コロナ禍がはじまって、約1年経つ。
出張、出張で、月の半分も家にいなかった生活から、現在はほぼ毎日、家でネコを膝の上に乗せ、自宅の寝室で寝る生活へ‥‥。1年前には思いもせず、考えもつかなかった生活をしているのであります。
以前はほぼ毎日だれかと会っていたので、（当然ながら）毎日、ヒゲを剃り、身だしなみを整え、「きょうはどんな柄のシャツを着ていこうかな‥‥」と選び、出社していたのであります。
しかし、最近は面談カウンセリングもZoomが主流。そうなりますと、上半身は以前と変わらぬ出で立ちなのですが、下半身が‥‥。
「リモートではどうせ上半身しか見られないのだから‥‥」
と、プレッシャーのかからない下半身、だれにも見られない下半身に関しては、どんどんどんどんズボラになってしまうのであります。
正直に申し上げます。
今年の冬はユニクロで買った3本のジャージ（いや、ちょっとスパッツぽいでしょうか）、遠目からは黒いズボンをはいているように見えるもの（これは個人的・希望的観測であります）でほぼ過ごしているのであります。
サスペンダーをしない生活‥‥。
ジャージのゴムがしっかりとおなかに食い込み、夜はその食い込んだあとがちょっとかゆーくなることはあっても、なんとかそれでしのげているのであります。
そして、オンラインの講座やワークなどでも、まさか平様がズボンもはかず、ジャージでリラックスしているなどとはだれも気づかないのであります（事務所のスタッフ以外です‥‥）。
ちなみに、派手なシャツに黒系のベストを来て、たまにはしっかりとジャケットを羽織ったりする日もあるのですが、そんな日も下はだいぶよれたジャージであるわけで、駐車場からうちの事務所まで歩く姿はわれながらだいぶイケていないのであります。
しかしながら、そのような生活を長くつづけていると、だんだんその状況にも慣れてくるのであります。
「喫茶店に寄るぐらいならよいだろう」
「サイゼリヤだから、ラフな格好でもOKではないか？」
「20年来のつきあいの敦煌ならば、問題なかろう‥‥」
このように、どんどん自分に甘い解釈をするようになり、この出で立ちで江坂周辺をウロウロしているのであります。
そして、しばらくたったころには、この出で立ちは私の脳内ではフォーマルなスタイルと認識するようになり、休日なんかはそれはもう、リラックスを通り越してルーズな出で立ちになってしまうのであります。
基本、私は出張にもパジャマ、いや、スウェットの上下を持っていく人なのであります。
最近は登山に行かなくなったので、それこそ、山のようにある登山グッズがいまや在宅時のリラックスウェア、いや、ほぼパジャマと化しているのであります。
そして、登山グッズに見えるのをいいことに、このパジャマの上にダウンなんかをはおって温泉に行ったりするのであります。
なぜなら、このパジャマ‥‥、いや、スウェットは、温泉に行ったあと、マッサージなどをしていただくのにとてもよいからであります。
当然、マッサージが終わったあとは、コメダ珈琲やファミリーレストランに入ったりするのであります。コンセントはあるし、Wi-Fiは飛んでいるしで、最近、お気に入りのAmazonプライムをゆっくり観るのにも最適なのであります。
が、たくさんのお客さんのいる中に、一人、パジャマの人がやってきたような状態になるのであります。で、その間、私の脳内ではいろいろと言い訳をしているのであります。
「きょうは休日、リラックスしてなにが悪い。リラックスすることこそが休日の本懐ではないか」
「散歩や軽いジョギングをした帰りにお茶を飲みによったのだろうと、すべての人が見てくれるはず‥‥」
しかし、最近、YouTubeで有名になった私を（これも独自の解釈であります）、みなさん、ジロジロと見てくるのであります。
そこで、事務所スタッフに意見を聞いてみたのであります。
「ジョギング帰りに見えるよね？」
スタッフ一同、こう答えたのであります。
「パジャマの親父が徘徊しているようにしか見えません」
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