『八字 運命の重量』 ~私の運命は軽い?重い?~文/藤井 雅恵 | 台湾観光のブログ

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ある日、台湾中部にある霊水で有名な山の宮廟でゲップを繰り返す人の集団を見かけました。「失礼ねえ、人前でゲップしてるのは。」というと、横にいた友人が、「あの人たちは、体の中に入り込んだ精霊を体内から出しているのよ。八字が軽いと霊が入りやすいんだって。」と言うのです。無心にゲップを繰り返す姿は、体の中から何か見えないものを出しているようでした。

 

八字とは「年干,年支(年柱)」、「月干,月支(月柱)」、「日干,日支(日柱)」、「時干,時支(時柱)」を組み合わせて占う「四柱推命」です。日本でもこの占いがありますが、重量(人生の栄枯衰勢を見る基準)までは気にしません。

 

二,一~三,七両は軽い、三,八~五、四両、は普通、五,五~七,一両は重いとされ、最重量は七、二両で、「皇帝運」「将軍運」ともいわれるそうです。ふと清朝の乾隆帝の重量を調べてみました。五,一両。思ったより重くないんですね。私は四、八両。皇帝運の重量じゃなくても歴史上有名な皇帝になれっるってことですでね。では、七、二両に生まれたのはどんな人だろうと思い。計算表で、一番重くなるよう日を探したら、一九一八、一九三九、一九九九、二〇一一年生まれ、三月か九月、一八日か二六日、時間は二三時~一時、七時~九時生まれの人です。今これを読んでいる方で心当たりのある方、七,二両で生まれつきの皇帝運です(笑)

 

台湾では、重量の軽重を占ってもらい、いい重量の時に生まれてこれるように、たとえそれが夜中でも朝方でも、胎児の状況が良ければ帝王切開してくれる産婦人科もあります。台北の有名な某算命師に、生まれる日時、名前などをセットで知らべてもらう項目「剖腹造命」は三万元でした。三万元で生まれつきの良い運命を変えるなら安い投資でしょうか。

 

自分の八字の重量を調べるには、年末、各宮廟で無料で配られる「農民暦」の中に計算方法がでています。インターネットでも「八字、重量、換算」で探せば、無料で計算してくれるサイトもあります。生まれた時間がわからないと計算できません。一つずれても重さがずいぶん変わります。でも、こういう計算方法は本によって違うこともあり(私も、三、八両と出たケースがあります)、最後には、「人生の参考程度に考えること。生まれつきの運、三〇%、努力七〇%」と注意書きがしてあります。

 

 

藤井雅恵

1968年富山県生まれのAB型。新潟大学卒業。2000年に客家系台湾人男性と結婚し、台中市へ。2003年末から、東鴻旅行社勤務。台湾のガイドライセンスを取得し、大好きな台湾のあれこれを日本の人々に紹介する毎日。台中市在住。ブログ「台湾台中おせっかい日記」。