Y君、Give me a call。 | タイチギター

タイチギター

ギタリスト皆川太一の近況報告。

僕がレコーディングを頼んだり、セッションに誘ったり、コンサートをお願いしたりするのは、やっぱりその人が好きだからだ。話していて面白いからだ。極端な話、ジャンルとか楽器とかどうでもいい。
いや、もちろん当たり前の範囲で、テクや知識は要求するし、得意不得意は考えるけど、むしろいい意味で僕のイメージを壊してほしいし、想像以上の事をやってくれたら最高だ。
まだ学生である以上、例えば完璧なクオリティのレコーディングを残す必要性は僕は無いと思うし、むしろいろいろ試す事でそこから学べばいい。

忙しい中、スケジュールを空けてくれたり、僕の曖昧なイメージを上手く形にしてくれたり、重い荷物、楽器を運んで来てレコーディングに付き合ってくれたり、曲に対して真剣にアドバイスしてくれたり。そんな人達に心から感謝すると同時に、やはり一緒にやっていて楽しいと僕自身思われたいし、これからももっとそういった人と演奏する機会があればいいなと思う。

レコーディング、ライブなどをお願いする以上、その人たちの状況を把握して、無理の無いようにスケジュールを組む事は大切で、やはり物理的に不可能な人には頼めないわけで、忙しい事を理解した上でそれでもその人なら例えば一度のリハで要求に応えてくれるだろう、と思えばやっぱり頼みたいし、それでは足りないなら他の人に頼むか、アレンジを変えるか、など、自分が仕切る場合、いろいろな問題が出てくる。

様々な事を踏まえて、リハに時間を取れない事も知りつつ、それでもこのメンバーでやったら面白いんじゃないかと思って集めた、今回のリサイタル。最後までバタバタするだろうけど、楽しくやりたい。
とはいってもメンバーと連絡がつかないのではさすがに困る。さすがに歌モノでリハ無し本番は不可能。
と、いうわけで、

電話下さい。Y君。

家に着いたら電話するよ!と言ってからすでに3日。そろそろ家に着いたかな?
果たして僕は君と一緒に演奏する事が出来るのだろうか?
もうリサイタルまで一週間を切っているのだけど...
とにかく時間にルーズで、スケジュール管理も適当なのに、たくさんの人が一緒に演奏したいと思わせる君に心から嫉妬し、また尊敬してしまうのです。この状況でなぜか全くムカつかない...。おいしいなぁ、ほんと。

バークリーにはいろんなミュージシャンがいます。