わたしがイラストレーターになったのは、35歳のときでした。

子供の頃から絵を描くことが大好き。

でも自分に自信がないし、それが仕事になるとは思ってもいませんでした。

 

だけど、どうしても絵を勉強したいという気持ちが強くなり、32歳で東京に出てきて専門学校(セツモードセミナー)に入り、一回りぐらい違う年下の人たちに混じってスケッチや水彩画を学びました。

 

そこではじめて「イラストレーター」というのが特別な仕事ではなく、なれる可能性があることがわかり、私は俄然がんばりました。

 

公募展に応募し、

個展を開き、

苦手な持ち込み営業も行い、

イラストレーターとして仕事がくるようになったのが

35歳になったときでした。

 

といっても最初は「一ヶ月にひとつ」ぐらいの数でしたが。

 

もちろんイラストレーターなんて資格もいらないし

雑誌の挿絵を描いたりなど実績があれば、

すぐにでも名乗れます。

 

だからイラストレーターなんて誰だってなれるのです。

 

だけど、どの職業もそうだと思うけれど

なるのは簡単でも「イラストレーター」でい続けるのはとても難しいと思います。

 

お店(飲食店やセレクトショップなど)だって世の中にはたくさんあって、新しいお店もどんどんできて、でもその中で5年生き残るのはわずかだと聞きました。

 

イラストレーターだって、

どんどん新しい才能はでてきますし、

やはり新しいものは新鮮だし、

ちょっと仕事をしていないと

あっという間に存在も忘れられてしまいます。

 

私がイラストレーターになった頃にも

年配のイラストレーターさんに言われました。

 

「雑誌の挿絵の仕事なんて、いつかこなくなるよ」って。

編集者さんたちだって年齢を重ねていって、実際に仕事を依頼してくる人たちは、自分よりどんどん年下になっていくから、そうするとやはり年配の人へは仕事を頼まなくなってくるという面もあるらしいです。

 

でも、私は子供の頃から夢だった「イラストレーター」という仕事が大好き。

だから、ずっと続けていきたい!

 

そのために、仕事を始めてから、

いつも

「仕事を続けていくにはどうすればいいか」

を考え続けています。

 

●忘れられないための工夫

 

それはやはり発信することです。

「わたしはここにいますよ。絵を描いています。」というのをお知らせしていかなくてはと思っています。

新鮮な情報がたくさん溢れている中で、じっとしていて誰かに見つけてもらえるなんてほぼないから。

 

だから、以前は毎年個展を開いていました。

自分でプログラミングしてホームページを作り、自費出版で作品集も出しました。

SNSのおかげで、Twitterやfacebookなど無料で宣伝できるツールが出てくるたびにすぐに飛びつき、いろいろ試してきました。

いまは、

Twitter

facebook

Instagram

そしてこのブログがメインとなっています。

 

三日坊主にならないよう、日々のスケジュールにそのための時間を取ったり、ブログに関しては、忙しくなりそうなら、一週間分ぐらいまとめて書いたりもしています。

 

やり始めただけでなく、やり続けることが大切だと思っています。

 

●飽きられないため&自分が飽きないための工夫

 

同じ絵ばかり描いていると、やはり飽きられると思っています。

だからなるべくいいものをたくさん見たり経験をして、

インプットすることを大切にしています。

それは映画や本だったり、旅だったり。

 

そして周りの意見も素直にきいて、まずはやってみます。

風景しか描けなかった私はそうやって、人物が描けるようになり、花や動物、和風モチーフなど自分の得意分野を広げて行きました。

 

また、自分自身が飽きないための工夫も大事です。

いろんなモチーフに挑戦していくというのもその一環だけど、さらに表現方法もそうです。

いろんな画材を試している中で、陶芸に出会い、2014年から福井で制作をスタートさせたのもそんな気持ちからでした。

 

●さらに知ってもらうための工夫

 

イラスト以外の分野にも挑戦することも積極的に行なっています。

 

エッセイを書いたり

トークイベントに出たり

大好きなファッションについて語ったり。

 

私の絵を知らなくても、

私が興味を持っていること(ファッションなど)や

仕事上の悩みの部分や

女性として生きていくことの考え方や

どこかに共通点をみつけてもらったり、共感してもらえれば

それがいつか私が描く絵への興味にも繋がってくるのではと思っています。

 

いろんな入り口からでいいから、私にたどり着いてくれたらいいなあと考えています。

 

 

時々、発信することに疲れたり

仕事の調整がうまくいかなかったりするけれど

やっぱり「絵を描くことが大好き」で

「これを生涯の仕事として生きていきたい」と思っているから頑張れます。

 

悩みながらあちこち迷いながらも続けてこれました。

これからもちゃんと絵で稼いでいける人でありたいです。

 

 

今日も長いブログを読んでくださりありがとうございました。

最近、時々こうやって思ったことをちょっと長く書きたい気持ちでいます。

 

もし、「こんなこと聞いてみたい」とかあったら、メッセージやコメントくださいね。

 

最近書いた長い文章はこのふたつ。

 

わたしはこうやって少しづつ、虚弱体質から脱却しました。そうすると私の周りの世界も変わってきたのです。

 

 

わたしがどうやってあがり症を克服して、人前で楽しく話せるようになっていったのか

 

 
8月に出版した
「35歳からわたしが輝くために捨てるもの」(かんき出版)に書いたことを、もう少し詳しく書いていきたいなと思っています。
 
本もぜひ読んでほしいです。
 
 

 

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