糖尿病の血糖値がなかなか安定しない私‥‥。最後の切り札として、血糖値を劇的に下げる温泉に行こうと計画しているのであります。
しかしながら、その温泉の近くの宿は2つしかなく、1軒は1泊7万円もする高級宿、もう1軒は素泊まりしかできず、かなりボロボロのお宿なのであります。
ということで、悩みに悩んだのであります。
ボロい宿であっても、温泉に入り、寝てしまえば問題ないのではないか‥‥。
しかし、食事がつかないのはツライ‥‥。登山に行くがごとく、食料を買い込んでいかなければならないのか‥‥、などと。
しかしながら、そのエリアを少し離れれば民宿などあるのではないかと調べたところ、その過疎の村の観光課のホームページに宿泊施設が記載されてあったのであります。
そして、ついに見つけたのであります。民宿で、2食付で消費税込み8,800円と書いてあったのであります。
さっそく電話したところ、こう聞かれたのであります。
「工事の人ですか?」
どうやら、工事の作業員の人たちが泊まるような民宿らしいのであります。
「いいえ、工事関係ではありません」
こう答えると、女将さんらしき人のテンションが下がり、こう言われたのであります。
「観光の人にはちょっと‥‥」
つまり、観光客の人々が望むような料理は提供できないし、設備が充実しているわけでもないとおっしゃりたいのだろうと思い、こう答えたのであります。
「温泉湯治で行きますから、寝させてもらうことさえできれば文句はないです」
「そうですか、じゃあ‥‥」
ということで、宿泊の許可をいただいたのであります。
施設紹介などを見てみると、「ログハウスに泊まれる人気の民宿」などと書いてあり、期待が高まるのであります。が、行ってみないと実際のところはわからないのであります。
ともあれ、宿が決まったことで、南アルプスの奥地にようやく行けることになったのであります。
出発したのは、YouTubeライブをした次の日。まず、東京から新幹線で静岡へ移動。静岡でレンタカーを借りて中部横断自動車道に乗り、約2時間でその温泉のあるエリアに到着するのであります。
この自動車道がなかったころは、静岡からたしか4〜5時間かかったという記憶があるのであります。さすが高速道路、早いですね。
私がこの南アルプスの麓の秘境の温泉に行ったのは11月の13日。日本列島に大寒波が訪れたあの日だったのであります。
東京でも気温がひと桁になったあのときですから、南アルプスの麓はものすごく冷え込んだのであります。
この日と翌日は雲一つない秋晴れ。そのぶん、放射冷却がハンパなかったのであります。
早朝の気温はなんとマイナス3度。車のフロントガラスは凍りつき、暖房をかけて10分ほどしないと動くことができなかったほどだったのであります。
基本、私はなにがあってもいいようにとさまざまな装備やウェアを持つ荷物の多い旅行者なのですが、さすがにこの日はダウンジャケットまでは持ってきておらず、なんとか重ね着をしてしのいだのでありました。
期待の民宿にはたしかにログハウスはあったのであります。しかしながら、通されたのは母屋とおぼしき建物でありました。
そして、こんな寒い日にもかかわらず、「夜はエアコンを切って寝てね」という手書きのメッセージが‥‥。
ただ、布団は毛布+綿布団2枚という重装備でありました。羽毛布団に慣れているわれわれにとって、綿布団はとても懐かしく、とても重たく感じられました。しかも2枚重ねであったわけですが、これ、ものすごく暖かくなったのであります。
また、食事は旅館というよりは親戚の家に遊びにきたような量で出てきたので、カロリーを制限している私にとってはむしろありがたいぐらいだったのでありました。
そして、この旅の目的、血糖値が劇的に下がる温泉には日帰り入浴で行ったのであります。
お部屋を取り、休憩しつつ何度も入浴することができるのですが、私は温泉入浴⇒宿のまわりの散策⇒温泉入浴⇒ふたたび散策⇒温泉入浴‥‥を繰り返し、血糖値コントロールに励んだのでありました。
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