今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー65 バンブルビー” です。
“トランスフォーマー アニメイテッド” に登場したオートボットの
“高速戦闘員 バンブルビー” が、
レガシー デラックスクラスで発売されました。
プロール、オプティマスプライムに続いてアニメイテッドユニバースから参戦のバンブルビー。
今さらですが、別の世界線の同名キャラがレガシーにおいて邂逅した場合、なにかしら拙いことにはならないんでしょうかね?
ならないんだろうな、きっと(笑)。
さて、先の通りアニメイテッドユニバースからはオプティマスプライムが前月に発売されており、まずはそちらをレビューするのが順当ではあるのですが、多数発生しているらしい不具合へのメーカー対応待ちで、とりあえず保留状態です。
自分で直そうかとも思ったのですが、まぁ今回はメーカーの事後対応も含めレビューにまとめておこうかと。
良品との交換時期は6月中頃ということなので、それまではお預け。
なので、先にバンブルビーをレビューしちゃいます。
アニメイテッドについては、アニメは見てない(地域的に見れなかった)のに、トイはほとんど買っていた僕。
カートゥーン調のメリハリのある(?)デザインに生まれ変わったトランスフォーマーたちは新鮮で、トイの出来も総じてよかったので個人的にはけっこう好きなシリーズでした。
レガシーにおけるリメイクでは、すでにプライム系のキャラで顕著でしたが、いわゆるジーワナイズアレンジされてしまうとせっかくの持ち味が失われてしまうんじゃないかという懸念がありました。
実際、先行したプロールはプロポーションはまったく違うものになっていましたし、アニメイテッドキャラのリメイクとして見ると微妙・・という向きもあったかと思います。
今回のバンブルビーははたして・・
レビューしていきます。
オートボット 高速戦闘員 バンブルビー
オプティマス部隊最年少の隊員。
小柄な体格を生かした加速性や小回りのよさが持ち味。専用のブースターを装備することでさらなる高速移動や飛行も可能。
ただ、その体格にはコンプレックスもあるもよう。
若さゆえやや自信過剰な面もありますが、部隊のなかでは真っ先に地球文化に馴染み、地球人のサリとも親友関係になりました。
日本後翻訳版のCVは岸尾だいすけ氏。アドリブを入れやすいキャラだったそうで、ほかのアニメやドラマのパロディ台詞をけっこう入れていたそう。
ロボットモード
デラックスクラスでもかなり小さく、劇中の小柄な体格が再現されています。
しかしそのぶんみっちりぎっしり。肉抜きもなく、可動部もほぼピン打ちされています。
一方印象としては、やはりジーワナイズされているというのでしょうか、アニメや当時発売されたトイのような一部が強調されたデザイン(造形)ではなく、全体にバランスの整ったプロポーションになっており、先行したプロールはもちろん、ほかのレガシーアイテムと並べてもとくに違和感はないと思います。
しかしつまるところはやはり、アニメイテッドキャラのリメイクとしてはまたどうなんだ? というとことろなんですよね。
個人的には、プライムキャラほど大幅なアレンジはないので、まぁいいかな、と。
とりあえずこのバンブルビーは可愛らしくまとまっていますしね。
バストアップで。
顔はけっこうアニメでザンのまんまなんですよね。
顎もそこそこ長い。
プロールもある程度顎は長かったですが、輪郭がかなりマイルドになってて別人感が強かったですが、このビーはちょっと成長した? という程度の変化かな。
口許も不敵に微笑んだような造形が “らしい” とは思いますが、こうった表情は汎用性がねぇ・・
また、胸部は無色クリアパーツにルーフ部分を塗装で再現しているのですが、成型色との色味の違いが目立ちますね。
黄色はいつもそうだな。
あと、どうせなら上側も塗って欲しかったです。
後ろ側含め、首周りがぐるっと透明だから違和感・・
武装・ギミック
エナジースティンガー
腕部に内蔵されているスタンガンタイプの武器。
両腕を合わせるかたちで使用されます。
見ためはドリルですが、先端から電撃を発射することが可能。
オリジナルトイでは前腕内側から展開するパーツを貼り合わせる仕様でしたが、今回はオプションパーツ取り付けで再現。
まず前腕カバーを開いて拳を収納。
拳の基部にある3㎜穴を正面に向ける格好で両腕を合わせ、先端パーツを取り付けて固定します。
先端パーツも2つを貼り合わせる仕様です。
クリアブルー成型に表面がシルバー塗装。
なお、貼り合わせるための軸がかなりキツイので、簡単に外せるよう揺るめに調整しておいたほうがいいと思います。
ブースター
背中に装備される専用ブースター。
無色クリアの1パーツ成型で塗装もされていません。
5㎜軸の接続なので、手に持たせることも可能。
噴射口にある3㎜穴に分割したスティンガー先端パーツを取り付けることで手持ち武器として使用可能。
今回のリメイク版の新ギミックですね。
エヴォフュージョン・・はもう終わったのか。
余談ですが、今回から本体意外の付属品を包んでいる紙がオートボットマークがプリントされたものになりました。
付属品を紙で包むようになったのはレガシーの途中からでしたっけ?
