夜釣りの翌朝7時。
早く自作の銛を使ってみたくて、いてもたってもいられずに朝食をすぐに済ませて
海沿いのステファヌスの家に向かった。
今日は日曜日だし、ステファヌスは教会に行くっていってたので一人で銛突きに!
途中ですれ違う村人たちに「銛が完成したのか!」とか「これで魚とるの!?」とか
「銛を作ってる外国人って君のことか」とか色々話しかけられた。
狭い村だから知らないところで噂が広まっていたらしい。
前日、プランクトンに刺されまくったから、今日はロングTシャツ着用で海に挑む!!
自前の足ヒレとマスクをつけて、いざダイブ!
インドネシアの海は本当に綺麗だ!!





小魚ならたくさんいるけど、せっかくだからステファヌスに大物の魚をあげたい!
本当にこの銛で魚を取ってこれるのか半信半疑の村人たちにも大物が捕れる事を見せ付けたい!
ってことで50cm越えの魚に絞って泳ぎ始めた。
水深は15m前後なので銛突きにはちょうどいいくらい!
なかなか大物に出会うことができず、1時間以上が経過。
水深15mくらいの海底のあたりをメインに魚を探していると
岩の下から大きな影が現れた!
ゆったりと泳いでいる尾びれと特徴的な背びれ。
ホオジロザメだ!!
すぐ1m下で2m程あるホオジロザメがゆっくり泳いでる。
手には銛が一本のみ。
サメの弱点とされている鼻先には銛が届く範囲。
コイツを捕って帰れば一躍、村の英雄になるだろう。
まずは鼻先に銛を打ち込み、エラに手を突っ込んで海上まで引き上げるか。
それでも成功する確率は3割程度だな。
ここはラマレラ村だし、最悪の場合ちかくの病院まで6時間以上かかるし
出血が多いと命に関わる。
でも自分と同じ身長くらいだし。。。。
ここの人たちはサメも食べるみたいだし、挑戦してみたい!
時間にして1秒ほどだったと思うけど、すごく色々考えた。
そして、やっぱり危険が大きすぎるという判断になって、ただサメが通り過ぎるのを待っていた。
少し冷静になって考えたら、本当に突かなくて良かったと思う。
功を焦り、命を落としていった人間は数知れず。
しばらくは己の精進にのみ、励みます。
その後見つけた大物の魚を捕ろうとゴムを全開で引いたら
プラスチック製のパイプはあっけなく折れてしまった。
おそらくはすぐ壊れるだろうと思っていたし、
事前に次の棒にする材料の目星はつけておいた!
裏山にある竹だ!!
近くの家まで行って、そこの土地の所有者と思われる人を探す。
色んな人に声をかけて、やっと本人と思われるおじさんに辿り着いた。
「銛を作りたいのであそこの竹を1本分けてもらえませんか?」
「んー、タバコ1箱でどうだ?」
ってことで俺が指定した竹を切ってもらってる間に
俺はタバコを買いに行くことにした!
俺の泊まってる宿にしか物品が売ってないのでそこまで走って戻る!
$1.5でタバコを手に入れて、また走っておじさんの家へ!
おじさんは綺麗に竹の枝まで落としてくれてた!
おじさんにタバコを渡して竹を手に入れた!
本当にRPGみたいな生活だなーと思った!
また竹にゴムやら釘を取り付けて銛が完成!!

透明度が高すぎるせいか、久しぶりで俺が殺気を抑え切れていないせいか
大物を見つけてもなかなか近付くことができない!
結局、大物の魚には何度か挑戦できたけれど捕れず、
帰りにそこそこ型のいいカワハギ2匹をご飯としてステファヌスにあげた!

それでも子供たちとか村人は驚いていたけど
こんなものじゃない!!明日はもっとすごいのを捕ってやる!
って無駄に闘志を燃やしていた!
夜はステファヌスの家でご飯を食べながらクジラ漁とイルカ漁のDVDを見せてもらった。
画質の悪いテレビには衝撃的な映像が映されていた。
血まみれになって暴れまわるクジラに村人たちが舟の上から飛び込みながら銛を打ち込んでいく。
銛が刺さるたびにまわりの舟から歓声があがる。
イルカも同じ。
年に1度は野生のイルカと泳ぎに行ってくるらいにイルカ好きの俺には見るに耐えない光景だった。
でも、昔は日本でも盛んにイルカ漁が行われていて、現在も続けている漁村は少なくないわけで
牛も豚も同じ動物だし、動物を食っている限り、きちんと理解と認識をしなきゃいけないと思った。
そして翌朝、イルカ漁の舟に乗せてもらうことになる。
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