あけましておめでとうございます。
2020年がみなさまにとって幸多き年になりますように。
今年も当ブログ『奥の太道』をよろしくお願いいたします。
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仙台駅でレンタカーを借り、いよいよ東北温泉行脚のスタートである。
なんと、ものすごく良いお天気の日であった。
せっかく指定料3,000円を払って、スタッドレスタイヤの四駆を借りたのに、雪の気配がないどころか、むしろ暖かいのである。
しかし、天気のよい中での温泉行脚は気分がよい。
この日はまず、普通の人であればまったく行こうとは思わないであろう、マニアックでひなびた地元の温泉を訪ねた。
正確には、温泉ではなく鉱泉という。
温泉と呼ぶには25℃以上の水温が必要なのだが、それ以下でありながら、さまざまな温泉成分が含まれる湧き水を鉱泉と呼ぶのである。
目指したのは、『谷山温泉』と『鎌倉温泉』という2つの鉱泉である。
地図を見ていたら温泉マークを見つけたので、調べてみたところ、いずれも現在、営業中の一軒宿だったのである。
私は温泉マニアがつくる温泉同好会のようなサイトの会員になっている。そこにはマニアな人ばかりいるので、マニアな温泉の投稿がよろこばれる。
Facebookの場合、私の投稿がもらったいちばんたくさんの“いいね！”は340〜350ぐらいだったと思う。
一方、温泉同好会ではいつも200以上、先日なんか400を超える“いいね！”をもらっちゃったんだもんねー。
そんなこんなで、マニアな温泉探求に熱が入ってしまうのである。
朝のうちに入った鎌倉温泉は、古き良き日本がそのまま残る木造二階建、地元の人に愛されているひなびた湯治場温泉であった。
ほぼ水に近いpH9.3のアルカリ性単純泉。ツルツルとするとても気持ちのよいお湯である。小さな浴槽が一つあるだけなのだが、地元のおじいちゃん、おばあちゃんがひっきりなしに訪れていたのが印象的であった。
マニアな温泉を探求したあとは、今回の最初の目的地に向かった。
遠刈田温泉『神の湯』と、このあたりに来ると必ず寄ってしまう黄金川温泉『白鳥荘』である。ともに非常によく温まる熱めの食塩泉である。
そして、すでにこの時点で4湯に入っているわけだが、ここまで来たのだからと、ついつい、奥つちゆ『川上温泉』にも寄り、ドップリとつかりこんだ。
本日のお宿は、福島県・土湯峠の奥土湯温泉鄕にある『野地温泉ホテル』にとっていた。
野地温泉のさらに奥にもたくさんの温泉旅館があるのであるが、ほとんどが11月の半ばから後半で年内の営業を終わり、翌年のGW前ぐらいまで休業となる。
それほど雪深いエリアなのであるが、この野地温泉と隣の『新野地温泉』は、なんとか除雪しながら冬場もがんばって営業されているのである。
この野地温泉と新野地温泉は、地中から硫黄の蒸気がふんだんに吹き上げ、それが源泉となり、非常にまろやかで気持ちのよい硫黄泉となっている。
中でも野地温泉ホテルの『千寿の湯』と呼ばれる浴場には温度差のある3つの浴槽があり、それぞれ39℃、43℃、46℃ほどの合わせ湯として利用でき、この気持ちよさがクセになってしまうのである。
野地温泉ホテルでは、とにかくいろいろな湯船が楽しめる。さまざまなスタイルで温泉を堪能できるので、だれを連れていってもよろこばれると思う。
一方、隣の新野地温泉はものすごくマニアックな温泉である。マニアな内風呂となにもない素朴な露天風呂があるだけなのである。
気をつけたいのは、このあたりの温泉の日帰り入浴は10時〜15時と決まっていることだ。計画的に回らないと入湯かなわぬ温泉も出てくるのである。
この日の私は日帰り入浴で5湯、さらに宿の温泉を堪能したわけだが、われながら、トシとともに落ち着いてきたものだと思うのであります。
つづく。
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