よく使う言葉に、「器が大きい」とか「器が小さい」というものがある。
その人の器量の大きさをたとえた表現である。
また、器の小さい男のことを別の表現で、「ケツの穴のちっちゃい男」ということもある。なぜか男には使うが、女性にはこの表現は使わない。
先日、東京の講座終わりに受講生のみなさんといつものように打ち上げを楽しんだ。そして、お勘定をワリカンしたところ、2,503円になったのである。
私は悩んだのである。
みなさんから2,500円を徴収し、残りの3円をおごるという選択。みなさんから2,000円を徴収し、503円をおごるという選択‥‥。
当然、人数が多ければ多いほど被害額が増える。
この時点で、被害額という言葉を使ったことで、私の器の小ささが露呈する。
以前、あまりの器の小ささから、“小鉢”といわれたこともある私である。気にしているのである。
そこで、ここでは見栄を張り、2,000円を徴収し、503円は「器の大きい社長のおごり」ということにしたのである。
当然ながら、お小遣いが減るので、家に帰ってから、「お小遣いをちょうだい」という交渉を奥さまにする。
当然、奥さまからは「なにに使ったの?」と追及されるので、ことの顛末を説明するわけである。
「“なんだよ、3円だけのおごりかよ。器の小さい、ケツの穴のちっちゃい男だなぁ”なんて思われたら、この人気商売、上がったりなんだよ」
などと、あることないことをつけ加え、説得にあたるのであるが、なにぶん結婚生活25周年のわれわれ夫婦、奥さまもこんな話ばかり聞かされているので、「それはそうね♥」などということにはもちろんならない。
「そんなの、もうとっくにケツの穴のちっちゃい男だってことはバレてるわよ。いまさら500円を気にするところで、器の大きい男とはいえないんじゃないの?」とキビしく詰め寄られるのである。
子どもの学費、下宿代など出費の絶えぬわが家の家計‥‥。おっと、忘れておった、ネコの飼育代や病院代にもバカにならぬ費用がかかる。
奥さまからすると、いちばん手がかかり、出費がかかるこのドラネコをなんとか手なづけたいというところであろう。
「たかだか500円おごったぐらいで、あなたの男の値打ちはそうそうは上がらないわよ。もうちょっと日常会話を上品にするとか、格調高い講座をするとか、そういうことのほうが大事なんじゃないの?」
ぐうの音も出ないのである。
‥‥ああ、なんとかこの奥さまに言われたいのである。
「あなた、ステキ! なんて器の大きい男なの」
そして、みんなに言われたいのである。
「私は平さんのようにケツの穴が大きい男になりたいです!」
「平さんほどケツの穴がユルユルの男は見たことがありません!!」
「平さん、見ましたよ! この前、おしりの穴からスイカを出しましたね!!!」
そんな称賛を浴びるぐらい、ケツの穴のでかい男になりたいのである。
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