北ルートは、嘉義梅山郷および阿里山郷にまたがり、山地先住民の風情に満ちている。沿線からは茶畑・竹林・滝の美を堪能できるほか、ツオウ伝統の文化に触れ、名物の雲海や当地の名産に接するなかで大自然と桃源郷の秘密を探訪したい。

Access:
レンタカーのほか以下の公共交通機関が利用できる:
鉄道:嘉義車から阿里山森林鉄道に乗り換え。瑞峰・瑞里は交力坪駅下車。来吉は奮起湖駅下車。

阿里山森林鉄道時刻表www.railway.gov.tw/Alishan-tw/
 
バス:台湾鉄道嘉義駅あるいは高速鉄道嘉義駅から台湾好行バスで石棹へ向かい、阿里山B1線に乗り換えて奮起湖へ。民宿やホテルへは奮起湖から送迎あり。

台湾好行バス阿里山線www.ali-nsa.net/Event/2013_AliTravel/indexJa.aspx

阿里山森林鉄道はネットで予約できます。
運賃は今年5月改定予定。
詳しくはオフィシャルサイトへ。
予約サイト:alishan.railway.gov.tw



ご挨拶
阿里山国家風景区管理処
処長 馬惠達
阿里山といえば、山紫水明の秀麗な景観が思い浮かびます。豊かな森林資源、そして厳かなご来迎、一面の雲海や夕霞の美景、いずれも観光パンフレットによく登場する映像です。なかでも小さな機関車で高山を登る森林鉄道は阿里山の宝です。多くの日本の方にも深い感動を届けて参りました。

阿里山の西北地区は独特の山村文化・茶道文化を擁し、竹林・滝・絶壁・古道のほか豊かな自然生態に恵まれた一角です。整備された遊歩道をゆっくりと散策すれば、住民の暮らしぶりや高山茶の文化、見事な景観に出会えることでしょう。皆様のお越しを心からお待ち申しております。



阿里山
台湾本島嘉義県東部に位置する阿里山は四季を通じて観光客が絶えない。阿里山森林鉄道は台湾では唯一営業中の高山森林鉄道。海拔30メートルの嘉義北門駅から2216 メートルの阿里山駅まで全長約71.4キロ。途中に17個の駅があり、乗車時間は約3時間20分。現在嘉義から奮起湖までの本線と祝山線・神木線という二つの支線のみ運行。奮起湖から阿里山までは現在補修中で、台湾好行バスに乗り換える。阿里山森林遊楽区の面積は約1400ヘクタール。一帯には豊かな生態と多彩な文化を擁する。阿里山の五大名物は、日の出・雲海・夕霞・森林および登山鉄道といわれ、樹齢千年の神木を巡る巨木木道を利用すれば阿里山コーヒーや高山茶を堪能できる。





碧湖

碧湖山観光茶園
 阿里山国家風景区西側に位置し、海拔約1200メートル。中央山脈に対面し、周囲を三千メートル級の山々に囲まれる。山腹には一面の茶畑が広がり、高山や雲海が織りなす風景は絶品。観光茶園では飲食および宿泊のサービスがある。開放的な食堂からは碧湖山の景色が一望でき、園内で販売している阿里山高山茶はお土産として欠かせない。

Add:嘉義県梅山郷碧湖村38之9号
Tel:+886-5-2571569
Web:www.greenlake.com.tw


瑞峰

竹坑渓歩道‧龍宮瀑布
 竹坑渓歩道は瑞峰地区ではもっともポピュラーで、多彩な景色が楽しめるコースだ。162甲県道29.6キロ地点の駐車場から進入して全長3.3キロ。沿線には10もの吊橋があり、龍宮瀑布・生毛樹瀑布・雷音瀑布群が次々に現れ、まさに地形の落差を満喫できる。中でも龍宮瀑布はもっとも雄大。龍宮瀑布を巡る歩道は内側の洞窟にそって設置されており、間近に見る水の柱は壮観そのもの。人は「水濂洞」と称する。


