ご訪問ありがとうございます。
心理カウンセラーの井上太一です。
カウンセリングには、様々な方がお見えになります。
たとえば年齢で見ると、ぼくはこれまで、12歳〜86歳の方々の相談対応にあたってきました。
職業やお立場で見てみると、会社員の方はもとより、企業経営者の方、主婦の方、学生さんなどとても幅広く、
長くこの仕事をやっていると、本当にいろいろな方とお会いする機会があるなあ…と、あらためて思います。
カウンセリングという言葉がいまほど一般的でなかった頃は、
「カウンセリングって、病んだ人が利用するんですよね?」などと、まったく悪気なく言われることもありました。
今さらですが、あらためて強調しておきたいのは、
カウンセリングは別に心の病気にかかってしまった方だけを対象にするものではありません。
たとえばぼくも、第一線でバリバリ活躍するビジネスパーソンに対して、
目標達成を意図した「コーチング」のようなカウンセリングをおこなうこともあります。
【コーチング】
促進的アプローチ、指導的アプローチで、クライアント(相談者)の学習や成長、変化を促し、相手の潜在能力に働きかけ、最大限に力を発揮させることを目指す能力開発法・育成方法論の仮説に基づいた手法の一つ。
(ウィキペディアより抜粋)
こうした反面、心の病気にかかってしまったという方も、やはりお見えになります。
当然、ご本人様がお見えになることが多いです。
しかし、ぼくが日ごろから思うのは、
ご病気をかかえたご本人様はもとより、そのご家族やパートナーの方も、ご一緒にカウンセリングを活用していただきたいな…ということです。
と言いますのも、
何らかの心の病気を治療していく場合、ご家族やパートナーら、近しい方の理解と支えが必須だと、ぼくは考えるからです。
☆
たとえば昔、
うつ病を治療中の相談者さんが、同居しているお父様に、
「こんな薬に頼っているからダメなんだ!」と、主治医から処方された薬を捨てられてしまったというケースに遭遇したことがあります。
お父様にしてみれば、良かれと思っての行動なのでしょうが、
結果としてこれは 治療の妨げになってしまっています。
現代は、「薬がなくてもうつ病は治る」とか、「○○を食べればがんが治る」といった、さまざまな情報が氾濫していますよね。
中には、真偽の怪しい情報もあるわけです。
薬を用いなくてもうつ病が治るケースもあれば、投薬治療をしたほうが、より早く治るケースもあるわけですよ。
病気に対する理解不足、
うつ病という病気にかかってしまった方にどう対応するかの知識不足から、このような行為に至ったというわけですね。
☆
もうひとつ、ぼくが担当したケースを書きます。
双極性障害(躁うつ病)にかかっている男性が、医療機関での治療とともに、ぼくのカウンセリングを受けていました。
この病気は、ハイテンションで活動的な躁状態と、憂うつで無気力なうつ状態とを繰り返す病気です。
この男性が躁状態になった時に、奥様は「病気が回復したのだろう」と勘違いしてしまいました。
そして、「以前あなたにこんなにキツイことを言われた」と、だんな様を強くなじったそうなのですね。
しかも、躁状態の数ヶ月間にわたって、ことあるごとに言い続けたのだそうです。
ほどなくしてだんな様は、躁状態からうつ状態になり、自分の行動を必要以上に責め、自殺を試みました。
幸いなことに未遂に終わったのですが、
このケースも、躁状態とうつ状態と繰り返す――という病気の特徴を奥様がきちんと理解していれば…と思ってしまいます。
このように、大切な方がメンタル不調に陥ってしまった場合、
●大切な方の状態
●かかってしまった病気の特徴
●周囲はどのように対処したら良いか
――などなど、知っておいていただきたいことが、たくさんあります。
万一、だんな様・奥様、ご家族や恋人など、大切な方がメンタル不調に陥ってしまったら、
医療機関を受診する際には、ぜひともご一緒に診察室に入って主治医の説明を聞いていただきたいですし、
大切な方との今後の二人三脚の生活のためにも、ぜひご一緒にカウンセリングを活用してみてください。
では、今日はこのへんで。
お読みいただいて ありがとうございました。
**********************************************************
この記事を書いているのは…
井上 太一(いのうえ たいち)/心理カウンセラー
プロフィール
https://profile.ameba.jp/ameba/taichi1340
インスタグラム
https://www.instagram.com/taichi_counselor/
(ユーザーネーム: taichi_counselor)
フェイスブック
https://www.facebook.com/taichi.inoue.148
カウンセリングや講座・研修などのお問い合わせは
こちらまでお願いします。
↓↓
メール: taichi.counselor@gmail.com
※メールをお送りいただく際、必ず件名を入力してください。
※オンラインのカウンセリングもおこない、全国対応しています。
**********************************************************