いつものように、どこか近くで登りやすい山はないかと探していたときに、近くはないが、すこぶるおもしろそうな山を見つけたのであります。
それは、三重県の尾鷲市にある便石山という山なのであります。
便石山には“象の背”という場所があります。
これは、巨大な一枚岩がボーンと突き出た場所で、周囲には絶景が広がります。そして、ここで写真を撮ると、まるで象の背中に乗ったり、空中にジャンプしたりしているように見えることで知られるのであります。
1時間半ほどで登れる低山なのですが、登山道はずーーっと階段の急登でけっこうキツそうです。が、この「象の背中の写真が撮れる」ということが私のハートにふれたのであります。
そこで、私はこの便石山と、同じく三重県の大杉谷渓谷をセットにして、登山計画を練ることにしたのであります。
三重県の尾鷲市は、私の住んでいる神戸からはほんとうに行きにくいエリアです。
神戸から直線で行くと奈良県の大峰山脈が障壁となり、細いクネクネ道を走らねばならないのでものすごく時間がかかります。
最短は、新名神を使って、京都から滋賀へ、さらに三重県亀山へ、さらに、お伊勢さんの横を通って紀伊半島を南下し、ようやく尾鷲市に辿り着く‥‥というルートなのであります。
距離にして330㎞。これでも幸いなことに、高速が延長されて以前より早くなったのであります。
以前、村のおじいちゃん、おばあちゃんを連れてお伊勢参りをしたときは高速がなかったので、伊勢から紀伊勝浦までのバスの移動だけで3時間はかかりました。そのことを考えれば便利になったものであります。
さて、便石山に登るいちばんの目的は、象の背で写真を撮ることなのでありますが、今回は一人登山なので、カメラマンがいないのであります。
当社は月曜定休なので、普段の私の登山はこの月曜を含む平日に計画することを常としているのですが、今回にかぎってはあえて土曜日に登山することにしたのであります。
こんな片田舎の山に平日に行ったならば、ほかにだれも登っている人がいないということがよくあります。今回もそうだったら、写真を撮っていただく人がだれもいないというのが理由であります。
そう、まずはカメラマンの確保! 今回の登山では、これがいちばん大事なことなのであります。
ちなみに、ソロ登山をしては、近くにいる人に写真を撮ってもらっている私には、ちょっとしたノウハウがあるのであります。
それは、出会った相手がグループであれソロ登山の人であれ、山頂や休憩場所で一緒になったときに、爽やかな笑顔で「写真、お撮りしましょうか?」と言って近づくという方法なのであります。
その際、「じゃあ、お願いします」と言われても、「いいえ、けっこうです」と言われても、そのあとに「すいませんが、1枚撮っていただけませんか?」とお願いしてみて、断られたことは一度もないのであります。ウヘヘ。
今回もこのノウハウを駆使しようと思っていたところ、便石山の頂上近くで、なんと、三重県の津から来たという女子大生3人と一緒になったのであります。
ここまでの急登でくたびれ果てた3人は、「頂上まで、まだありますかね?」と私に聞いてこられたのであります。
“YAMAP”という登山アプリを持っている私は、「もう少しですよ」と教えてあげて、これをきっかけに写真を撮ってもらう交渉に成功したのであります。
そして、いよいよ山頂!
象の背に辿り着き、撮影をお願いしたのであります。
が! 断崖絶壁の一枚岩は平らなところが幅30cmほどで、あとは左右に切れ落ちているのであります。
たしかに、跳べはする‥‥。が、しかし、着地でバランスを崩したら、ジ・エンドなのであります。
ということで、飛んでいる風の写真と、立ち上がっている写真は撮ったのでありますが、最後まで飛べない豚だったのであります‥‥。
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今年も1年間、このブログをご愛読いただき、ありがとうございました。
新年は1月1日(土)はお休みをいただき、1月8日(土)からの掲載となります。
2022年こそコロナ禍が収束し、だれもが安心して過ごせる日々が戻ってきますように。みなさま、どうぞ、よい年をお迎えください。
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