鐵道特輯ーー猴硐駅 | 台湾観光のブログ

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猴硐駅
猫村と炭坑 ―現在と過去を巡る旅―                 

企画構成/朱佳雯 文/西野百合子 写真/宋育玫


猴硐へは、台北から各駅停車の区間車にゆられること一時間ほど。かつては炭鉱業で栄えた街だったが、炭鉱の閉山と共に人口が減少し田舎の小さな集落となっていた。近年、街猫が多くいることが猫好きの間で話題となり、米国のテレビ局CNNの「世界6大猫スポット」に選出されるなど、世界的に注目される人気の猫村となった。



駅に降り立てば、可愛らしい猫のイラストやマスコットがお出迎え。改札口や階段ですやすや寝息を立てている本物の猫に出会うことも。旅の始まりから猫三昧に浸ることができる。



願景館/整炭工場/運炭橋



駅舎前の広場にある願景館(VISION HALL)では、猴硐が炭坑の街であった頃の歴史が写真や模型で紹介されている。脇に流れる基隆河に架かる運炭橋は、大正九年(1920年)の鉄道開通時に建設され、河東岸炭鉱で採掘された石炭は、この橋を通り現在は廃墟となっている三階建ての整炭工場へ運ばれ、工場での選別の後、鉄道で各地へ販売されていった。







2013年にオープンした猴硐坑休閒園區ではトロッコ列車に乗っての坑道体験が大人気。当時の様子を再現した広場で途中下車しての炭坑や各種鉱石についての解説(中国語のみ)や、手押し車の体験なども興味深い。トロッコ乗車時、トンネルの入り口部分では坑道天井部分から大粒の水滴が落ちてくることもあるので要注意。







猫が好きな人にとっては、猴硐はまさに天国のようなところ。階段で、広場で、のびのびと猫たちが過ごしている様子を見ているだけで、きっと心がとろけてしまうことだろう。訪問時は、撮影時にカメラのフラッシュをたかない、えさを地面に直接置いたまま放置しない、などのマナーを守って仲良く遊びたい。



2013年に「猫橋」として生まれ変わった駅前と猫村をつなぐ歩道橋は、駅舎側が猫の頭、橋本体が猫の胴体の形になっておりとてもユニーク。同年に登場した猫バスと共に新しい観光スポットとして人気となっている。



炭坑体験のショップや駅売店では、平渓線沿線風景の絵葉書、猫にちなんだご当地グッズなどが手に入る。



猴硐坑休閒園區
Add:新北市瑞芳区猴硐里猴硐路158号
Open:9:00-18:00
坑道体験:一人150元
Web:houdong.okgo.tw