今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、

“TLー63 オプティマスプライム(アニメイテッド)” です。

 

 “トランスフォーマー アニメイテッド” に登場したオートボットの

“オプティマス部隊司令官 オプティマスプライム” が、

レガシー ボイジャークラスで発売されました。

 

 プロール、バンブルビーに続きアニメイテッドユニバースから3人め・・じゃない! 2人めです。

 今回のオプティマスプライムが日本で発売されたのは4月で、バンブルビーよりも一月前。

 もちろん僕も発売月に購入はしていたのですが、これまでレビューしなかった・・いや、できなかったのは、わりと大きな不具合があったからなんですね。

 左右の股関節パーツが上下逆に組み込まれており、開脚ができなかったんです。

 そして、そんな個体が一定数あったようで、Xの相互さんでも多くの人がそんな個体に当たっていました。

 なかには自力で直したという人もおられたのですが、ダメ元で問い合わせてみたところ、しばらく経ってから交換品を用意しますとの連絡があり、とりあえず待ってみることにした次第。

 なんやかんやあって忘れかけた頃に、6月中頃以降に交換品の発想を予定しています、と追加連絡。

 まぁ、結局届いたのは7月に入ってからだったんですけどね。

 6月中旬以降には違いないから、嘘は言ってない。

 ただ、当初は本体のみの交換という話だったものが、結局は箱、説明書、付属品含めた全交換というかたちになったのは、事前にお知らせすべきだったと思います。

 僕も、本体だけプチプチに来るんで待機したたのに、ダンボール開けたら丸ごと入ってるし・・え? 全交換? と慌てましたよ。

 まぁいいけど。

 

 こちらが最初に掴まされた(言い方ww)不具合品(左or上)と修正された交換品(右or下)の違い。

 正しく組まれているほうが、太腿パーツと関節パーツとの間に隙間ができているのがわかるかと思います。

 ちなみに、不具合品でも強引に開脚することはできました。

 強めのクリックが入っているような感覚で、ぐいっと動かすことはできたのですが、まぁ負荷はかかってますよね。

 ということであまり弄らず、大人しく交換品を待っていたわけです。

 そんなわけで、ご覧の通り無事スムーズに開脚できるようになりました。

 めでたしめでたし・・て、終わりそうだけどここからですよ。

 

 それでは、2ヶ月遅れでレビューしていきます。

 

オートボット 部隊司令官 オプティマスプライム

 辺境のスペースブリッジ修復の任に当たる部隊の若きリーダー。

 地球で暮らすオートボットたちの代表的な立場でもあります。

 行動力と決断力に富む一方で責任感が強過ぎ、かえって部下を蔑ろにすることもあるなど、リーダーとしてはまだ少し未熟な部分もあるようです。

 また、過去の出来事から蜘蛛に対してトラウマがあるもよう。

 ビークルモードは一応消防車なのですが、荷台部分の放水銃がない状態に変形するも多く、今回のレガシー版でも鳳雛獣は付属していません。

 日本版CVは高橋 広樹氏。高橋さんというとビーストウォーズⅡのスタースクリームのときのオネェ口調の印象が強いので、まさかその後にオプティマスを演じられることになろうとは・・

 

ロボットモード

 

 アニメではカートゥーン調にかなりデフォルメされたマッシブなプロポーションでしたが、今回のレガシー版ではいわゆるジーワナイズで基デザインのような極端さは薄れ、いい感じに整ったバランスのマッチョになっていると思います。

 まぁ結局マッチョなわけなんですが、それがアニメテオプのアイデンティティという感じはありますね。

 プロールやバンブルビーよりはアニメイテッドらしさは残っているような?

