胃の調子がよろしすぎるほどよろしいのである。となれば、必然として、体重は右肩上がりになるのである。
この夏はがんばって草刈りをし、体重8月に入って早々、会社とうちの奥さまによって、ほぼ強制的に人間ドックに送り込まれた。
私どものような零細企業は、コンビニと同様、経営者の労働分だけが利益になる。正しくは、経営者の労働によって赤字補填をしていると言ったほうがいいかもしれない。
よって、経営者の健康を管理することは、重要な労働力を保全することに等しく、企業存続のために欠かせないリスクヘッジの一つなのであります。
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社の規定により、私だけでなく従業員一同が2年に一度は人間ドックを受けているが、このトシになると、あまり体のことは調べてほしくないのである。心あたりがありすぎるので‥‥。
ドックに入って2週間もすると、病院から検査結果が送られてくる。中身を精査すると、赤い字がいろいろとあるのである。
今回は胃カメラを飲んだところ、ピロリ菌が悪さをしている様子がうかがえるとの知らせが来た。さっそく、ピロリ菌を駆除する治療をしなければならないようである。
「ペロリ好きな私がピロリになるとは‥‥」
たしか、2年前に人間ドックに入ったときは指摘されなかったと思う。
ピロリ菌は、昔、井戸水を飲んでいた人がかかりやすいという。たしかに、私は田舎育ちであり、村じゅう、井戸だらけであった。
だからして、感染してもまったくおかしくはないのであろうが、2年前まではなにごともなく、この2年で急に感染したということなのか?
「ムムムム‥‥?」
しかしながら、よおーく考えてみると、心あたりがあったのである。たしかに現在は井戸水を飲むことはまずないのであるが、「井戸水のようなもの」はしょっちゅう飲むのである。
井戸水のようなもの???
そうなのである。私は温泉マニアなので、温泉に行けば必ずお湯を飲んでみるのである。
「温泉は煮沸消毒してあるようなものだから、大丈夫なんじゃないですか?」というご意見もあろう。
たしかに、有馬温泉のように源泉がほぼ100℃という温泉もある。しかし、40℃程度で湧いている温泉は多いし、源泉が25℃程度の冷たい温泉というのもざらにある。となると、それはもはや井戸水と同じようなものではないだろうか。
もちろん、これは私の仮説であり、医学的な根拠などはまったくないと申し上げておきます。が、これ以外、感染の原因として考えられることはまったくないのであります。
あとは、ネコにしょっちゅうなめられます。
うちのネコがどこかの雨水や川の水を飲み、ピロリ菌に感染し、それが私に感染したということも考えられるのだが、そもそも、ネコにピロリ菌は感染するのであろうか?
と、いろいろ考えていても答えはわからず、そんなことよりも、治療せねばならないのである。
ピロリ菌の治療はとてもカンタンである。1週間、毎晩、クスリを飲みつづければ、ほぼ駆除できるという。
いちばん大事なことは、クスリを飲み忘れないことらしい。
また、クスリの中に抗生物質が入っているので、飲んでいる1週間はお酒は控えたほうがいいらしい。
このあたり、お酒好きの人にはたいへんな苦行になるらしいのであるが、私にとってはさほど苦しいことではなく、無事に1週間、クスリを飲み終えた。
その結果、なにやら胃の調子がすこぶるよろしい。よろしい結果、なにを食べてもうまいし、すぐに腹が減るのである。
夏場は体重が減少気味でよろこんでいたのであるが、じつはどうもピロリ・ダイエットをしていたようである。
ああ、ピロリ菌なきいま、次のダイエットにはどの手を使おう‥‥。
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