訪問先が宇都宮線沿線だったので帰りがけに大宮で途中下車し、かつての馴染みの店に顔を出してみた。
店員さんの顔ぶれはすっかり変わってしまい、メニューからは渡り蟹のクリームパスタやワッフルも姿を消していた。
かつての指定席だった喫煙席のロングソファに座り、ビールを注文する。
運ばれてきたビールを口に含んだ瞬間、私は眉をひそめた。
不味い。
以前はジョッキだったのが大ぶりのグラスに変わり、単価も安くなっていたのだが、味まで落ちているとは思わなかった。
舌の奥にねっとりと絡みつくような薬臭さがあり、まるで発泡酒のようだ。
こんなビールは呑みたくないので、二杯目はハイネケンを注文した。
運ばれてきたのは瓶に入ったハイネケン。
グラスはない。
『すみません、グラスを頂けますか?』
グラスを持ってきたおねいさんに訪ねてみた。
『これは、ラッパ呑みするものなのですか?』
『当店ではこういった形でお出ししています』
バカにしたような笑顔で答えるおねいさん。
……なんだその態度。
かつては三日と空けずに通っていたほど気に入っていた店だが、暫く来ないうちに料理も従業員の質も随分と落ちたものだ。
ホールを見渡すと、コンコースには人が溢れかえっているのに店内は閑散としている。
それが現状を雄弁に物語っていた。
以前はこのくらいの時間だと満席に近い状態が普通だったのだが。
もう二度と来る事はないだろう。
時間を割いて途中下車してまで顔を出す価値は、この店には無い。
馴染みの店員さんとアイコンタクトしながら美味いビールを呑んだかつての日々を懐かしく思い出しつつ、レジへと向かう変態オヤジであった。
三代目ウィンドミルの修理が終わったとの連絡を受け、仕事の帰りに受け取ってきた。
破損した部品はきれいに修復され、動作も快調であった。
その足で一杯引っかけようと馴染みの店行き、ビールを呑みながらタバコに火を点けようとしたら、二代目が使えなくなっていた。
症状は三代目を購入する前と同じ、燃焼機関の不具合だ。
今度こそ本当の寿命なのだろう。
『三代目の修理が終わるのを待っていてくれたのか。ありがとう、そしてお疲れさま。ゆっくり休んでくれ……』
私は二代目をポケットにしまうと、三代目でタバコに火を点けた。
主である私の為に最期の力を振り絞ってくれた二代目に最大限の敬意を表しながら、紫煙をくゆらせる変態オヤジであった。
何故だ?画面がよく見えねえ……。
破損した部品はきれいに修復され、動作も快調であった。
その足で一杯引っかけようと馴染みの店行き、ビールを呑みながらタバコに火を点けようとしたら、二代目が使えなくなっていた。
症状は三代目を購入する前と同じ、燃焼機関の不具合だ。
今度こそ本当の寿命なのだろう。
『三代目の修理が終わるのを待っていてくれたのか。ありがとう、そしてお疲れさま。ゆっくり休んでくれ……』
私は二代目をポケットにしまうと、三代目でタバコに火を点けた。
主である私の為に最期の力を振り絞ってくれた二代目に最大限の敬意を表しながら、紫煙をくゆらせる変態オヤジであった。
何故だ?画面がよく見えねえ……。
昨年11月、二代目からその役目を引き継いだウィンドミル社のターボライター『AWL-10』三代目。
これが、壊れた。
正確には蓋の蝶番が割れてしまった。
数日前に落っことしたのが原因と思われるが、タバコに火を点けようとしたら蓋ごと吹っ飛んだ。
蝶番が欠けてしまったが、内部機関に問題はない。
私は永の眠りについていた二代目を引っ張り出した。
二代目は内部機関が死んでいるがボディに問題はない。
二代目のボディと三代目の内部機関を組み合わせれば、再使用が可能になる。
二代目を分解してみると、微量ながらガスが残っていた。
何の気なしに点火ボタンを押してみると、何事もなかったかのように火が点いた。
『復活しとる…』
何故内部機関が復活したのかはわからない。
だが、そんなことはどうでもいい。
二代目は戻ってきてくれたのだ。
私は三代目の蓋に残っていた開閉バネを取り外すと、二代目の蓋に移植した。
これで二代目は元通り。
三代目は修理に出すことにした。
二代目よ、よく復活してくれた。
また一緒にやれるな。

使い込まれた二代目の雄姿を御覧あれ。
これが、壊れた。
正確には蓋の蝶番が割れてしまった。
数日前に落っことしたのが原因と思われるが、タバコに火を点けようとしたら蓋ごと吹っ飛んだ。
蝶番が欠けてしまったが、内部機関に問題はない。
