基本的にカウンセリングやセミナーが好きなので私はこの仕事をしているのであるが、どこでどう間違ったか、いちおう経営者なのである。
というと、経営の仕事もしなければならないのであるが、私はこの「しなければならない」が好きではないので、子どものころからいつも、しなければならないことは後回しにするほうである。
よって、好きなセミナーやカウンセリングばかりして、経営のお仕事はいつも後回しになってしまう。が、10年ほどほうったらかしにして、たまりにたまったお仕事にいよいよ手をつけねばならない時期がやってきたのである。
ホームページあたりはうまくリニューアルし、ハリボテでごまかしてきたのであるが、だいぶ古くなってしまった。
カウンセリングの件数や受講生数は昔にくらべてすごく増えているので、それに対するシステムも追っつかなくなってきている。
また、昨今はパソコンよりもスマートフォンあたりからのアクセスのほうが多いので、そのへんもなんとかせねばならない。
予約システムの電話機が古くなっているので、ぜーんぶ入れ替えなければならないし、コピー機もいまやカラーが主流なので替えねばならないのだが、性能が高い分、値段もとても高い。
「おおーー」
さらに、カウンセリング業界ではいよいよ、年内をメドに国家資格を作ろうという動きがあり、その関係でいろいろな問い合わせが入ってきたり、東京に出張したりということも多い。
「おおーー」
去年の暮れからいままで、山に行くヒマもないほど忙しいのである。
しかしまあ、世の中の経営者のみなさん‥‥、零細企業ではなくて、もっともっと大きな会社の社長様はとてもえらいと思う。
ま、私どものように、社長みずからが社会保険庁に書類を出しにいったり、労働基準局で番号札を取って待ったりする社長様はあまりいないだろうとは思うのであるが‥‥。そんなふうに、見えないところで経費と労力と時間がどんどんとられてしまうのである。
仕事がらみで、いま、年間130日ぐらいが外泊である。
人によっては、「そんなに外泊ばかりじゃたいへんですね」などと言われるが、正直に言うと、それは苦にはならない。根っからの旅行好きで、出張もそのたびにワクワクする。
常宿もあるが、たまに新規開拓の冒険もしてみる。これがまた、激しい当たり外れがあり、うれしかったり、ガッカリしたり、それもまた楽しみの一つである。
そんなことをしている間に、昔の受講生や古い友人から講演を頼まれたりして、断り切れずにまた入れてしまう。
社長業をがんばろうと思っているのであるが、ついつい、好きなほうへ好きなほうへとエネルギーは流れていってしまうのである。
その結果、1・2月はカウンセリングをお休みすることとなった。それによって、予想ではもっともっと仕事が片付くと思っていたのであるが、ぜんぜんカタはつかなかった。
掃除にたとえるならば、掃除機を買い換え、ゴミ袋を調達し、マスクと手袋を買った時点で終わってしまったというレベルである。
ま、すべてを私一人でするわけにもいかないので、いつもお世話になっている顧問税理士さんや顧問弁護士さん、また、それ以外にも、おつきあいのある社長さんなどいろいろな人の意見を聞きながらあれこれ進めているのである。
そのような事情ですので、今年は以前にも増して、みなさんに直接カウンセリングをお届けする時間がとりづらい状況が続きますが、なにとぞご容赦いただきたいのである。
しかしながら、今年はより快適に私どものカウンセリングやセミナーを利用していただく環境づくりに精を出し、来年は、この開拓した田畑から実りあるものがたくさん育ちますようにと期待しているのである。