 初代アニメや実写映画でイメージされる司令官と比較すると圧倒的にゴツイのでなんか違う・・と思う人もいるかもしれませんけども。

 スタジオシリーズで発売されたゲーマーズエディションもゴリゴリでしたし、ビーストウォーズだとゴリラになったりもするから、現地的には実はそういうイメージもあるのかもしれないなぁ。

 

 頭部アップで。

 基本デザインは初代アニメを踏襲した者ですが、今回はマスクオフ状態での立体化のため、個人的にはかなり新鮮味を感じます。

 実は劇中ではけっこうこの状態でいることが多かったようなので、どちらか一方ということならこちらの素顔状態が正解なのかもしれません。

 ただ、アニメ放送時に発売されたオリジナルトイではマスクのオンオフギミックがあったので、できれば今回も実装してほしかったとは思います。

 顔付き自体はわりとアニメデザインに近いのかな?

 ロボットなんですけど、口許とかわりと生身っぽい雰囲気があります。

 ただまぁ、かなり凜々しいお顔立ち。プロポーションに負けない力強さは感じます。

 

 胸部は、ビークルのフロント部分がそのまま配置。

 こちらも初代を彷彿させる伝統のスタイルですが、アニメイテッドならではのメリハリは活かされてて、やや逆三角形ぎみの分厚い胸板になっています。

 なお、フロントガラス部分は無色クリアーの表面にクリアブラックで塗装されています。

 

 昨今のボイジャークラスのなかではけっこう大柄と思えるボリューム感を再現する一方、やはりコスト面での厳しさを感じさせる部分もちらほら。

 とくに肩・・腕部付け根がはめ込みになっているのはまぁいいとしても、そこが丸見えになってしまっているのはちょっと残念です。

 まぁ、内部メカが露出していると思えなくもないですが・・

 あとは、上腕裏や膝裏など、後姿で見える肉抜きもわりと目立ちます。

 かと思うと、こんなふうに拳に小さなパーツを嵌め込んでたりもするんですよね。

 できる範囲で精一杯やってるんだな、とは思います。

 

付属武器

ウルトラアックス

 メイン武器となるバーニア付きの巨大な斧が付属。

 オリジナルトイではビークルモードの荷台に変形する都合もあってか、劇中とはまったく違うって形状になっていましたが、今回はちゃんと劇中デザインが再現されています。

 ブレード部分(というか柄以外)はクリアパーツ。

 後端のバーニアノズルは5㎜穴になっており、ほかのアイテムに付属する大型エフェクトパーツを取り付けることができます。

 また、設定通りに柄が伸長。

 手首ロール可動も併用することで、ギリギリではありますが両手持ちも可能です。

 ただ、この伸びる柄部分は軟質素材(まぁ硬めではありますが)かつ軸径がかなりキツめなので、ちょっと持たせにくいですね。

 拳の穴のほうを少し緩めに調整したほうがいいかもしれません。

 

 非使用時には背中などにマウント可能。

  背中のパトランプも取り外すこともができます。

 こちらは無色クリアーに全塗装ですね。

 

ビークルモード

 一応消防車のはずなんですけども、今回は先の通り放水銃が付いてこないので、いつものトラックキャブっぽいですね。

 まぁ、ルーフのパトランプが辛うじて・・という感じがしますが、そもそも一般的な消防車ではなく、サイバトロンモードのビークルっぽい雰囲気も入ったデザインなので、ほぼ消防車感はないですね。

 今回のレガシー化においては基デザインよりも箱感が増したというか、よりがっちり、ギュッと詰まった感じになりました。

 プライム系のレガシートイのビークルと並んでも馴染むようなラインかな。

 各部はしっかりとジョイントされるので、かっちり感もあります。

 後部は、ちょっと脚パーツの処理がおざなりな感じはしますね。

 せめて縦向きにたためなかったんだろうか?