私は永の眠りについていた二代目を引っ張り出した。
二代目は内部機関が死んでいるがボディに問題はない。
二代目のボディと三代目の内部機関を組み合わせれば、再使用が可能になる。
二代目を分解してみると、微量ながらガスが残っていた。
何の気なしに点火ボタンを押してみると、何事もなかったかのように火が点いた。
『復活しとる…』
何故内部機関が復活したのかはわからない。
だが、そんなことはどうでもいい。
二代目は戻ってきてくれたのだ。
私は三代目の蓋に残っていた開閉バネを取り外すと、二代目の蓋に移植した。
これで二代目は元通り。
三代目は修理に出すことにした。
二代目よ、よく復活してくれた。
また一緒にやれるな。

使い込まれた二代目の雄姿を御覧あれ。
上野駅11・12番線ホームにある『爽亭』なる立ち食いそば屋に入った時の事。
普段はかき揚げそばを頼むのだが、最近はカレーそば&うどんがマイブームだった私は、カレーそばを注文した。
数分と待たずしてカウンターに置かれた丼を手にし、一口啜った瞬間
『う、美味っ!』
私は心の中で叫んだ。
通常のカレーそばは、茹でたそばにつゆを入れ、その上からカレールーをかけて仕上げるのだが、ここのは違った。
丼に入れたつゆにカレーパウダー様のものを投入して攪拌し、とろみのあるカレースープを作った後、別の丼にあけたそばにかけて仕上げている。
カレーそばのマイランキングは満場一致で第一位の美味さだった。
額に汗を浮かべながらも、あっという間に完食した私は、カウンターの向こうで満足そうな笑みを浮かべるおばちゃんにごちそうさま、と声を掛けて店を出た。
これからはこの店を贔屓にしよう。
とろみのあるスープで口の中を火傷しながらも御満悦の変態オヤジであった。
普段はかき揚げそばを頼むのだが、最近はカレーそば&うどんがマイブームだった私は、カレーそばを注文した。
数分と待たずしてカウンターに置かれた丼を手にし、一口啜った瞬間
『う、美味っ!』
私は心の中で叫んだ。
通常のカレーそばは、茹でたそばにつゆを入れ、その上からカレールーをかけて仕上げるのだが、ここのは違った。
丼に入れたつゆにカレーパウダー様のものを投入して攪拌し、とろみのあるカレースープを作った後、別の丼にあけたそばにかけて仕上げている。
カレーそばのマイランキングは満場一致で第一位の美味さだった。
額に汗を浮かべながらも、あっという間に完食した私は、カウンターの向こうで満足そうな笑みを浮かべるおばちゃんにごちそうさま、と声を掛けて店を出た。
これからはこの店を贔屓にしよう。
とろみのあるスープで口の中を火傷しながらも御満悦の変態オヤジであった。
外出先で昼食をとっていた時のこと。
食後の一服を堪能していた私の隣にひとりの男性が座った。
年の頃は三十代前半といったところか。
それだけ確認した後、スマホで某大手掲示板のスレッドを閲覧していたのだが、数分後にふと男性のテーブルに目をやると、灰皿にタバコの吸い殻が5本並んでいた。
『は、早っ!』
男性に気取られぬよう観察すると、彼はタバコに火を点けると数十秒でもみ消し、長い吸い殻を灰皿に並べていた。
試しに時間を計ったら、一本あたり40~50秒で消している。
彼は私よりも先に席を立ったのだが、彼が去った後の灰皿には9本の吸い殻が並んでいた。
彼がどのような主義主張に基づいて、このような吸い方をしているのか知らぬが、勿体ないなぁと思ってしまう貧乏性の変態オヤジであった。
♪~ままよ大胆一服やれば
頼み少 なやタバコが二本~♪
軍歌『雪の進軍』より
食後の一服を堪能していた私の隣にひとりの男性が座った。
年の頃は三十代前半といったところか。
それだけ確認した後、スマホで某大手掲示板のスレッドを閲覧していたのだが、数分後にふと男性のテーブルに目をやると、灰皿にタバコの吸い殻が5本並んでいた。
『は、早っ!』
男性に気取られぬよう観察すると、彼はタバコに火を点けると数十秒でもみ消し、長い吸い殻を灰皿に並べていた。
試しに時間を計ったら、一本あたり40~50秒で消している。
彼は私よりも先に席を立ったのだが、彼が去った後の灰皿には9本の吸い殻が並んでいた。
彼がどのような主義主張に基づいて、このような吸い方をしているのか知らぬが、勿体ないなぁと思ってしまう貧乏性の変態オヤジであった。
♪~ままよ大胆一服やれば
頼み少 なやタバコが二本~♪
軍歌『雪の進軍』より