待ちに待った『ドラゴンクエスト Ⅸ』
エニックスの謀略のせいで、一人にソフト1本ずつ、平家には3本ものドラクエソフトがあるのである。
そして、私と子供2人は、テレビも見ずに食卓を囲んで、黙々と冒険の旅を続けているのである。それは、一種異様な光景なのである。
しかしながら、これだけ待ち望んだドラクエをうちの息子に至っては、すでに攻略してしまい、することがないので、はぐれメタルを探しては、レベルを上げるだけの作業をするしかなくなっているのである。
娘は、ボスキャラに向かう手前で、私もその手前ながら、取り逃した宝箱を探し、また今回から新しくはじまった「クエスト」と呼ばれるゲーム進行とは関係のないいろんな人から頼まれた依頼をコツコツとこなし、ボス戦に備え、レベルをあげている最中なのである。
最近のドラクエは、装備する武器や防具がキャラクターの絵に反映されておもしろいのである。
先日、東京のセミナーで、同じくドラクエをやっている受講生の女の子から、上から目線で偉そうに言われたものだからして、ついついこう言ったのである。
「今度は君の名前をつけたキャラクターをつくり、ステテコパンツを装備させ、おなべのふたをたて代わりにして、レベル1で殺され、棺桶をひきずったまま、残り3人のパーティーでボス戦を勝利し、エンディングを迎えることを誓う」
つい口から出まかせで言ってみたものの、果たしてこういうことができるのだろうか?と思い、手元にある攻略本で調べてみたところ、ステテコパンツは、男の子のみに装備できるものだそうで、女の子は装備できなかったのである。
しかしながら、メイド服なるものがあり、これは男性でも装備できたりするのである。
ほかにも、ウサギの耳やネコの耳と言う装備品があり、これも男性も装備できるようなのである。
しかも、それがキャラクターの絵に反映するので、今回のドラクエはちょっとおもしろいかもしれない。
私は基本的に、暇な時間をあまりつくりたくないタイプなので、出張の際の移動時には、それが新幹線であろうが、飛行機であろうが、必ず暇つぶしのための本を用意するのが常である。
ほとんどの読書はそこですませているのである。
しかし、ドラクエIXが来て以来、隙あらば、本の代りにDSを開き、コツコツとやってしまうのである。
今まで、ドラクエは、家のテレビにつないでするのが主流であったので、今回ドラクエIXが、DSに移ると聞いたとき、ものすごく抵抗があったのである。
テレビのような大きい画面でするほうが迫力があってよいではないか!と考えたためである。
当たり前なのであるが、今まではテレビがないとゲームができなかったのである。
そこで、私はドラクエⅧまでは、出張時に必ずプレステ等を持参していたのである。
しかも、ホテルのテレビとゲーム本体をつなぐために、ドライバーやその他の工具も持参し、打ち上げもそこそこに、ホテルにこもっていたのである。
ところが、DSになってみると、確かに画面は小さくなったものの、重たい思いをしてゲーム機本体やコード、ドライバーや工具を持って出張しなくてもよくなり、街の喫茶店でも簡単にゲームを楽しめる利便性は、とてもすばらしいものだと思う。
恥ずかしながら、私は今までDSを利用したことがなかったのである。
ソニーのプレステも、ドラクエⅦのときにドラクエをするためだけに買ったのであるが・・・
しかし、ドラクエをして毎回思うのだが、ドラクエとは人生そのものではないだろうか?
向かっていく勇気を持たずに逃げてばかりいると、レベルも上がらず、お金もない。
無理をして背伸びをして先に進んだところで、こてんぱんにやられてしまうのである。
そして、その人の性格がとても出るのである。
うちの娘あたりは、着実にレベルを上げていき、貯金もしっかりしていたりするのである。
一方、私と息子は、それなりにレベルは上げるのであるが、早く先に進みたいので、貯金はいつもゼロ。ひどい場合は、自分の武器や装備を売りながら、新しい武器や装備を買い揃えるという貧乏暮らしなのである。
また、魔物との戦い方も、私と息子はイケイケの攻撃重視型であるのに対し、うちの娘は鉄壁の防御を誇り、守備を固めて堅実に勝っていくというスタイルである。
ドラクエには、どれが正しいスタイルというのは存在せず、本人の好みによっていかようにもタイプを変えられるところもおもしろいところなのだと思う。
ちなみに私は、ムダな買い物が多く、せっかく高い防具を無理をして買ったにもかかわらず、隣村にもっとすばらしい防具が売っていて断腸の思いをするようなタイプなのである。
あぁ・・・しかしながら、これだけ楽しみにしていたドラクエⅨなのに・・・あとはラスボスを倒すだけになってしまったのである。
ドラクエⅩはいつ出るのであろう?
また、4、5年の辛抱なのである。