瑞里

緑色隧道
 瑞里の緑色隧道は孟宗竹・桂竹・柳杉の林により構成された環状歩道で、霧に包まれた早朝、鬱蒼とした緑の中を歩く散策は幽玄ムードいっぱい。緑色隧道は平坦なコンクリ製の道路で全長2.2キロと手軽。若蘭山荘後方の陳家古厝から入るか、あるいは瑞里付近の民宿のオーナーに送迎を頼もう。


青年嶺‧蝙蝠洞‧燕子崖
 青年嶺歩道は全長2.2キロながら、平均斜度60度で、なかな体力と忍耐力を要する。166県道78.8キロの瑞里小学校入口から入ると、いきなり海拔1000メートルから750メートルまで一気に下る。その先には、延々200メートル、蜂の巣状の岩壁が続く。かつてはコウモリが棲息していたといい、「蝙蝠洞」と呼ばれる。他方「燕子崖」の岩壁は風蝕により橫に筋が何本も走り、春夏にはツバメが巣をつくるという。「情人橋」を過ぎてゆっくり坂を上がると青年嶺終点に達する。


「阿漢的家」民宿
 瑞里風景区に位置し、緑色隧道・青年嶺歩道・雲潭瀑布といったスポットにも近いお宿。周囲は山々に囲まれ、眺望良好だ。民宿は各室ともにオーナー自ら手掛けたロッジ風。一人300元で夕食も用意できるという。敷地の中央に庭園がしつらえられており、露天でお茶を楽しむことができる。オーナーは最新の観光・交通情報を提供してくれるので、安心して旅が楽しめそうだ。


Add:嘉義県梅山郷瑞里村79号
Tel:+886-5-2501011
Web:www.rensheng.com.tw



仁壽

雲潭瀑布
 瑞里に近い仁壽村に位置し、166県道71キロ地点から進入し、618段の階段を登れば到達できる。「仁壽第一の美景」と豪語する。地層は砂岩と頁岩が交互に錯綜し、皺状の複雑な地形を形成している。雲潭瀑布は水流により地質の弱い部分が浸食され、さらに大地の隆起で棚田のような滝群と峡谷が出現したという。



来吉

来吉ツオウ部落
 阿里山風景区の東北に位置し、嘉義149甲県道あるいは奮起湖から入る。内来吉(ネイライチー)と外来吉と(ワイライチー)いう二つの集落に分かれている。村内の随所にイノシシの石彫がみられるように、来吉部落の人々は美術の創作に長ける。画家の雅慕依(Yangui)は2008年に北京オリンピックの招待を受けて創作風景を披露した経験をもつ。雅慕依の娘(PU-U)は、昨年台湾を代表してフランスの芸術村に常駐している。彼女の「不舞作坊」では、イノシシを素材にしたDIY体験コースがある。



不舞作坊 PU-U Workshop
Add:嘉義県阿里山郷来吉村4鄰113号
Tel:+886-5-2661804・+886-921500848


来吉部落廚房

 外来吉と内来吉の中間に位置する。原木を駆使した開放的な建築で阿里山の渓谷を一望する絶景が自慢。女主人のHanaは南アフリカの出身で、ツオウの男子と恋愛し、当地に嫁入りした。故郷の料理に地元の食材を組み合わせた「パンバイキング」は手作りのパンとチーズ・燻製を組み合わせた要予約のセットメニュー。部落廚房では自製のケーキ・パン・手作りジャム・阿里山コーヒーを販売している。


Add:嘉義県阿里山郷来吉村三叉路
Tel:+886-971225687・+886-975117154
Open:11:00-17:00、月曜・火曜定休


蘭后民宿


 内来吉に位置する。主人の阿発夷(avai)は熱心に先住民の文化と暮らしを解説し、実体験させてくれる。民宿では一人350元でツオウ定食を用意できる。ワサビ胡椒を添えた豚肉の石板焼き、芳しい竹筒飯に、自製のアワ酒がついている。


Add:嘉義県阿里山郷来吉村一鄰11号
Tel:+886-5-2661172
Web:cho-lanhou.emmm.tw