ずっとただのざら半紙だったんですが・・
コスト厳しいんじゃないの? まぁこんなもの大したことないのかもしれないけど、こんなとこにわざわざ専用の紙使うくらいならさぁ・・とか思っちゃいますねぇ。
ビークルモード
覆面パトカーのコンパクトカーにトランスフォーム。
基本デザインはオリジナルを踏襲していますが、やや角張ったフォルムになったほか、側面に5㎜穴や変形用のヒンジが露出しているせいでちょっとごちゃついちゃったかなぁ? という印象。
まぁでも、小っちゃくて可愛らしい。
タイヤのホイールがしっかりシルバーで塗装されているのは嬉しいですね。
ルーフ後部は黄色成型で、パトライトは無色クリアパーツにクリアレッドで塗装されているようですが、裏打ちされています。
一方ルーフ前部はロボット時の胸部で、フロント、サイドウインドウと一体成型なので塗装再現されているのは先の通り。
でも、後部が裏打ちでいけたんならこっちもできたんじゃ・・?
また、サイドウインドウ後部はブースター用の5㎜穴があるので仕方ないとしても、リアウインドウも黄色成型のままで塗装もされていないので、後ろから見ると黄色一色なのは少し寂しいですね。
あ・・クリアパーツにしてほしいということではないですよ。
むしろ今回はあえてクリアパーツを使う必要があったのか? とすら思っています。
というのも、フロントウインドウが無色クリア成型のために、裏側にあるジョイントや可動ヒンジが丸み見えなんですよね。
個人的にこれがけっこう気になるんです。
実写系ならば、ウインドウ部などに無色クリアパーツを使う必要性は理解できますが、アニメ系・・しかもカートゥーンデザインのアニメイテッドキャラの再現ならば、ウインドウは水色とかで塗装するくらいでもよかったんじゃないだろうか?
それだと、ルーフ全部(胸部)は黄色成型でウインドウのほうを塗装すれば黄色の色味も統一できるし、同じようにリアウインドウも塗装すれば、後ろ姿の寂しさもなくなったはず。
クリアパーツの強度面の不安も感じずに済みますし。
変形はボンネットおよび前輪周り(ロボットの脚部)がけっこう手が込んでいて新鮮でした。
ただ小型ゆえにけっこうタイトな印象。
最初はドア部分(ロボットの腕部)がどうにも収まりが悪くて苦労しました。
というかドア。左側(下画像右)明らかに位置がズレてますよね。
右側はしっかり面一になってるのに、左側は段差ができています。
ピン打ちがずれているようで、そのせいで最終の合わせがちょっと力業になりました。まぁ、個体差でしょうが・・
ブースター+エナジースティンガーは車体側面前後にある5㎜穴に取り付け可能。
後部のほうはオリジナル準拠でブースタ-としての装備ですね。
前部への取り付けは今回新規に追加された仕様。
ドリル戦車っぽいイメージでこれはこれでよし。
比較画像
オリジナルのアニメイテッド版とロボットモードで。
向かって左側が単体版。右側がのちにジェットパックとセットで発売されたジェットパックバンブルビー。流用ではなく新規なのがすごい・・
メタリックなカラーリングは日本独自仕様でしたね。
日本独自仕様・・懐かし響きだ。
ともあれ、一応前部デラックスクラス(右側は相当)。そのサイズ差にまず驚かされます。
まぁ、アニメイテッドシリーズは全体的に大きかったですけどね。
そしてプロポーションは全然別物ですね。左右も決してアニメのバランスそのものではないんですが。
ジェットパック~を除いて、エナジースティンガー展開状態で。
先に触れましたが、オリジナルは前腕から展開可能。
ビークルモードでも。
ロボットモード同様、こちらでもけっこうなサイズ差になっています。
やはり曲線主体のフォルムが綺麗なのはオリジナルの単体版ですねぇ。分割線も最小限ですし。
今回のやや角張ったフォルムは、右側のジェットパックバンブルビーのビークルに近いかな。
こちらもジェットパック~を除いて、ブースター装着状態で。
ブースターのデザインも基本同じですが、今回は前後に縮めたような形状になっています。
ちなみに軸径が違う(オリジナルのほうが細い)ので交換はできません。
WFC バンブルビーとロボットモードで。
アニメテッド版のほうがほんのわずか長身ですが、ボリューム感はほぼ同じ。
ビークルモードでも。
さすが、ライセンス取得で再現されたビートルと並ぶとオモチャ感強めですが、どちらも可愛い。
WFC バンブルビー レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
