猫と中間管理職 -8ページ目

猫と中間管理職

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昨夜、かつて飼っていた犬やネコ達が現れ、私に纏わりついてくるという妙な夢を見た。

実家で飼っていた犬はビーグルと野良犬の雑種だったのだが、夢の中では何故か柴犬になっていたのが不思議だったが、私は彼等との再会を喜び、頭や腹を撫でていた。

ひとしきり遊んだところで目が醒めたのだが、どうもしっくり来ない。

何ゆえ今になって彼等の夢を見たのか。

これは何かの前触れではないだろうか。
某掲示板で言うところの『虹の橋』を渡る日が近付いており、彼等はお迎えとして遣わされたのかも知れない。




それならそれでいいや。
虹の橋の向こうで彼等と遊ぶのも悪くないかな、などと考えながらビールを呑む変態オヤジであった。
ここは茨城県某所。

用件を済ませて帰路についた車中である。


訪問予定時刻よりも早く現地に着いた私は、近くのコンビニで時間調整することにした。


灰皿の前でタバコを喫っていると、脛のあたりに何かが触れる。
目をやると、でっかいネコがスリスリしていた。

白地にトラブチの雄ネコは、巨大な体躯に強靭そうな顎、そして鋭い目つきをしていた。
首輪をしていないことから野良だと思うが、コンビニの利用客からエサを貰っているのか毛並みは良く、人間を全く怖れていない。


足元にまとわり付いて甘えているつもりなのだろうが、ドスのきいた声と鋭い目つき、口を開いたときにのぞく二本の牙のせいでちっとも可愛くなく、ネコが苦手なひとなら逃げ出してしまうような迫力だった。


『いい面構えしてしてるね。エサ持ってないから、甘えてもダメだよ』


地面に背中を擦り付けて腹を見せるトラブチをモフモフしながら話しかけると、ドスのきいた声で返事をする。



気が付くと訪問時間ギリギリになっていた。
名残惜しいが彼に別れを告げ、訪問先へと向かう変態オヤジであった。

あけましておめでとうございます。

旧年中は変態オヤジの気まぐれブログを御笑覧頂き、ありがとうございます。


本年は益々変態さに磨きをかける所存でございます。


どうぞ宜しくお願い申しあげます。


仕事の帰りに秋葉原に寄った時のこと。

一通り用事を済ませ、駅に向かって歩いていると、右前から歩いてきた男とぶつかった。

正確には、ヒジ打ちされた。

その男はダウンジャケットのポケットに両手を突っ込んでおり、私はすれ違いざまにぶつからぬよう身体をやや左にずらしたのだが、男はわざと肘を突き出し、私の二の腕にぶつけてきた。


ぶつかった瞬間、互いに振り返って視線を交えた。
時間にして数秒といったところか。


『あ、こいつやべぇ…』


その目を見た瞬間、私はこいつがマトモな精神状態ではない事を悟った。

身長は私よりやや高く、年齢は三十代前半といったところか。
小太りで青白くむくんだ顔に無精髭、虚ろだが妙にギラギラした目つき。
そして不自然に膨らんだ右ポケット。

ポケットの中の右手は何かを握っている。
逆手に持ったシースナイフと考えると辻褄が合う。



武器にこそしないが、刃物の特性を知り尽くしたフォールダー使いとしては、仮に男が刃物を振り回したとしても負ける気はしないし、素手で倒す自信もある。

だが、そうしてしまったら私もタダでは済まないだろう。
警察沙汰になって身体検査などされたら、お巡りさんが喜んで検挙してくれるようなモノをわんさと持っている身としては、できればゴタゴタは避けたい。

私は知らぬ顔の半兵衛を決め込む事にし、視線を外して踵を返すと、何事もなかったかのように歩き出した。


後ろから攻撃されるかと不安だったが、男は追って来なかった。


電車に乗り込み、ドアが閉まるのを確認すると、今更のように震えがきた。



秋葉原はいつからこんなに物騒な街になってしまったのだろうか。





秋葉原が健全なヲタクが集う街である事を切に願う変態オヤジであった。
長らく愛用していたウィンドミル社のターボライターが壊れた。

通算二代目、十年近く酷使してきたが、よく頑張ってくれた。
思えば、こいつとは随分色々な場所へ行き、文字通り苦楽を共にしてきた。

いついかなる時も、どんな過酷な状況でも安定して着火できたこいつに、私は全幅の信頼を寄せていた。

福島の峠道で雪にタイヤを取られて立ち往生した時も、青森で吹雪の中道に迷った時も、熊本で田んぼの畦道で熱中症になる寸前になった時も、こいつは傍にいてくれた。

開閉バネが折れ、手動でキャップを開けなければならなくても、塗装の三分の一が剥げて銀色の地金がむき出しになっていても、頼もしい相棒だった。

だが、モノである以上いつかは寿命が来る。

燃焼機関の不具合からか、ガスを注入しても着火しなくなってしまった。

名残惜しいが、そろそろ休ませてやる時期なのだろう。

私は会社の帰りに友人Nと共にアメ横に向かい、三代目を購入した。

三代目が稼働する事により、二代目は永の眠りについた。
お疲れさま。そして今までありがとう。



道具は単なるモノではない。
キチンと手入れをし、真心込めて扱えば、ちゃんと応えてくれる。



共に数多の修羅場をくぐり抜けてきた二代目に最大限の敬意を払い、三代目を手に新たな修羅場へと向かう変態オヤジであった。