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マイニング日和

仮想通貨をまったりマイニングしているサラリーマンのきまぐれ日記。

先日「これからマイニングを始めたいと思ってる人へ」というクッソ長文のエントリをポストしました。

これを読んだ人の中にはもしかしたら「あー、コイツもライバル減らしたくて新規参入をやめさせたいんだな」と思った方がいるかもしれません。

ぶっちゃけ、お金が儲かるのが嫌な人ってほとんどいないでしょうし、ライバルが減って自分の取り分が増えるのはもちろんうれしいですが、世界中のマイナーがライバルだと思ったらその内の日本人、しかもこれからの新規参入者が何人増えても減っても大勢には影響ありません。

もし世界中のマイナーがこのブログを見て、参考にしてくれてるんだったら…キミたち、いますぐリグをとめてマイニングをやめるんだ!!

 

それはさておき、たとえば5chのマイニング関連のスレッドなどを見ると、やはり今の相場でグラボを買って投資を回収できないだろ、やめとけ、という話はよく出てきます。

それに対して新規参入でまだまだ自分のリグの性能に満足していない人や今後のマイニング収益の見通しに楽観的な人たちが反発するのをよく見ますし、自分で考えたうえでグラボ増強をされるのはもうその人の自由なのでそれでいいと思いますが、面白いのはすでにそれなりの規模のリグを構築されている方も結構増強を続けているのを見かけます。

こうした人たちは今より3割程度は安かった時期にある程度グラボを購入済みなのに、なぜこの相場でどんどん買い増すのでしょうか。そうした動きを見て「先人たちがまだ増強しているから、まだまだ突っ走っていいんだ」と思う方もいるのでは?

 

マイニングは一度安定して動作するようになると、あとはパソコンが勝手に働いてくれます。トレードと違っていちいち画面とにらめっこして相場の上下に即応したりする必要はありません。つまり、一度組み立てるとやることがなくなってヒマになります。

そのため、新しくグラボを追加したり、リグそのものを増やしたりをしてしまいたくなるものです。

さらに、先行してマイニングをしている人たちは2月の前半から中盤にかけてものすごく報酬レートの良い時期があったこともあり、初期投資のかなりの部分、人によってはすべてを回収済みだったりします。

新しいグラボの購入が負担ではない方が多いこと、そしてなによりマイニングの収益は雑所得として20万円以上は確定申告をする必要があるのですが、その際にグラボなど機材購入の費用は経費として申請できることが大きいと思います。

つまり、先行したマイナーのグラボ買い増しは投資の拡大でもあるのですが、すでに見込めている利益に対する節税の意味も兼ねているのです。

 

また、節税のつもりではなくても現在のグラボ不足の中でヤフオクやメルカリではグラボの相場が高騰しています。すでにある程度の規模のグラボ(リグ)を保有している人の中にはETHが効率よくマイニングできる時期にできるだけ掘ってしまうために割高でもグラボを増強し、手持ちの中で効率の悪いグラボと交換してそれらは高く売れるうちに手放す、あるいはギリギリまで高パワーでマイニングをして、中古グラボの買取相場が下がりきる前に売り抜けよう、という考えの人もいます。つまり短ければ2-3か月だけ使ってすぐに売る、ということも考えているのだと思います。

 

先日、ゼロからの新規参入はオススメしない趣旨のエントリを書いたのは、上記のような損得を考えてこの相場でもグラボを買い集めている人のマネをしても、そうした人たちとおなじような利益を得ることは難しいと思うよ、という話がしたかったからです。

これから始めたい人、すでにすこしだけ始めているけど本格的に増強したいと思っている人は、自分が現実的だと思うシナリオ(今からどのくらいの期間、どのくらいの相場でリターンが見込めるか)を設定して、それから外れない範囲で機材を購入しましょう。

そのためには仮想通貨の世界の仕組みやトレンドを少しずつでもよいので調べる癖をつけた方がいいと思います。世の中には10~20万円のグラボをポンと買えて明日突然利益が半減しても動じない人もいると思いますが、私は調べてからでないと万単位の購入はしないタイプなので…。

さて、先日からちょこっと更新を再開しているこのブログですが、なぜ今更このブログの更新を再開したのかというと、ほったらかしにしていた間も細々とアクセスがあり、今年に入ってからけっこうな数の方が見に来てくださっていたことに気づいたため、です。

今となってはAwesome minerははじめてのマイニングにお勧め、というわけでもない(もっと簡単なものがある)ものですが、それでも参考にしてくださる方がいたのか、と気になったからです。

 

そこでタイトルの内容なのですが、もしかして検索などからこのブログにたどり着いた方はAwesome minerについて調べていてたまたま、という人のほかにも、マイニングって興味あるけどどんな感じなんだろう?と思って調べている方もいるのではないかと思った次第です。

