今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS より、

“ハンターウルフ 警視庁仕様” です。

 

 ゾイド40周年 × 機動警察パトレイバー35周年を記念したコラボレーションアイテム、

“ハンターウルフ 警視庁仕様” が発売されました。

 

 ゾイド40周年を記念した “大ZOIDS博2023” にて先行予約販売が行われたコラボキットが、一般でも販売開始されました。

 8ヶ月ほど待たされましたけども・・

 しかし、ゾイド40周年はもちろん承知してましたが、パトレイバーも35周年なんですね。

 パトレイバーはアニメから入ったくちなので、コミックのほうは愛蔵版で初めて読んだのですが、アニメとはいろいろ違う展開で、終盤はけっこうシリアス展開が続いて衝撃でした。

 ちなみにその愛蔵版コミックは今も持っていて、たまに読み返したりしてます。究極超人あ~るも(笑)。

 さて、そんなパトレイバーとゾイドの、まさかのコラボ。

 これもちょっとびっくりしましたね。

 というか、40周年でほかにもいろんなものとコラボしてますよね、ゾイドは。

 来月はモンハンコラボのキットも発売されますし。あとVTuberとか、北斗の拳とか、バブとか・・もうなんでもアリだな(笑)。

 今回のパトレイバーコラボがどういった経緯で実現に至ったのかはわかりませんが、新規デザインされたイングラムMkーⅢとウルフが共闘するという設定で、メカデザインは天神英貴氏。さらに出渕裕氏が監修し、伊藤和典氏が世界観設定を製作とかなり気合いの入ったコラボになっています。

 これだけで終わらせるのもったいないよなぁ・・なんか続くネタないのかな?

 

 では、レビューしていきます。

 キットはパチ組みに付属のシールを貼ったのみです。

 

ハンターウルフ 警視庁仕様

 惑星Ziをルーツとするオオカミ種の中型ゾイド。

 地球に不時着したゾイドコアから復元されたのち、警視庁警備部特車二課に預けられ、新型レイバー、イングラムMkーⅢとの共同訓練を開始。

 OSバイザーの装備によりレイバー指揮車からの指示で行動する無人機として主に運用されることになりますが、人が搭乗することにより秘めた力が発揮されるという話も・・

 

 パッケージ裏面には機体解説に加えて世界観設定もけっこうがっつり記載されています。

 説明書も専用のものでした。

 説明書記載の機体解説はレイアウト含めパッケージ裏のものとまったく同じです。

 しかしまぁ、てっきりハンターウルフの説明書に新規パーツ分だけペラ紙が追加されるくらいだと思っていたので意外でした。

 

ボーン形態

 イヌ科の骨格を再現した、いわば素体状態。

 ZW16 ハンターウルフの流用で、造形的な変更点はなし。

 成型色は本体のガンメタリックが明るめに、ソニックブースターや爪などがシルバーからゴールドに、キャップもクリアイエローからゴールドに変更されています。

 ワイルドゾイドも久々に組みましたが、ランナーレスなうえ個々のパーツが大きいから、あっという間に組み終わりますね。

 当初は物足りなくも感じたものですが、たまにはこれくらいサクッと完成するものも、息抜き感覚にはいいのかな。

 あ・・まだこれは途中段階ですけども。

 実際の生物の骨格らしい生々しさとメカニカルな雰囲気が絶妙にミックスされた、まさに機械生命体の素体という感じ、もはや懐かしさを感じます

 しかし、あらためて見ると尻尾はなんか魚みたいですね。

 

 頭骨だけを見ると恐竜っぽくも見えます。

 結局この型はハンターウルフとガトリングフォックスの2種にしか使われませんでしたね。

 もっといろいろできた気もするけど・・

 ワイルドシリーズ自体が、急に打ち切りみたいな終わり方しちゃいましたからね。

 サードシーズン、けっこう期待してたのになぁ・・

 

復元完了

 外装、武装を取り付けて復元完了。

 ワイルド本編のように発掘⇒復元というプロセスとは違うのですが、謎の球体、スフィア(ゾイドコア)を基に宇宙より飛来したポッドの中に入っていたパーツ群を使って復元されたハンターウルフ。