TL プロールとロボットモードで。
ともにジーワナイズアレンジされて新たな姿に生まれ変わったかつての仲間。
サイズ感はいいと思います。
ただ顔付きがねぇ・・
プロールは顔もそれなりにジーワナイズされたのに、バンブルビーはほとんどそのままなの、レガシー世界に来た時期が違うせいでしょうかね(メタ的な意味でも)
ビークルモードでも。
バイクがでかい・・
TL プロール(アニメイテッド版) レビュー | 退屈と惰性と 改 (amebaownd.com)
以下、画像
可動性は良好。変形都合もあって腕部は根元で上下に動かせますし、足首も内側へのスイングとごくわずか前後スイングでき、自立も安定します。
ただ足首については、踵と脛外側の外装とが干渉するので、少し踵を浮かすような感じで動かす必要があります。
やっぱりちょっとタイトなんだなぁ。
膝は90度程度しか曲がりませんが、立て膝は綺麗に決まります。
頭部は変形都合で基部ごと少し後ろに倒せるので、前傾姿勢でも視線を合わせやすいです。
まぁ、あまり倒すと胴体にめり込んでしまうんですが・・
小さくて軽いので片脚立ちも余裕。
ヘル! アンド! ヘブン・・じゃない!
電撃エフェクトとかも欲しかったですね。
もちろん左右分割状態二もできるんですが、スティンガーの先端パーツ・・というか接続基部が両手を合わせた状態で真っ直ぐになるような角度になっているので、ちょっと違和感があります。
ブースター装備で。
この状態ではスティンガー先端パーツをブーストエフェクトに見立てる感じですね。
接続は3㎜ですが凹凸が逆なのでブースターのふにエフェクトパーツ類を付けることができませんしね。
なお、スタンド用の3㎜穴は今回もないのですが、脇腹や背中(ブースターを付けていたら使えませんが)に5㎜穴があるのでそちらで代用可能。
しかし本当にスタンド穴なくなってきましたね。需要ないのか?
ジェットパックバンブルビーのジェットパック装備。まずロボットモードで。
もちろん互換性はないです。
そもそもサイズも合ってないので被せてるだけ。
ビークルモードでも。
こちらも中に乗せてるだけ。
今後このジェットパックのリメイクもあるかもですね。ホットショットみたいに限定で来るかも。
その場合、ビーはエリートガードカラーになるかな?
音速の対決。VS スタースクリーム。
オリジナル同士でもデラックスとボイジャーなので相応のサイズ差があったのですが、これはもう小人と巨人だわ・・
ス「しばらく見ないうちにまた随分縮んだもんだ。
バ「チビって言うな-!
ス「ギャアァァー!!
ともあれ、そろそろディセプティコンのアニメイテッドキャラもリメイクしてほしいですなぁ。
ラグナッツとかいいと思うんだよね。
モータマスター? はて・・
以上、“TL バンブルビー(アニメイテッド版)” でした。
プロールから少し間が空きましたが、オプティマス、そしてこのバンブルビーと続けてアニメイテッドユニバースからの参戦。
やはり基デザインそのままのリメイクではなく、ジーワナイズアレンジが加わったことでプロポーション的にはやはり別人レベルに。
しかし一方で顔付きはかなりオリジナルに忠実なのは、プロールに関してなにか言われたのかな?
結果、顔付きだけが全体のデザインからやや浮いている感は否めません。
まぁ、モノ自体は良くできているとは思うんですよ。
小さいですがそのぶん張りぼて感もなく、しっかり動きますし、変形は少しタイトですが、ロボット、ビークル両モードでこぢんまりと可愛らしくてよいと思います。
ビークルモードの後ろ姿はちょっと寂しいですけどね。
エナジースティンガーは内蔵展開こそできませんがちゃんと再現されていますし。ブースターも付属で武装面は充実。
スタンドも一応使えますし、遊びやすくてよいです。
いずれジェットパック追加の完全版が出るかもしれませんが・・
さてアニメイテッドユニバースの今後ですが、先のハズブロパルスでモーターマスターが予告されました。
アニメ放送当時日本では発売されていないキャラですが、ぶっちゃけオプティマスのリカラー頭部変更で武器も同じっぽいので、あまり食指は動きませんね。
プライムユニバースの展開もかなり鈍化したことを思うと、アニメイテッドユニバースも実質これで終了に近いのかもしれません。
本当、摘まみ食いするばっかりだなぁ・・
もう少し納得感のある展開にしていってほしいものです。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。