大阪・少彦名神社
大阪・少彦名神社とは?
大阪・少彦名神社とは、大阪市中央区道修町にある神社で、薬の神として知られる少彦名命と中国医薬の祖神・神農炎帝をお祀りしています。
日本医薬総鎮守として信仰されており、病気平癒・健康成就・商売繁盛などのご利益があるとされています。また、ペットの病気平癒・健康祈願にも対応しています。
歴史
少彦名神社の歴史は、安永9年(1780年)に、薬種中買仲間の団体組織である伊勢講が、京都の五條天神社より少彦名命の分霊を道修町にあった仲間会所に勧請し、すでに仲間会所に祀ってあった神農炎帝とともに祀ったことに始まります。天保8年(1837年)に大塩平八郎の乱で仲間会所が焼失したため、天保11年(1837年)に仲間会所内に祠堂を設けて祭神を遷座しました。1906年(明治39年)に大阪府より近隣の神社に祭神を合祀するか、独立した神社として継続させるかの判断を求められ、独立した神社として祭神を護持していくことに決しました。そのときに境内地の拡充、社殿・社務所を新築し、1910年(明治43年)に正遷宮を斎行しました。1945年(昭和20年)の大阪大空襲の被害はからくも免れました。1980年(昭和55年)10月に「少彦名神社鎮座200年」を記念して拝殿・本殿を修復、社務所を新築し、「二百年祭」を斎行しました。これを契機に、10年に一度、式年大祭を行うことになりました。2007年(平成19年)4月には、薬祖講の行事(神農祭・冬至祭)が、大阪市無形民俗文化財(民俗行事)に指定されました。
境内
- 本殿 - 1910年(明治43年)再建。国登録有形文化財。
- 幣殿 - 1910年(明治43年)再建。国登録有形文化財。
- 拝殿 - 1910年(明治43年)再建。国登録有形文化財。
- 社務所 - 1980年(昭和55年)10月建立。
- くすりの道修町資料館
御朱印
少彦名神社では、通常の御朱印のほかに、「張子の虎」や「ペット健康成就」などの特別な御朱印も授与しています。御朱印は社務所で受け付けており、時間は9:00~17:00です。御朱印料は300円です。
祭礼
少彦名神社では、以下のような祭礼が行われています。
- 1月1日 - 歳旦祭
- 1月4日-1月7日 - 新年祈願祭
- 1月11日 - ペットの初詣・健康成就祈願祭
- 2月3日 - 節分厄除け大祭(護摩木神事・振る舞いぜんざい)
- 6月30日 - 夏越の大祓式
- 8月25日 - 大阪医薬品元卸商組合式年祈願祭
- 11月22日・11月23日 - 神農祭(例大祭)
- 12月 冬至 - 冬至祭
- 12月31日-年越大祓式
- 毎月1・15・23日 - 月例祭
- 毎月23日 - 献湯祭神楽奉奏(湯神楽奉奏)
交通アクセス
少彦名神社への交通アクセスは以下のとおりです。
- 北浜駅(Osaka Metro堺筋線・京阪本線)6番出口下車徒歩1分
- 淀屋橋駅(京阪本線・Osaka Metro御堂筋線)11番出口下車徒歩6分
参考文献・リンク
以下の文献やウェブサイトを参考にしました。
- 少彦名神社(神農さん) – 大阪市道修町(北浜)にある日本医薬総鎮守、病気平癒・健康成就の社、少彦名神社すくなひこな(神農さん)の公式ホームページです。
- 少彦名神社 (大阪市) - Wikipedia
- 大阪・少彦名神社の御朱印【令和2年(2020年)編】 - たびこふれ
- 【大阪】少彦名神社の御朱印<令和4年(2022年)編>|たびこふれ