どこで見たものだったろう。あれは、そうだ、
オアシスの村で子供達と戯れていたときのものだ。
それまで見たこともなかった素晴らしい笑顔だった。
アフリカの大気のようにどこまでも果てしなく澄んでいた。
本作などは、もし、真に映画化出来たとしたら面白いだろうなぁ、、
完全? に if の世界だとは言いきれない リアリティ を読んでいるときに感じたのは、実際にその当時国会では自衛隊の海外派兵 (救助活動) の是非が議論されていたから
どんなに 救助だ とこちらが主張したところで、戦闘区域に入ってしまえば、相手に通じる話ではない
ときの首相の意味不な発言に、なんなんだかなぁ... と 唖然とさせられるのは何も今にはじまったことではなかったんだ と思い出した
読了したのはずいぶんと前かな、一気読みする小説は敢えて敬遠するのが常なれど、月村さんだしなぁ と、一気読みしたっけ
幻影であると分かっている。いや、幻影ではない。願望だ。
それもまず叶うことのない儚い想い。
土漠の花 / 月村了衛
かつて日本人は、「かなし」を、「悲し」とだけでなく、
「愛し」あるいは「美し」とすら書いて「かなし」と読んだ。
とは、「若松英輔 / 悲しみの秘義」にある、柳宗悦さんの言葉からの引用
この ”儚い想い” も、悲しいけれど、いや、悲しいからこそ か、とても 強く、そして、美しい