 あと放水銃がないのなら、ほかの世界線のオプティマスのコンテナと連結できるとか、遊びの幅が広がるような配慮があってもよかったのかなぁ。

 

 アックスはその足パーツにマウント可能。

 ただ、これも横向きに積んでるだけなんだよなぁ。

 放水銃に見立てられるようなマウント方法があればよかったんですが・・

 

 変形してしまうとまったく見えない部分なんですが、フロント(胸部)パーツの裏側にはハンドルなどの運転席内部をイメージしたディティールが。

 まぁ、ちょっとハンドル小過ぎない? とは思うのですが、こういう遊び心はよいと思います。

 外車なので左ハンドルですね。

 

 変形は、基本のパーツ配置はオリジナルトイを踏襲していますが、脚部を縮める方法が脛パーツの展開になっていたり、見ためにはけっこう大胆になっていて面白いです。

 

 また、前腕への拳パーツの収納ですが、

 カバーのほうに拳が付いているのもあまり見ないパターンかと思いました。

 

 

比較画像

 オリジナルトイとロボットモードで。

 ボリューム感はおおよそ同じくらい。

 でも、オリジナルのほうは上半身に対して下半身が細身である意味スタイリッシュで、アニメデザインにより近いのはやはりオリジナルでしょうね。

 また、先にも言ったようにオリジナルにはマスクのオンオフギミックがあるのですが、オフ状態でも顎下にマスクが残った状態になるのでその点は今回のほうがすっきりしてはいます。

 あとアックスも、今回のほうが再現度が高いですね。

 

 ビークルモードでも。

 フロント部の角度とアックスが変形した荷台部分とが相まって、オリジナルのほうは全体にやや流線的なシルエット。

 一方の今回は荷台部分がまるっとオミットされていることもあり、わりと初代・・というか、定番のトラックキャブっぽい品域が強くなっている気がします。

 あえてそうしたんだろうか?

 

 レガシー版プロール、バンブルビーとロボットモードで。

 オプティマスでいなぁ・・ビーの倍はありますよ。

 まあ、ビーが小さいんですけども。

 プロールもビーも基デザインとは随分雰囲気が変わっているなか、まだ一番基デザインっぽさが残っているオプティマスですが、こうして並べてみるととくに違和感は感じないですね。

 

 ビークルモードでも。

 こうなるとサイズ感が狂ってしまうのはいつものこと。

 でもまぁ、プロールがでかいだけかな。

 

TL プロール(アニメイテッド版) レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)

TL バンブルビー(アニメイテッド版)レビュー | 退屈と惰性と改弐 (ameblo.jp)

 

 オリジナル版のメガトロンとロボットモードで。

 こちらもボリューム感は同じくらい。

 もう14年前のボイジャークラスと・・少なくとも見ためはほぼ同じくらいのボリュームを実現しているのはすごいと思いますね。

 ともあれ、劇中でのサイズ感はどんなものなんでしょう?

 なんとなくのイメージだと、オプティマスよりもメガトロンのほうが大柄という感じがしますが、そうだとすると、仮に今後子のメガトロンがレガシーでリメイクされるときはリーダークラスになりそうですね。融合カノン砲もでかいし。

 

 ビークルモードでも。

 このボイジャークラスメガトロンが変形するのはエイリアンジェット。

 スタースクリームの裏切りでボディが破壊されてしばらく頭部のみで過ごし、復活後はティルトロータータイプのガンシップに変形するようになるのですが、レガシー化するとしたらそっちの姿になりそうですよね。

 だとしたらやっぱりリーダークラスかな。オリジナルもリーダークラスだったからね。

 

以下、画像

 可動性は良好。

 マッチョではありますがデザイン自体はシンプルな人型で、各部の可動に干渉する要素もないので素直なポージングが可能。

 ただ、踵がほぼフラットなのでちょっと後ろに倒れやすいかなぁ。

 

 アックスは、もう少し柄が長く伸びれば、もっといろんなパターンの両手持ちができたんでしょうが・・ 

 分厚い胸板が邪魔をしているところもありますね。

 肩周りも、もう少し柔軟に動かせる余地はありそうなんですけどね。

 

 アックスのブースターノズルにエフェクト取り付け。

image

 オプティマス自身のパワーにブースターの推力を上乗せして攻撃力倍増!

