「そういえば、番屋敷から地番は
調べられないんですか?」
「う~ん、番屋敷ね~。
昔の戸籍の本籍地だね?」
「そうです。
先祖をたどっていて、〇番屋敷、
と書いてあるんだけど、
これは今どのあたりなの?という
質問をよく受けるんです」
「そうだね~、〇番屋敷とか
〇番戸、〇番邸、という表記は
確かに明治の初め頃の戸籍には
本籍地の表示として書いてあるんだけど、
それが、今の何番地に当たるか、
を調べるような書類は、
法務局にはないんだ」
「市町村役場だったらありますか?」
「聞いてみたことはあるけど、
今まで一度も、あるって言われたことは
ないんだ」
「そうなんですか...」
「家屋番号でもないんだよね...」
「そうですね。
家屋番号とは違うみたいですね」
「どこかの役所が付けた番号
なんだろうから、どこかに資料が
あってもいいと思うんだけどね」
「そうですね...」