ご訪問ありがとうございます。
心理カウンセラーの井上太一です。
今日は3月31日。明日から新年度ですね。
新しい職場環境・人間関係で仕事をする方も多いかと思います。
ずいぶん以前、ある人と「嫌いな上司とのコミュニケーション」について話し合ったことがあります。
その人を仮にA子さんとします。
A子さんは上司のことが嫌いで、業務上のコミュニケーションもつい滞りがち。
報告・連絡・相談も適切におこなわれない結果としてたびたびミスが生じ、それを叱られることでさらに上司のことを嫌い、かつ苦手に感じる…という負のスパイラルに陥っていました。
「嫌い」という感情を「好き」に変えることは難しいでしょう。誰にだって好き・嫌いという感情はありますからね。
しかし「苦手」という意識は、業務の中でのタスク処理のやり方を修正することで、ある程度は改善していける可能性があると、ぼくは思うのですね。
「好き嫌いの感情」と「苦手意識」はイコールではないし、たとえ嫌いな相手であろうと、報告・連絡・相談をきちんとこなせば、それでいいんじゃないですか? というのが、ぼくのスタンスなのですね。
嫌いな人を好きになりましょう!…なんていうことは、そもそも無理だとも考えています。
また、好きな人だらけのパラダイスのような職場は存在しないでしょう、おそらく。
だからこそ、「好き嫌いという感情」と「苦手意識」を分けてとらえることができると、少し楽になると思います。
その前提で、
単に「嫌いです!」ではなく、
上司のどういった言動に対して嫌悪感を持っているのか? 反応してしまうのか? などをもう少し整理してみませんか?
——というお話をしたのですが、A子さんは頑なでしたね。
「嫌いな人とは仕事をしたくありません!」の一点張りでした。
「上司がいなくなることが自分にとっての根本解決であり、井上サンの言うことは問題のすり替えです」
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まあ、仕事に対するスタンスとか価値観は人それぞれなので、A子さんのそれを全否定するつもりはないのですが、
「嫌いな上司とは仕事をしたくない」ということになると、選択肢としては、A子さんが会社を辞めるか、上司が辞めるかの2つに1つになってしまいます。
それが「根本解決」になるのであれば、
退職願を叩きつけるなり、
上司の理不尽さを、さらに上の上司に直訴するなりしてください。
ただまあ、こう言っちゃなんですが、
「好き・嫌い」という感情にいちいち進退を賭けていたら、きりがないようにも思いますね。
A子さんは、こうも言っていました。
「嫌いな人を相手に、自分が何かを変えるのは、負けたことになる」。
…なるほど、あなたはそう思うのですね。
でも、ぼくはそうは思わない。
そもそも、なにをもって勝ちなのか・負けなのかを曖昧のままでいくら論じようと、
それは結局、好き・嫌いという感情に帰結してしまうように思うのですね。
A子さんはそれ以来お会いしておらず、すいぶん長い年月が経ちました。
自分自身が納得する働き方を手に入れていてほしいなあ…と願います。
☆
もし今、このA子さんのように「嫌い」という感情に支配されて、仕事を続けるか辞めるか…とお悩みの方がいらっしゃるのであれば、
感情、理性、メリット、デメリットなど、複数の側面からもう少し整理してみることを、ぜひおすすめします。
カウンセリングで、ご一緒に整理していくこともできるかと思います。
では、今日はこのへんで。
お読みいただいて ありがとうございました。
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この記事を書いているのは…
井上 太一(いのうえ たいち)/心理カウンセラー
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