 通常のハンターウルフと同じ外装に新規造形のバイザー、パトランプを追加したものになっています。

 

 装甲パーツは白色成型に黒い部分を塗装で再現。

 日本のパトカーをイメージしたパンダカラーになっています。

 もちろん共同運用されるイングラムMkーⅢとも併せたカラーリングで、警視庁仕様として塗り変えられたということなんでしょう。

 ブースターや爪のゴールドが若干浮いている感じがしないでもないですが、通常仕様の同じシルバーだとメリハリがないですし、キャップ含めちょっと眩しいゴールドがちょうどイイインパクトになっているのかもしれません。

 白色メインだとなんとなくコマンドウルフ感もありますね。

 

OSバイザー

 目を覆うことでゾイドの抑制・制御を可能とした特殊なバイザー。

 中央にあしらわれた旭日章(警察章)は別パーツとなっており、さらにゴールド塗装でされています。

 このパーツが非常に小さく、造形的にもかなり細かいのでなんだかゾイドらしくないと思ったくらい。

 ちなみにこのハンターウルフ 警視庁仕様の対象年齢は15歳以上。ワイルドシリーズは6歳以上だったのに、急に9歳分もレベルが上がってる・・この旭日章のせいか?

 なお、このバイザーの開発により、特車二課はウルフの無人化に成功したということです。

 ワイルドシリーズ中盤の帝国製ゾイドが付けていたZ・Oバイザーほどの強制力はないんだろう・・と思います。

 また、Z・Oバイザーが頭部外装と一体成型だったのに対し、このOSバイザーは取り外すことが可能。

 目を露出させることもできます。

 頭部外装は通常版そのまま。耳と鼻先が塗装されています。 

 

 ほか、四肢と、

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 尻尾の装甲パーツがそれぞれ塗装されています。

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 四肢の装甲のインテークっぽいデザインやPOLICE、警視庁といったマーキングはシールです。

 

 ウルフも盛り込まれた新規デザインの特車二課エンブレム。

 本当、気合いの入ったコラボだなぁ。

 

パトランプ

 背部、ソニックブースターを覆うように配置されるレゾカウルに追加装備された大型の警告灯。

 まぁ、警察ですからね。

 ランプ部分はクリアパーツで再現されています。

 接続は3㎜軸を使ったものなので、ほかのワイルドゾイドにも流用できます。

 

ソニックブースター

 ハンターウルフにそもそも備わっている大型の衝撃波発生装置。

 デフォルトの後方を向いた状態では衝撃波を推進力に換えることで高速移動が可能。

 そして前方に展開することで最大の攻撃手段となります。

 なお、通常時は先端のパーツを引き出した状態にしておきますが、

 押し込むことで動力が伝わるようになり、電動歩行時に連動して先端部が回転するようになります。

 さらにブースター自体が前後にスイング可動。

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 もちろん、どの位置でも先端部は回転し続けます。

 

高速移動形態

 レゾカウルを開き、ソニックブースターを露出させた形態。

 先の通り、衝撃波を推進力に換えることで最高速度260Km/hを叩き出すことができます。

 通常版ハンターウルフではワイルドブラスト第1形態とされた形態ですが、今回ワイルドブラストについては一切言及されていません。

 

衝撃波発射形態

 ソニックブースターとレゾカウルを前方に展開。衝撃波を攻撃手段とするための形態。

 そもそも首の位置にも小型衝撃砲であるハウリングガン、口内に特殊音波を放つコンフューザーと対称に直接打撃を与えるというよりは無力化させるような音波系の武装を多数装備しています。

 こちらは通常版ではワイルドブラスト第2形態とされた形態ですね。

 

 基本無人機という設定ですが、一応ライダーフィギュアも付属しています。

 特車二課のレイバー乗りでもこの体勢でゾイドに乗るのはキツそうだなぁ。

 人が搭乗することで発揮されるという秘めた力・・それすなわちワイルドブラストですよね。

 この匂わせる感じ。今後の展開を期待してもいいんだろうか?

