『足るを知る』なんてつまらない | 60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

50代で介護職を経験し実父と叔母の援助をしながら人生初の60代を生きています。これから『高齢者』と呼ばれるようになる私たちシニア初心者のために日常の自分を通して『シニアの心得』を発信しています。共感していただけると嬉しいです。ご一緒に歳を重ねましょう!

現代社会で広く用いられている
『足るを知る』は
老子の
「足るを知る者は富む」
という考えからであるとされており
これは
満足するということを知っている人は
貧しかったとしても
精神的には豊かで幸福である
ということ。

老子は
「人間の欲求や欲望は際限なく
どこまでも沸いてくるため
現在よりも上を求め続けるならば
いつまでたっても
幸せにはなれない。
欲によって人生を振り回されたり
人と争わないためにも
今の状態に満足することが大切」
と説いたという。

これは
自分と他人を比較するという
私たち人間が
どうしても捨てられない煩悩に支配された時
何度も繰り返し読み返す価値のある
金言だ。

反面
私たちは
他と自分を競争させながら
文明社会を発展させてきた。

今に満足せず
「今日よりもっと良くなれる」と
向上心を持つことは
決して悪いことではない。

「自分はここまで、
これで満足です。」
なんて思ったら
棺桶に片足突っ込んだのと同じ。

上へ上へと上昇志向を持つから
青天井に気づいて虚しくなるのでは?

横へ横へと幅を広げていけば
知識が増えて
楽しくなってくる。

『足るを知る』は
大切なことだが
生きている以上
欲は捨てたくない。