5chの仮想通貨版のマイニング関連のスレッドに今でもたびたびこれから始めようかと思って質問に来る方がいます。その多くの質問は、

「マイニングやってみたいんですけど、今からでもできますか(もうかりますか)?」

「〇〇を(いくらで)買おうと思っているんですが、これでマイニングできますか(もうかりますか)?」

といった感じです。

 

以下、クッソ長文なので3行にまとめます。

・マイニングの収益は予測が難しいので、多少堅めの条件で試算すべき

・今のグラボ価格ではむしろ甘めに見繕ってもすぐに儲けが出るような状況ではない

・簡単な金儲けをしたいならこれからはオススメしない 趣味としてならアリ

 

<つづき>

仮想通貨のマイニングはまず最初にパソコンに高性能のグラフィックボード(グラボ)を1つ、または複数装着し、24時間休みなく計算をさせ続ける必要があります(ASICという専用ハードを使う場合を除きます)。

マイニングで『もうかりますか?』という質問に対しては、たとえば10万円でマシンを組み立てて、電気代も1か月で1万円かけて、得られた仮想通貨の売却益が1万5千円だった場合。短期の収入としては、

15,000円 - 10,000円でプラス5,000円ですが、初期投資の10万円を考慮するとこの状態が20か月以上続かなくてはトータルではプラスになりません。

もちろん1か月で得られた15,000円分の仮想通貨を日本円にすぐ換金せずに保管しておき、それが150,000円に価値が上がってから換金するのであればトータルでプラスになりますが、そのような不確定要素を大前提に『もうかる』とは言えないと思います。価値が10倍になるのに1年待つのか、10年待つのか、あるいは未来永劫来ないのか、だれにもわからないからです。

私はお金儲けではなく趣味だと思ってマイニングをしています。もちろん利益が上がればうれしいですし、続けてもマイナスが膨らむなと思ったらマイニングを中断したりやめたりもしますが、この趣味にいくらお金をかけてもいいな、という計算をしてその範囲でグラボを購入したり、店じまいに向けて売却したりしています。

その計算をどうやってやっているかというと、下記リンクのような計算式で購入を検討しているグラボがどのくらいの利益を生み出すのか、購入金額のうちいくらが返ってくると見込むのか、を検討しています。

[Googleスプレッドシートへのリンク]

自分が気になっているグラボやPCがその値段で購入してどのくらい利益が出るのか、という計算をしたい方はこのスプレッドシートをダウンロードしてご自分で数値を変えて計算してみてください。

 

この表の左上の「1MH/sあたりの報酬額」というところに、仮定として今後平均どのくらいマイニング報酬が得られるかを入力します。2021年3月11日現在、だいたい1MH/sあたり9~10円くらいの日が続いていると思いますが、このレベルが長く続くと楽観視するのは危険です。

2021年の2月は前半にかけてBTC・ETHともに価格が高騰し、それにともなってマイニング報酬が非常に高額になりましたが、ETHの価格が一時下落し取引量が減ったことから2月末時点ではおよそ1MH/sあたり8円まで報酬は下がっていました。また、昨年末の時点ではおよそ1MH/sあたり6円ほどで、最近のグラボであれば電気代より十分報酬が上回るとはいえ、この報酬額でグラボ購入費用を回収するにはかなりの期間が必要、という状態でした。

私自身はある程度状況が悪化することを織り込んで、1MH/sあたり6円でも困らないように想定してグラボを購入しましたが、この報酬レートをいくらと見込むかは人それぞれです。目安として「今後も現在のいい状態が続く」と思えば9-10円。「いや、ただでさえ値動きの激しい仮想通貨なので堅実にしたい」というのであれば6-7円、といったところでしょう。

 

次に今ご自宅で契約されている電力会社の電気代が1kwhあたりいくらかを設定します。ここはわからなければ目安として28円くらいでよいと思います。

 

そして購入を検討しているグラボのマイニング性能をwhattomineminerstatなどのwebサービスを参考に入力し、さらに購入する予定の金額を入れてみてください。1日当たりいくら利益が出て、購入金額分の初期投資を回収するのにかかる日数と、参考まで今から120日でいくら回収できるかと、120日後時点でトータルの収支がいくらかを表示できるよう式を組んでみました。

なぜ120日かというと、この表で前提としているマイニング対象の仮想通貨イーサリアム(ETH)は現在送金手数料が急いで送金したい人ほど高い金額を払う仕組みになっており、取引が増えてこの手数料が増加したときにマイニング報酬が上昇する仕組みなのですが、あまりに高額になりやすい仕組みを是正するため、現在の予定では2021年の7月に取引手数料の仕組みを変更し、マイニングをするマイナーの取り分を大幅に削減するアップデートが予定されているためです(正確には一部違う説明ですが、わかりやすく意訳しているつもりです)。

