母の遺影を見て思うこと | 60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

60代シニア初心者のルンルンでドタバタな日常

50代で介護職を経験し実父と叔母の援助をしながら人生初の60代を生きています。これから『高齢者』と呼ばれるようになる私たちシニア初心者のために日常の自分を通して『シニアの心得』を発信しています。共感していただけると嬉しいです。ご一緒に歳を重ねましょう!

毎朝
起きて一番初めにやることは
母の霊前にお線香をあげること。

それから
お供えにいただいた蘭の鉢に声をかけ
お水を霧吹きで吹きかける。

母の遺骨が置いてある場所は
かつて母の介護用ベッドが置いてあった場所。

夜中に何度も
一緒にトイレへ行き
ベッドの上で
何度も母の背中を摩ったのは
はるか昔のことのよう。

今は、前からそこにあったかのように
母の遺影と遺骨が鎮座している。

母の遺影を見ていると
顔に4つも
盛り上がったほくろがあったことに
気づいた。

病気が重くなり入院して
母の顔からは
ほくろは消えていた。

なくなる直前の母の顔は
骸骨に薄い皮をピタリと貼り付けただけの
凹凸のない顔になっていた、

人間ってこんなに痩せられるんだ…
と思うほど
小さくなっていた。

ほくろからさえも
脂肪が無くなっていたのか…

遺影を見て
ほくろのあった頃の母が
懐かしく
悲しい