 しかし、正義のリーダーのメイン武器が斧・・まぁ、初代からですでけどね。

 そしてさも両手で持ってるようなごまかしの画(笑)。

 

 立て膝もまぁ及第点。

 アックスはマウント用の5㎜軸で保持するとブラスターっぽい見立てもできますね。

 これなら放水銃にもできた気が・・

 

 スーパーヒーロー着地も。

 足首のスイング幅も広めなのでかなり大きく脚を開いてもしっかり接地できます。

 頭が上がればなおよかった。

 

 走る司令官。

 跳ぶ司令官。

 腰裏にスタンド用の3㎜穴がありますが、かなり緩めでした。

 そもそも3㎜でさせるのはなかなか厳しいので、背中(パトランプ)の5㎜穴を使うほうが無難ですね。

 

 なんかすごく、岩柱感がある・・

 武器も斧だし。

 

 ウイングブレードオプティマス!

 ウイングとキャノンはただ肩に乗っけただけですが・・全然違和感ないですね。

 むしろこのレガシー版のプロポーションにこそぴったりなバランスなんじゃないですか?

 

 ビークルモードでも。

 こっちこそ本当に載っけただけですが・・うん。悪くない。

 というか、このウイングブレード装備はきっとレガシーでも来ますよね。

 パワーリンクスホットショットみたいに、限定になるかもですが。

 リーダークラス扱いで、頭部はマスクオンになるでしょう。きっと。

 

 謎のUMA形態にも変形可能(笑)。

メ「な・・なんだこの化け物は!?

 

 これにはさすがのメガトロンもビビってしまったとか・・

 

オ「いやぁ、思わぬアクシデントで出遅れてしまったよ。

  私のいない間、なにか問題はなかったか?

バ「全然なんにもなかったよ。もっとゆっくりしてればよかったのに。

オ「どういう意味だ?

 

オ「オプティマス部隊、出撃!

オ「ビー、楽するんじゃない! 

 どうせならラチェットとバルクヘッドも来てほしいものですが・・どうかなぁ。

 最悪、バルクヘッドはプライム版でもいいかな。

 

メ「遅かったなオプティマス。どこで油を売っていたんだ?

オ「レガシー化もされていないおまえにそんなことを言われる筋合いはない!

メ「・・酷くない?

 まぁ、酷いとまでは言いませんけど、そろそろアニメイテッド版ディセプティコン勢のリメイクも考えてほしいものですよ。

 けっこう濃いキャラいますからね。ロックダウンとか、ラグナッツとか。

 ロックダウンはスクラップフック流用とかじゃなく、新規のアニメイテッドユニバース版を出してください・・

 

 以上、“TL オプティマスプライム(アニメイテッド版)” でした。

 

 ちょっとした問題もありましたが、まぁ無事にレビューすることができました。

 単純な組み間違いとはいえ、1個や2個じゃなくかなりの数の不具合品が出回っていたようですね。

 もう少しちゃんと品質管理をやっていれば防げたことだと思うんですよ。

 せっかくいいモノを使っているのに、こんな些細なミス、そしてチェックの杜撰さで評価を下げてしまうのはもったいない・・

 本当、ちゃんとしましょう。

 とまぁそんなわけで、ゴリマッチョな司令官。モノ自体はよいんですよ。

 とにかくボリュームがあります。実際に手に取ったときの満足感はかなりのものだと思います。

 やっぱりボイジャークラスはこれくらいないとねぇ。

 まぁ、放水銃がないとか、せっかく柄が伸びるアックスも案外両手持ちさせくいとか、いろいろ言いはしましたけども、よい出来だからこそ、ついもっともっとと思ってしまうわけで。

 まったく、人って贅沢ですね。

 まぁ、このアニメテオプについてはほぼ確実にあとから完全版・・ウイングブレードオプティマスが発売されることでしょう。

 リカラー頭部変更のモーマスだけで済ますとが思えません。

 モーマスはどうでもいいけど、ウイングブレードオプティマスが出たらまた買うと思います。

 それまでにメガトロンか、ラグナッツは出してほしいなぁ。

 ないかなぁ・・

 レガシー4年めはどうんるんだろう? ていうか、4年めに突入するのかな?

 

 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。