こんにちは。

心理カウンセラーの井上太一です。

 

 

みなさんは、さいとう・たかを氏の劇画『ゴルゴ13』をご存知ですか?

 

万が一、ご存じない方のために書いておきますが、超一流のスナイパー(狙撃手)・暗殺者「ゴルゴ13」ことデューク東郷の活躍を描いております。

 

1968年11月から小学館『ビッグコミック』にて連載中。リイド社の単行本(SPコミックス)は2019年7月の時点で193巻を数え、この巻数は日本で3番目であり、2017年には総発行部数2億部を超えたそうな。

(ウィキペディアより抜粋)

 

 

 

2億冊ってどんだけだよ…❗️と驚くほかないですが、

1973年9月作品の『スエズの東』という作品中に、こんなセリフがありました。

 



「来る事が分かっていれば、先に攻める‼」

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

パレスチナ解放人民戦線の幹部が、敵対するイスラエル軍の基地の破壊を ゴルゴ13に依頼する時のセリフでした。

 

 

 

このセリフは、個人的にはかなり名言だと思っています。

 

 



 

前置きが長くなってすみません…😓

ここから、カウンセリングの話につなぎます…😓😓

 

 



社交不安障害、不安神経症、うつ病などの方にカウンセリングをおこなう際、「対人関係療法」に近いアプローチをおこなうことがあります。

 

 

このブログでは、専門用語について解説するということはあまりしたくないので、ウィキペディアより抜粋した内容を以下に記しておきます。

 

 

 

【対人関係療法】

1970 - 1980年代に 中から重度の非妄想性うつ状態と診断された成人に対する外来治療法として開発された短期の心理療法。

 

多くの実験的研究により、対人関係療法がうつに有効だと示され、アメリカ精神医学会(APA)のうつ病の治療ガイドラインでも治療の有効性が確認されている。

 

本来は成人の個人療法として開発されたが、若年成人や老年期、双極性障害・過食症・産後うつ・夫婦カウンセリングなどにも使用できるように修正を加えられてきた。

(ウィキペディアより抜粋)

 

 

 

カウンセリングにお見えになる相談者さんで、こんなふうに訴える方が時おりいらっしゃいます。

 



「死が怖い」

 

「老いが怖い」



「大切な人と別れるのが怖い(死別も含む)」

・

・

・

お気もちはわかります。

ぼくも、怖いですから。

 



 

ただ、上に書いたことは、長い目で見れば 避けようのないことです。

ですから、「この不安をカウンセリングで消してください!」と言われても、残念ながら ぼくにはどうすることもできません。

 



 

 



 

 

 

では、こんな場合はどうでしょう?

 

ぼくがずいぶん前に経験したケースなのですが、個人が特定できないよう、内容を多少改変して記します。

 



その方(仮にAさん・20代・会社員としておきましょう)は、毎週1回おこなわれる会社の幹部会議で 自分が発表する場面になると極端に緊張し、同時に不安を感じるようになっていました。

 



この不安は次第に強まり、会議の数日前から他の仕事が手につかなくなり、ひどい時は頭痛や腹痛なども伴って、会社に行けなくなることすら起き、カウンセリングにお見えになりました。



通院先の医師からは社交不安障害という病名を伝えられたとのことでした。

 

 



よく「こういう場合に何とかできるよう、方法を教えてください」とおっしゃる方がいるのですが、

 

ぼく個人の考えとしては、新たに漠然とした・広い概念の対処法をお伝えするというよりは、

 

例えば会議の場を具体的にイメージして、よりピンポイントの、現実的な細かい対処法をご一緒に検討していくほうが、効果的なことが多いと実感しています。

 

 

 

Aさんの場合は、お話をうかがっている限り、業務を遂行する能力が劣っているという印象はまったくありませんでした。

20代で幹部になるくらいですから、有能なわけです。

 

 

つまり、自分が会議で発表する内容の優劣ではなく、むしろ上司・同僚(ライバル)など特定の関係性に対して不安を感じている状況が、お話を聞き取っていくなかで見えてきました。

 



言い換えれば、上司や同僚、ライバルが自分をどのように評価するのかが不安で、自分に対する自信の無さが怖かったわけです。

 



 

 

 

 



このAさんのケースでは、先に書きました「ゴルゴ13方式」すなわち「来る事が分かっていれば、先に攻める」ことをやって行きましょうということになりました。

 

つまり、



会議がある

↓

 

上司や同僚、ライバルの前で自分が発表をしなくてはならない

↓

 

不安で緊張するのが分かっている、というか、それを考えるだけで不安になる

↓

 

上司や同僚は自分の発表を聞いて、内心バカにするに違いない

↓

 

ますます会議が嫌になり、自己否定的な気もちになっていく

・

・

・

という悪循環がある中で、「気にしすぎですよ」「気にしないようにしましょう」といくら言ったところで逆効果です。

 

 

 



 

 

 

そのため、最初のとっかかりとして、「会議の前後に同僚に声をかけてみる」 という、行動をほんのちょっとだけ変えてみることからスタートしました。

 

 

会議前に

「おれって緊張しやすくてさ、今日も上手くしゃべれないと思うんだよね」。

 

 

会議後に

「おれの発表、分かりにくかったでしょ? どうしたら〇〇さんみたいに上手くしゃべれるようになるのかな?」

・

・

・

と言った具合に、「会議の前後に必ず、2人以上の同僚に声がけをする」ということをやっていただきました。



つまり、先に攻める=緊張して上手くしゃべれないということを先に宣言するということをやっていただいたわけです。

 

 

同僚や上司といった、特定の・固着した関係性を変えるきっかけを作りたいというのが、ぼくの意図でした。

 

 

 



 

 

 

Aさんも頑張ってこれをやり続けてくれ、関係性を変えるきっかけ作りという点で功を奏しました。

 

その後、時間はかかったものの、周囲との関係性に良い意味での変化が生まれていき、結果として「以前ほど不安を感じなくなりました。今は普通に仕事を頑張っています」……という状態にまで回復し、カウンセリングが無事に終結したのです。

 



 

 

「来る事が分かっていれば、先に攻める」

 

「あらかじめ不安の芽を摘み取っていく」

 

 

そのためには、具体的にどんなことをやっていきましょうか?

 

・

・

・

不安はゼロにすることはできなくても、ある程度コントロールできるものだと、ぼくは考えています。

 

 

 

不安の芽を摘み取って、心地よいラクな日々を過ごしたいとお考えの方。

サポートできると思います。

ご連絡ください。

 

 

 



 

 

 

 

 

 



最後までご覧いただきまして、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

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この記事を書いているのは…

 

井上 太一(いのうえ たいち)/ 心理カウンセラー

 

 

 

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