運命の出会いを求めて | 平準司@神戸メンタルサービス カウンセラー養成・個人カウンセリング・心理学の講演、執筆を行っています!

よく、「平さんは多趣味ですね」と言われる。sei



たしかに、コリ性でつきつめるタイプなので、いろんなことのマニアである。



いまは温泉にハマッているのだが、その昔は『ホテル・ジャンキーズ・クラブ』に入っていたほどのシティホテル大好きっ子であった。



そして、趣味というか、生活必需品というか、生きていくうえでなくてはならないものといっていいほどの趣味が“腕のいいマッサージ師探し”なのである。足あと



性格もコリ性であるが、足腰もものすごいコリ性である。まして、私の足腰はこの巨体を支えるために、ものすごい重圧に耐えているのである。



よって、東によい整体師がいると聞けば東に赴き、西に素晴らしいカイロプラクティックの業師がいると聞けば西に赴き、さらに、スキあらばマッサージに通って腕のよい先生たちを探し回っているのである。



ところが、どうも、腕のいい先生ほど、あっちに引き抜かれ、こっちに引き抜かれして、いつも私の前からいなくなってしまうのである。



昔、うちの家の近所で、たまたま飛び込んだ指圧医院にものすごい達人の先生がいた。亀仙人



私がマッサージに通うのは月曜日が多い。週末はヒーリングワークなので、月曜日は心身ともにボロボロに疲れている。よって、明けの月曜日は、もんでもらいたい日なのである。



で、この先生はなにがおもしろいかというと、頭をもむのである。



はじめのころ、頭は5分程度しかもまなかった。そして、私の頭に触れ、ちょこちょこっともんだとき、私に聞いてくるのである。



「どのようなお仕事をされているのですかはてなマーク



このように聞かれたとき、私はいつも「自営業者です」などと答え、職種を言わない。ところが、この先生は「どのようなお仕事で?」としつこく聞いてくるので、「大阪で、一零細企業を営んでおります」とごまかした。



が、しかし、さらに「お仕事の内容は?」と、この先生はとにかくしつこく聞いてくるので、私は「なぜ、聞きたいの?」と言ってみた。



すると、先生はマゴマゴしながら、「だんなさんは大丈夫だと思うので聞きますが、だんなさんの頭は、あの、その‥‥‥‥。しょっちゅう、発狂してしまいそうなぐらい神経が高ぶっていますので‥‥」と言うのである。叫び



で、仕方なく、その神経が高まる原因である仕事の話をすると、「頭ばかり、1時間もむこともできますよ」と言う。



そして、この固い頭をもんでもらうと、な、な、な、なんと、頭がお豆腐になるのである。私はひたすらよだれをたらしながら爆睡する‥‥、というぐらい緩和する。豚



その後は週1回、うちにさらってきて、父親から私、母親、うちの嫁、そして、近所のおばちゃんまで、ほぼ『平治療院』というような状態でその先生にはお世話になった。



が、あまりにも腕がよかったので、いまはオーストラリアで開業している。



また、つい最近まで、大阪『スーパーホテル』に泊まるときにお世話になっていた白馬出身の達人は、あの『ホテルザ・リッツ・カールトン』に引き抜かれてしまった。



「こんど、リッツ・カールトンの専属になりますので、またよろしく」とかわいらしく言われても、『スーパーホテル』に泊まるように気楽に『ザ・リッツ・カールトン』に泊まることはできないのである。むむ



東京に行くたびにお世話になっていた鈴木さんは、勤めていた『すこやか』がなくなってしまい、同じ大井町の『三っ又治療院』というところに移ったのであるが、そこも2月いっぱいで閉まってしまい、自宅で開業するハメになった。ガックリ



マッサージなどの治療院は、閉店することが少なくない。また、本格的な鍼や灸のできる人には年配者が多く、年齢を理由に廃業されるという場合も多い。



ちなみに、この業界、マニアな人しか達人にはなれないのであるが、マニアな人にはヘンな人が多いのである。



しかし、私もだいぶヘンな人なので、ヘンな人がヘンな人にもんでもらうと、なぜかまともになれるような気がするのである。



先日もゆうぽうと近くのマッサージ店に飛び込みで行ったところ、意外と上手かったのである。ただ、容赦のない、過酷なしごきであった。



で、次回も指名しようと、名前を聞いたところ‥‥。



「源と申します」



「え、私、平ですが‥‥」



そして、なぜかいきなり、メンチの斬り合いとなった。メラメラ



このように、日々、よいご縁を求めながら、きょうも私はどこかでもんでもらっているのである。sei