先日、スマホに電話がかかってきた。
SNSが中心となっているこのご時世で、電話なんて、配達員が、
「家の前まで来たよ~!」
くらいしかかかってこなくなってから久しい。
未だにSSS(社会保障システム)の情報漏れで、やたら個人情報に詳しいどこぞの誰かからかかってくる怪しい電話もかかってくるし・・・
配達の予定もなく、登録していない電話には、応答しないのが吉・・・
なのだが。
かかってきた電話は知り合いだった。
うん、もはや、私に電話をかけてくるのは、この人しかおらん・・・
と、言っていい。
スマホ主流のこの世の中で、未だに掌に収まるほどの小さなガラケー(ノキア製)を愛用していて、テキスト(文字メール)さえ、対応しない人物。
私がなんちゃってガイドをしていた時に、アシスタントとして活躍していた・・・
のは、コロナ渦前の話で。
70歳を超えたらしい彼は、寄る年波なのか、こちらが伝えたことを忘れてしまうようになった。
まぁ、以前から、言うことを聞かないことはしばしばあったけど、最近は、笑って見過ごせないほどになっていてね・・・
何かしらの手配を依頼しても、明らかにめんどくさいから、やりたくないなぁ、という感じで、
「それは、できませんね。」
などと平気で言い切ったり。
いや、こっちは、あなたに、なにがしかでも稼がせてあげようと思って、いろいろ頼んでいるわけでさ・・・
全部、こっちでやった方が早いわっ!
と、単なる、食事の度についてきて、食べるだけの人になってきているにも関わらず、最後に金を要求する、というね・・・
めんどくさっ!
と、思い始めて、早、数年が経過しているが、こちらもコロナ渦以降、なんちゃってガイドの仕事もあまりなく、彼と関わることも少なくなっている。
そんな彼からの電話。
まぁ、用件はだいたいわかっている。
「お客さんの予定はある?」
「ないよ!あったら、連絡するし。」
というお決まりのやり取り・・・
どういうわけかわからないけど、彼からの電話は、普段、暇をしている私が、ピンポイントで忙しい時にかかってくる。
なので、最近は、もっぱら出ないことにしている・・・
一度、出ないと、しばらくはかかってこないのだが、この日は、何度も何度もしつこくかかって来たので、しょうがないから出てみたら・・・
「お金を貸してほしい。」
と。
まぁ、こんな状況だし、生活が苦しいは理解できる。
けどなぁ・・・
コロナ渦の時にも、散々、日本の知人(お客さん)に金の無心をし、結構な金額を援助してもらったと聞くが、そのお金を返すわけでもなく、その方たちがセブに来た時にも、特にお礼を言うわけでもなく・・・
私も、コロナ渦に借金の申し込みをされたが、こちらもそんなに余裕がないことを伝え、1000ペソ渡し、
「これ、返さなくてもいいけど、今後、一切、お金は貸さないし、援助もしないから。」
と、はっきり伝えたのだったが・・・
まぁ、そんなことは、覚えてないよね。
「いや、私も、今は仕事してないし。お金なんてないよ。」
と、毅然と言えば、
「わかった・・・」
と、引き下がったのだった・・・
それから数日して、また電話がかかってきたが、もう完全に無視をした。
それからまた数日後。
いつものように家に引きこもり、電子ラノベを読んでいたら、テラスで物音がする。
ウチのテラスあたりまで入って来る人は、隣の叔父さん宅の人々くらい。
以前、隣の犬が、ウチのテラスでおしっこをするようになって以来、ドア枠が、シロアリに喰われ、外れてしまったドアをテラスに立てかけ、中に入ってこないようにしているのだが、それをわざわざどかして中に入って来ているようだ。
たいてい用のある人は、立てかけてあるドアの向こうで、声をかけてくる。
いくら図々しい隣の叔父さんでさえ、そうなのに、誰?
と、思って、見てみると・・・
なんと電話をフル無視している彼。
ところが、声をかけてくるわけでもなく、テラスの中にあるほうきを持ち出し、いきなりその辺を掃き出した。
え?え?何?
と、わけがわからず、固まっていたが、向こうから声もかけてこないのに、こちらから対応しなくてもいいじゃん、と、しばらく放置をしていたのだが・・・
ウチのテラスと、その周辺を掃除して、いつの間にかいなくなっていた・・・
何しにきたんだろう?
テラスに出てみたら、うん、なんかきれいになっていたけど。
借金の申し込みをしにきたんじゃないの?
声をかけずらかったから、私から声をかけてもらうように、掃除までしてくれた?
とか?
わからんが。
正面から声をかけてくれれば、対応はしたけどね・・・
まぁ、借金は断るけど。
実際問題、現金はないし。
どんな状況なのかは、わからないし、事情はあるとは思うが・・・
金は貸せない。
日中、玄関のドアの鍵は開けっ放しであったが・・・
常時、閉めておくことにしよう。