となりのナチス | 60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

50代で介護職を経験し実父と叔母の援助をしながら人生初の60代を生きています。これから『高齢者』と呼ばれるようになる私たちシニア初心者のために日常の自分を通して『シニアの心得』を発信しています。共感していただけると嬉しいです。ご一緒に歳を重ねましょう!

『優生思想』

という考え方がある。


身体的、精神的に優れた人の遺伝子のみを残し

それ以外を排除して

優秀な人類を後世に残す。


『優生思想』は

人種差別や障害者差別を

正当化することに繋がり、

遺伝子のみならずナチスによって

命の選別にも使われた。


今でこそ

「すべての国民は

健康で文化的な最低限度の生活を

営む権利を有する」

なんて謳われているが

人間が効率性や生産性を最重要視するなら

このような思想が

なんの疑いもなく

自然なことになってしまうのかもしれない。


流れ星


『関心領域』

という映画を観た。


アウシュビッツでの

あの出来事を

残酷な場面を全く映さずに

観る者の心に刺さるよう

見事に描いている。


私たちのとなりには

私たちには理解できない思想を持った人が

いるかもしれない。


誰が悪いのでもないし

何が正しいのかもわからない。


日本はどこの国とも隣接していないが

遠くの国で行われている戦争も

ある意味

思想の違う隣人が

その信念に則った正義のもとに

行っているのである。


虹


『戦争を知らない子ども』

と呼ばれて育った私たち世代。


血で血を洗う人類史の中の

ほんのちょっぴりの休息期間、

基本的人権に守られて

生きていられることに

今日も感謝したい。