雲林・嘉義・台南 台湾の塩の郷 海の風情を感じる旅(1) | 台湾観光のブログ

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台湾本島中南部に位置する雲林・嘉義・台南の三県の海岸沿いには、中央山脈から運ばれてきた土砂が長年にわたって堆積し、広大な干潟を形成している。この湿地帯は動植物の宝庫であるとともに貴重な漁業資源となっている。また日照時間が長く地形が平坦であることから昔から塩業の基地として栄えた。当地はまた、伝統的な宗教行事や史跡、自然景観にも恵まれ、台湾でも有数の観光スポットとなっている。

 

布袋好美寮自然保護区

八掌渓と竜宮渓の河口に広がる広大な湿地には、中州・干潟・防風林・マングローブ林が点在し、魚介類や鳥類の多様な生態を観察することができる。約六ヘクタールの保護区内のマングローブはヒルギダマシが中心だが、メヒルギのほか、その他貴重な品種の再成にも成功しており、多様の品種が混生する貴重なマングローブ林の一つ。南北に二分された干潟の南側はせき止められ、魚の養殖池となっている一方、北側には様々な水中生物がおり、生態観察と採集に最適の場所となっている。


七股潟湖


千六百ヘクタールにも達する台湾最大の干潟。台江内海(三百年前、台南市西部に広がっていた遠浅の海)の跡地で地元では「内海仔」と呼ばれる。マングローブ林のほか、白鷺、魚介、甲殻類など自然の生態が豊かで、観光客はボートに乗って、人々の営みや自然の景観を観察できる。干潟のほとりに立つ展望台からは、砂洲や塩田が一望でき、夕景はとくに美しい。

七股クロツラヘラサギ生態保護区

三百ヘクタールある保護区内には河口を棲息する様々な生物がおり、多くの渡り鳥も飛来する。中でも毎年十月から翌春にかけて七股で越冬するクロツラヘラサギは千羽を超え、この数はなんと世界の生息数の半分以上にも達する。そのため、国内外から多くの愛鳥家がこの地を訪れる。