 

 OSバイザー、パトランプを外せばパンダカラーのハンターウルフにもできます。

 たぶん、整備場で待機してるときはこの状態なんだと思います。

 

電動アクション

 まず通常形態で。

 口を開閉しながら4本の肢で歩行。

 まぁむりからぬことではありますが、やっぱりAZゾイドを見たのあとだとワイルドゾイドの歩行はチープに感じてしまいますね・・

 四肢が根元からしか動かないからなぁ。

 まぁ、第2期以前のゾイドでも小型や中型ゾイドはこんなものでしたけどね。

 ワイルドシリーズは、中型(M型)でも旧シリーズの大型に相当するサイズ感なので、四肢がほぼ一体成型という仕様には当初かなりがっかりしたものでした。

 

 続いて高速移動形態を飛ばして衝撃波発射形態で。

 ソニックブースターは先端部を押し込むことで回転。

 レゾカウルも前方に向けることで上下に可動するようになります。

 あらためて見るとなかなか面白い動き。

 リアルムービングキットと銘打っていたワイルドゾイドですが、決してリアルな動作ではないものの、ワイルドブラストの意外性型が楽しいシリーズではありました。

 

比較画像

 通常版ハンターウルフとボーン形態で。

 この形態では先の通り成型色が変更されたのみ。

 メインカラーのガンメタリックがやや明るくなったことで、各部のディティールがくっきり際立つようになったと思います。

 

 外装を装着して。

 装甲色が大きく変更されたことに加え塗装の追加、さらにバイザーとパトランプの装備で大きく印象が変わりました。

 やっぱりイヌ科にパンダカラーは似合いますね。ちょっとなに言ってるのかわかんないけど(笑)。

 

 衝撃波発射形態およびワイルドブラスト第2形態で。

 パトランプの追加でより派手になった攻撃形態。

 犯罪者に対する警告や威嚇の効果も高そうです。

 

 通常ウルフにOSバイザー、パトランプを取り付けることももちろん可能です。

 これはこれで似合ってますね。

 

ゾイドワイルド ハンターウルフ の レビュー - 退屈と惰性と (weebly.com)

 

 かつてバンダイから発売されたMG パトレイバーシリーズは1/35スケールで、今回のウルフと並べるのにぴったり! と思ったのですが・・どうやら随分前に処分してしまっていたようです。残念。

 代わりにDーSTYLEのイングラムと。

 案外悪くないかも。

 

以下、画像

 可動キットではないのでポージングなんてほぼできないのですが、四肢を連動軸から外すことで多少アクションっぽいことはできます。

 衝撃波発射形態も、煽りで撮るとそれなり。

 

 明らかに悪そうな同種ゾイドと対決イメージで。

 せっかく本気で作られた世界観、もっと広げていってほしいものですが・・

 

 DーSTYLE イングラムだと背中に乗るにもいいサイズ感。

 MG パトレイバーシリーズを手放してしまっていたことは残念でしたが、これはこれでけっこう親和性があっていい気がします。

 べつに負け惜しみじゃないですよ?(笑)

 1/35スケールと考えると、このデフォルメレイバーもギリ人が乗れそうでもありますしね。

 さすがに指揮車には乗れないか・・

 

 以上、“ハンターウルフ 警視庁仕様” でした。

 

 まさかのパトレイバーとのコラボ。

 警察仕様のゾイドというと、フューザーズでゴジュラスギガやアロザウラー、ゴルヘックスが近い仕様で搭乗しましたが、当然現代・・日本の警視庁所属をイメージした仕様は初めてでしょう。

 オオカミ型に日本のパトカーをイメージしたパンダカラーがよく似合う。

 あらためてハンターウルフのデザインの秀逸さを感じましたし、本当にパトレイバーの世界観にいても全然違和感はないと思いました。

 つくづく、MG パトレイバーシリーズのキットを手放してしまったことが悔やまれる・・

 ちょうど1/35スケールなんですよ。

 ゾイド × パトレイバーコラボであると同時に、事実上のタカトミ × バンダイコラボでもあったんだよなぁ・・(たまたまだよ)

 

 さて、今後もワイルドゾイドを流用する形のコラボアイテムはいろいろ出てきます。

 とりあえず今月にモンハンコラボで2体来ますね。そちらは抑えてますが、北斗の拳コラボはちょっとよくわからないのでスルーで(笑)。

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。