南大東紀行〈その3〉 | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!
少々、遅くなりましたが、みなさん、明けましておめでとうございます。
 
今年も引き続き、この格調高い私のブログをご愛読いただき、神様の愛を身近に感じていただくことを祈ってやみません。

‥‥などと書いていたところ、事務所から「またそんなこと書いて! はじめて読んだ人からアヤしい宗教だとまた思われちゃうじゃないですか!」とクレームをいただいたのである。泣く

私はムキになって言い返したのである。

さて、話は変わるが、南大東紀行なのである。

前回も書いたように、私が泊まっている南大東島唯一の繁華街からはまったく海が見えない。しかしながら、せっかく日本の南のはしっこまで来たわけだからして、海が見たいのである。

海へは往復4~5Kmかと思われる。朝食が朝6時半だったわけで、時間もあるので、海岸まで行って、海を見て帰ってくることにしたのである。ブタさんブヒ
 
11月の25日にもなるというこの時期にもかかわらず、島では日中、27~8度もある。少し涼しくなってきた夏ぐらいの気候である。


歩いたら水分補給が必要となるが、南大東島といえども、私の宿泊したエリアには自動販売機がたくさんあったのですっかり安心していた。
 
つまり、ペットボトルの水をリュックに入れていかなかったのである。

だって、重いんだもーん。sei

この判断がのちに地獄の行軍を呼ぶとは、そのときはまったく思いもよらなかったのである。


前述の通り、私の宿泊していたエリアは南大東一の繁華街で(といっても、商店街などはまったくないのであるが)、自動販売機などもあったのであるが、そこからほんの数百m歩いたところはもうサトウキビ畑で、自動販売機などまったくない。そして、人通りもまったくない。

が、海岸あたりにはきっと自動販売機の1台ぐらいはあるはず、と期待したのである。
 
が、行ってみれば自然そのままというか、「電気、来てるのか、ここ?」というような状態で、もちろん、自動販売機はないのである。ガビーン



そんなことを言っている間にも太陽は頭上へと昇っていき、どんどん暑くなってきた。
 
東京は寒波に襲われ、真冬並みの暑さだというニュースを朝のテレビで観たその日、私はTシャツ1枚で汗まみれになって歩いていたのである。
 
「水、水‥‥‥‥、水をくれ‥‥‥‥」

サトウキビ畑の横に、命をかけて飲むしかないような水をたたえた池があった。見たことのないようなデカいカエルも跳んでいる。

しかし、人間の自尊心を手放す勇気のなかった私は、ただただ干からびていくのである。

読者のみなさんからは、「あなたのお腹に、たくさん蓄えた水分があるではありませんか」というお声もあろう。しかし、私のお腹に蓄えているのは油分であり、水分ではないのである。そして、水と油は相まみえないのである。


そして、私は一夜干しの干物のようになりながら、宿泊しているエリアまでヘロヘロと帰ってきたのである。

私は散歩に行くときは、いつもできるだけ身軽な状態で歩くようにしている。このときも小銭入れをもたず、千円札1枚だけをポケットに忍ばせて持っていったのである。

そして、ついに自動販売機を見つけ、ミネラルウォーターを手に入れようとポケットに手を入れたその瞬間、汗でずぶ濡れになった千円札とご対面することとなったのである。

声を大にし、みなさんにお伝えしたい。
 
濡れた千円札は、機械に入りませんぞ

ああ、天は私になにを教えようとして、このような試練をお与えになったのか。

「神様、今後、散歩の際は小銭入れも必ず持参します‥‥」
 
南大東にて、神の啓示にふれた瞬間であった。
 
さらにつづく