先日、結婚式に出席するために京都に行ったのである。
うちの女性カウンセラーがなんと11歳も年下の彼氏を射止め、押し倒し、脅し、入籍し、結婚したのである。
その日は宴会でしこたま飲み、京都市内のホテルに泊まった。
紅葉の季節、京都のホテルはものすごくとりにくい。
とれたとしても、バカ高い。
平日だとしても、それはそれはもう、土日並みの混雑である。
それでも、事務所のスタッフになんとか一部屋、押さえてもらったのである。
で、次の日のチェックアウト後、せっかく京都まで来たのだからと、京都観光を考えたのである。
私は関西人なので、行こうと思えば京都にはいつでも行ける。
小学校のころ、京都・奈良は日帰りの旅行先であった。
ところが、この「いつでも行ける」は、なかなか行けないものなのである。
私が大学4年生のとき、神戸で『ポートピア』が開催された。
地元神戸の博覧会だったので、『いつでも行ける』と思っていたのだが、そう思っているうちに終わってしまった。
そのようなものだからして、京都のことも意外と知らない。
とこがたまに行くと、なかなかよいのである。
さっそく、『るるぶ京都』、『まっぷる京都』などを買い込み、観光に行くことにしたのである。
しかしながら、先ほども書いたように、この時期の京都は殺人的に混雑する。
よって、「移動は控えめに、かつ、多少、山歩きの要素のある観光スポット」と絞って探し、千本鳥居で有名な伏見稲荷大社に行くことにしたのである。
伏見稲荷大社
は、五穀豊穣、商売繁盛の神様として有名で、さらに『ミシュラン』の“日本で行ってみたいところランキング”で第2位になったそうである。
千本鳥居は、真っ赤な鳥居が延々と続く。
実際は千本どころか、一万本ほどあるそうで、これが山麓の本殿から山の上のほうまで続いているのである。
本殿あたりから山頂付近まで登って下ってくるのには2時間近くかかるので、ほどよい散歩となるのである。
その間には、茶店やお食事処などもある。
伏見稲荷といえばキツネ、そして、キツネといえばお揚げさん。
関西では食べ物に“さん付け”や“ちゃん付け”をよくする。
お揚げはお揚げさん、お芋はお芋さん。
飴は飴ちゃんで格下である。
このお揚げさんで作ったいなり寿司が名物なので、頂上まで登って軽くひと汗かいて、下り道ではどこかの茶店でパクついちゃおう、紅葉なんかも見て、秋の京都を楽しんじゃおうと軽く考えたのである。
多少の山登りをするといっても、観光客がほとんどのスポットである。
だからして、ストックやリュックや登山靴などは、荷物にもなるので持っていかなかった。
ふだんなら欠かさない、アミノバイタルやクエン酸などのドーピング薬品一式も持っていかなかった。
ところが、かなりキビシイ階段が延々と続くのである。
個人的には、よい運動になったという程度ではあった。
当然、登山に比べると距離も短く、ほとんど困難な道のりでもなかったのである。
下りで食べたおいなりさんもとてもおいしかった。
ただし、である。
次の日から猛烈な筋肉痛がやってきて、約1週間、苦しめられたのである。
ふだんはアミノバイタルやクエン酸をとっているおかげで、筋肉痛になることはまったくないのであるが、「伏見稲荷ごとき」となめた態度でいたために、いきなりバチが当たったのである。
ちなみに、この日、引いたおみくじにはこう書いてあった。
「奢り高ぶる態度を改めなければ、禍事(まがごと)が雨嵐の様に降って来る」。
すいません!
もう、体感しております。
おそるべし、伏見稲荷!
バチが当たったついでに、このブログも年内最終号となってしまったのである。
来年はおごり高ぶらず、謙虚に、バチ当たりなことを書いていく所存でございます。
おめえら、しっかりと読めよ!
お、いかん‥‥。