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猫と中間管理職

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親戚の小三女子が通っているピアノ教室の発表会に行った時の事。


受付を済ませてパンフレットを受け取り、席についてパラパラとめくって頭を抱えた。


出演者の名前が読めない。


これが所謂DQN…もとい、キラキラネームというやつか。


さらに読み進めていた私は、ある名前を見て目を疑った。


『田中 心太(名字は仮名)』


心太?え?心太…!?


読みは『しんた』なのだろう。

私は某剣客漫画の主人公の幼名が心太(しんた)だったのを思い出した。
その主人公は後の剣術師匠に出会い、剣心の名を与えられた。よかったなぁ、心太(しんた)。


田中心太君(名字は仮名)の名前を付けたご両親(多分)がそのエピソードを知っていたのか否かは不明だが、平成の御世において改名は極めて困難である。
田中心太君(名字は仮名)は生涯その名を背負うことになるであろうことは想像に難くない。

DQN…もとい、キラキラネームも結構だが、その文字が意味するところをきちんと調べるくらいはすべきであろう。



田中心太君(名字は仮名)が真っ直ぐ育つことを祈らずにはいられない変態オヤジであった。

久方振りの更新である。



先日、上野の街を歩いていた時のこと。


いきなり左腕に誰かがしがみついてきた。
反射的に体を入れ換えて顔面から地面に叩きつけそうになったが、相手が女性だったのでやめた。


年の頃は二十代半ばといったところか。
その個性的な顔立ちは、私のストライクゾーンから大きく外れていた。

その女性は私の冷ややかかつ訝しげな視線をものともせず、一方的に喋り出した。



『わたしぃ、友達と待ち合わせしてたんですけどぉ、風邪引いたとかでドタキャンされちゃったんですよぉ。だからヒマになっちゃってぇ、よかったら飲みに付き合ってもらえませんかぁ?』


語尾を不自然に伸ばすブリッコ(死語w)言葉にイラつくのもさることながら、流暢に操る日本語の中に混じるイントネーションにわずかながら外国語訛りがある。
おそらく大陸系だろう。


沈黙を肯定ととらえたか、女性は私の腕を両手でつかんでいる。


『じゃあぁ、わたしの知ってる店に』


そこまで言いかけたとき、彼女の表情が変わった。

10メートル程後方を歩いていた私の家族が追い付いたのだ。


『……申し訳ないが、連れがいるので』


今までのにこやかな表情はどこへやら、女性はモノも言わずに去っていった。
去り際にチ、と舌打ちを残して。



あれは新手の客引きだったのだろうか。

まぁ、例え一人であっても、あそこまで露骨に怪しい相手について行くほどマヌケではないつもりだが。



今度遭遇したら、乗り気なフリをしてからかってやろうかと考えている変態オヤジであった。
仕事の帰り、駅のホームで電車を待っていた時のこと。

『おぎゃくさあのおよいだしをいたしあす。だいぢょうさあ、だいぢょうさあ、いあっしゃいあしだあえぎかがりんまえおこしくだしゃあう』

というアナウンスが流れた。
マイクのボリュームが大きすぎる上に口を密着、更に早口の為、音が割れてしまっているのだ。

『お客様のお呼び出しを致します。たいちょお様、たいちょお様、いらっしゃいましたら駅係員までお越し下さい』

解読するとこんな感じか。

私は行列の最前列を一旦離れ、駅員のもとへ向かった。


『すみません、たいちょおと申しますが、今呼び出しアナウンスがあったようなのですが…』

『何か落とし物してませんか?』


慌てて確認したが、財布も定期もちゃんとある。


『いえ、特に覚えはありませんが…何か届いているのですか?』


『……お名前をもう一度』


『アナウンスが聞き取れなかったのですが…たいちょおと申します』


『あ、違いますね。あなたじゃありません』


どうやら私の聞き違いだったようだが、駅員はあからさまに疑わしげな視線を向けてきた。

聞き取りづらいアナウンスを流しておきながら、確認の為に赴いた者に不遜な態度を取るのかこの駅は。


『そうですか、私の聞き違いだったようですね』


こいつら相手にマジになっても仕方がない。
イラつく心を抑えながら窓口を後にしたのだが、既にホームは行列ができており、結局座れなかった。


先日痛めた腰が完治しておらず、立ちっぱはキツいのだ。


痛む腰を庇いながら、この怒りをどこへぶつければいいのかと憤る変態オヤジであった。
ここは都内某所。

休日の出番を終えた私は、事務所近くの某ラーメンチェーン店で一杯引っ掛ける事にした。


席に座って生ビールを注文し、運ばれてくるまでの間にタバコを一服。

ふと隣に目をやると、カップルと思しき先客がいた。

短髪で黒いTシャツにスリムなデニム姿と、長い髪を後ろで束ね、サマーセーターにホットパンツ姿。

二人は肩を寄せ合い、耳元で何やら囁き合っていた。


『おアツい事で…。まぁ、好きにすればいい。おれには関係ない』


と思いながら、ビールを呑んでいた。


やがてテンションが上がってきたのか、二人の話し声が段々大きくなってきた。


『…………!?』


短髪の、彼氏だと思っていた方の声が妙に高い。

タバコの煙を吐き出すフリをしてよくよく見ると、Tシャツから覗く二の腕が妙に細く、胸元には(わかりづらいが)私にはない膨らみが見て取れる。



『こいつら、女同士かい!!』


いやぁびっくりした。

これが百合というやつか。
本物を間近で見たのは初めてだ。


いざ目の当たりにすると、ムギちゃんのように『どんとこいですドキドキ』とは言えないもんだな、と妙なところで納得した変態オヤジであった。


ビールうめぇwww

久方振りの更新である。


先日、所用で福島へ行った。

福島の駅前から南相馬へ向かう途中、県道12号を通って飯舘村へと入った。


この道を走るのは一年半振りだ。

村内はあの頃と基本的に変わっておらず、クルマがとめてある家を何軒か見かけた以外は閑散としている。


クルマを走らせていると、視界の隅に黒っぽい塊が見えた。

脇道の奥の方だ。


気になった私は、待避所でクルマをUターンさせると、脇道に乗り入れた。


乗り入れた先に、それはいた。


黒というより濃い焦げ茶色をした、犬よりもひと回り以上でかい生き物。



イノシシだった。



野生のイノシシを見たのは初めてだ。


カメラを取り出そうとした瞬間、イノシシは道端の茂みの中に姿を消した。


これ以上奥へ進んでも意味はない。


細い道で苦労しながら切り返し、もと来た道を戻って県道12号へ出ようとした視界の先、田んぼの中ほどをイノシシの親子が歩いているのが見えた。


親イノシシを先頭に、二回りほど小さい子イノシシが数頭。

一直線になって田んぼを闊歩している。

子イノシシは既に『うり坊』ではなく、親と同じ濃い焦げ茶色の体毛に包まれていた。


写真を、と思ったが、こちらは距離がありすぎて撮影はできなかった。



カメラは間に合わなかったが、ドライブレコーダーはイノシシの姿を捕らえていた。

↓↓↓ドライブレコーダーに映ったイノシシ。どこのUMAだ?という感じになっている。


猫と中間管理職-猪

今回の福島行はかなりの強行軍で様々なものを見てきたが、それはまた別のお話という事で。



福島駅ビル『エスパル』が改装工事を行い、様変わりしてしまった状況を見て、復興が進んで嬉しいと思う半面、当時の店がなくなってしまったのが寂しいと感じる変態オヤジであった。