花瓶と花入の違い・・鬼白の花入 | 萩焼(伝統的工芸品)専門窯元【陶房大桂庵樋口窯】のブログ

萩焼(伝統的工芸品)専門窯元【陶房大桂庵樋口窯】のブログ

山口県萩市にある伝統的工芸品萩焼専門窯元・陶房大桂庵樋口窯のブログです。

●大桂庵(陶房大桂庵樋口窯)とは・・・

山口県萩市で、土のぬくもりの伝わる手作りの萩焼を伝統工芸士認定の作家・樋口大桂が窯元として作陶し、皆様に直接販売しております。

 

●大桂庵の作品は・・・

偽りのない「本物」「正当」の萩焼の和食器・花器・茶道具・置物などを、ご自身でお使いの場合や贈り物としての対応も承っております。

 

●大桂庵でのお買い物は・・・

作品の品質・ネットショップとしての対応など、安心してご来店・お買物いただけます。

 

●ご不明な点がございましたら、大桂庵・樋口までお気軽にご連絡下さい。

電話 0838(22)1447 higuchi@taikeian.net

 

私のやきものに関する先生は主人ですが、ずっと疑問に思っていたこと
それは「何故、花瓶ではなく花入と言うんだろう?」ということです。

主人も何故かよくわかってなかったみたいで、やきもの関係の人が皆さん「花入」と言うから・・だったようです。

今回、良い機会だったので調べてみました。

お寺の法要などで仏像・仏堂を飾る5つの器の中の花を生けたものを「花瓶(けびょう)」と呼び、日本で花を活けて飾る(荘る)文化は仏前荘厳から始まり華道へと発展したとされ、茶席に飾る花を活ける器(花器(花生け))のことを、茶の湯の世界では「花入(はないれ)」と呼ぶそうです。

当店ではお茶道具も作陶していることから、各作品には花入と命名しております。

「鬼白」という作風は、樋口大桂が高校時代に友達に連れられて行った東京の百貨店で観た三輪休和氏の抹茶碗が原点であり、その後、25年近くの時を経てやっと完成にこぎつけたものです。

伝統的工芸品萩焼の指定材料にある萩焼の基本となる「大道土」に赤土を混ぜ砂を入れて作陶し、しっかり乾燥させた後、素焼をし稲刈りをした後のわらを燃やした灰が主原料のわら灰釉をたっぷり掛け酸化焼成で本焼をします。

やきものの凡そ2割程度は焼きヒビなどのキズモノや色むらなどのB級品となりますが、この作風は納得のいく作品が2割程度しかできない為、いつも神経をすり減らし挑むかのような思いで作陶しております。

それは憧れお手本とした休和氏の抹茶碗が雪が解け地肌が見えるようなしっとりとした風合いで、その縮みが多すぎても少なすぎても納得のいく作品とはならず、作陶の過程から釉薬の作り・釉薬の掛け具合・窯づめ・焼成に至るまで全く気を抜くことができないのです。

この花入は縁起物の瓢箪形を鬼白で表現しており、樋口大桂が自信を持ってお薦めする至高の作品と言えます。
お花を生けずにそのまま置いておくだけでも充分な存在感がありますし、季節のお花を入れていただければ一層華やかさを演出することと思います。

【Webで萩焼まつり】大桂庵出品作のご案内
「No15 花入鬼白松瓢箪」 サイズ 縦:9.5×横:9.5×高さ:22.7(cm)
天然のわら灰釉を掛けた迫力としっとりとした白さが人気の鬼白に縁起物の瓢箪型で花を引立てインテリアとしても存在感がある花入です。(高さ22cm程度)※パッキン包み

https://e-hagiyaki.com/html/G.html

 

 

 

 

 

 

 

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