裏切られ鬼神となり蘇った復讐者は遂には慈悲を知り、二度とないと思っていた幸せを得る
彼の人生はそこで初めて 真 に肯定されたんだと思う
その彼とは、モンテ・クリスト伯、、もう一度読んでみたいな、出来れば新訳で、、
哀れなるものたちの物語
物語の主軸はもちろんベラ、彼女自身が周りから 哀れなるもの として見られている
が、
題名にある通りこれは 哀れなるものたち の物語
そのレヴェルには様々あるだろうけれど、観ている側の身の周りにもきっと、こんな 哀れなるものたち がひしめいているに違いない、もちろん鑑賞者本人をもふくめて...
哀れなるものたち
原題:Poor Things
イギリス/アメリカ/アイルランド合作
ベラの成長記を通して交差する 哀れなるものたち...
そもそもが、人 (human) ではなく もの (thing) なんだねぇ
あくまでも最初は入れ物 (ベラでいえば外観) であって、そこに何を注ぎ込むのか、満たされていくのか
だから、
最後の最後に登場する 哀れなるもの に、ベラみずからがその器でもって対峙する構図がいい
そして、、
そんな 哀れなるものたち のなかでは、ゴッド (なかなかに皮肉を効かせた名前かも?) にいちばんの共感を覚えるなぁ 感情移入というか...
彼の生涯はただひとつのことに捧げつづけられてきた、もちろんそこには悔恨もあるだろう、あるだろうけれども、、すべての私情は科学の探究の下に封じ込めてきた
でもね、、😭
最後はなぜだか涙が出ちゃったよ...
肯定されたその人生に
「生きて、抗え。」ってキャッチコピーが最近の邦画であったけど、ゴッドにこそふさわしい と感じたんだな
追記
原作本が結構売れているらしい とは本屋さん情報、確かに店頭から消えている👀