現在のマイニング報酬(たとえば3月11日時点で約9.5円/MH/s)のおよそ半分くらいは取引手数料から来ているといわれており、予定通りアップデートが実装されれば今年の7月までは現状の仕組みですがその後はマイニング報酬が一気に減少する見通しとなっています。

日本は電気代が他国に比べて割高で、他国のマイナーは報酬がたとえ半分になってもまだそれなりに利益が出ると思いますが、日本においてはこのアップデート後はETHのマイニングが絶対的に有利という状況ではなくなるものと思います。なので、一旦120日時点での利益を表示することにしました。

 

さて、自分が検討しているグラボ、あるいはPCのマイニング性能や消費電力など、初めての方は調べるのは難しいかと思います。なので表の下の方に現在現役世代のグラボのおおよその性能(whattomineやminerstatを参考)と、価格コムなどでの3月11日時点での参考価格を入れたものもあらかじめ作成してあります。実際この値段で買えるか?というと正直ほとんどのグラボは入荷即完売で購入自体難しいと思いますが、あくまで参考程度に見てください。

(計算条件:1MH/sあたり報酬=10円、電気代28円/kwh)

 

ごらんいただければわかると思いますが、現在のマイニング報酬が減少せずに続いたとしても比較的にコスパのよいものでプラマイゼロに到達するのに5か月かかります。もし、5か月の間に報酬レベルが下降したら、もっと時間がかかるということです。

ETHのマイニング報酬が減少すると見込まれる大型アップデートが予定通り7月に実装された場合、それまでにすべてを回収しきるのはとても難しいと思います。

 

ということで『マイニングっていまからでもできる(もうかる)の?』という質問への答えとしては、

『半導体不足によるグラボ価格上昇のため、今からグラボやPCを買ってもまずもうかりません』と言わざるを得ません。

仮想通貨のマイニングに興味がある方。すでにある程度高性能なグラボを持っているのであれば、それを使ってお試しから始めてみるのはいいと思います。

そうでない方は、グラボの供給不足が解消され、価格が元に戻る(ざっくり今の30%引きぐらいでした)までやめた方がよいと思います。

もちろんお金をもうけたいとかではなく、単に面白そうだからやってみたい、という方はそれでよろしいかと思います。

約3年ぶりにマイニング復帰して驚いたのは、いろんなサービスが進化し続けていたことです。

nicehashはハッキング被害から立ち直っただけでなく、ソフトの更新に加えてブログなどでOC設定のおすすめやリグ構築のコツなどのノウハウを公開していたり、最近ではQuick minerのような、ほとんどPC自作やオーバークロックなどの知識経験がなくてもマイニングにチャレンジできるよう敷居をグッと下げる役割を果たしているように見えます。

事実、5chのマイニング関連掲示板ではかなりの比率でみなさんnicehashを利用している印象でした。

また、前回のブームの時にはLinux系のマイニング専用OSといえばEthOSくらいでしたが、いつのまにかHiveOSをはじめ複数のLinuxベースOSが小規模なら無料で始められるように提供されていて、どれも難しい設定はなくリグをwebブラウザから簡単にリモートコントロールできる、というのに正直ショックを受けました。

現状ETHがほかのコインを大きく引き離してダントツで効率がよく、プロフィットスイッチがほとんど不要な現状もあり、簡単なマイニング専用サービスでETHをひたすら止めずに掘り続ける、といったのが私から見た2021年のマイニング事情です。

 

私はというとHiveOSの使い勝手があまりに便利なので、そのままETH固定のリグ2台はHiveOSで運用中。安定しすぎてやることがなくてヒマになったので、われらがAwesome minerをこじつけてでも使うために1080Tiを導入した、という具合でした。

この先ですが、複数の業界で半導体を奪い合うという供給不足問題はしばらく尾を引きそうで、マイニングに使えそうなグラボはなかなか手に入らないか、費用回収が難しいくらいの高額でしか買えない状況がまだまだ続きそうに思っています。

nvidiaが限られたキャパの中で最新GPUを本来のお得意様であるゲーマー(と、ゲーマー相手にビジネスをしているパソコンメーカーやショップ)に最新GPUを回し、ゲーム用途としては選別漏れのチップをマイニング専用の製品に回す、という戦略をとったのは、客観的に見て非常に納得感があります。

問題はマイニング専用のCMPシリーズが一般のマイナーの手にも渡るような流通のしかたをするのか、でしょうか。前回ブームの時のマイニング専用ボードは店頭では一度も見かけず、その後Radeonベースのもののみ中古市場で「例のグラボ」として投げ売りされましたが…

自分はヘソ曲がりなのでETH効率が一番悪そうなCMP 50HXが安かったらいくつか欲しいな、と思っています!!