前回分
そうして今なかなか見ない? リーゼントの寝癖でオフィスにとどまることになる根手見出生(ネテ ミテヨ)。
で同利亮(ドウリ リョウ)だけが見出生の近くを通るとどうしても吹き出してくれて、ブッとか言いうるさい……
クソ~~絶対、仕事終わったらしばいたる!
心の中までリーゼント的な……イヤ、ヤンキーになっている。
そして自販機でコーヒーを買おうとすると、
「どうぞ!」
なぜかおごってもらったりしてラッキーなことに……
だんだんバッティングしないように、みんなサササーと逃げるようになり、見出生の近くには一切人がいない。
その様子を見た亮がまたもやひとり爆笑してる、だけ……
「わ~~怖い怖い怖い怖い……!」
つい我慢出来ず、えりぐりをつかんで凄んでいた。
ちょっといい薬かも、こいつだけ笑ってるって。
「さすがにやり過ぎだって~~」
亮は首まわりを整えた頃……
キャーという声がどこからか微かに聞こえる。
「ん? 今、声したよな?」と見出生。
亮と声がする方へ行ってみると、
「あっ!」
思わず見出生と亮が声をあげる。
「やめて下さい!」
見ると受付の女の子が、どこからどうやって入り込んだのかスーツではない普通の服を着たおじさんに手を掴まれていた。
「お前何しとんねん!」
なぜか声を大きめに出すと関西弁になっている?
「うるせえ、邪魔すんな!」
「それはこっちのセリフじゃ‼️」
今度は広島弁⁉️
見出生はまたもやえりぐりを掴むと、
「せえっ!」
柔道的な背負い投げを決めてしまった!
近くにいた人達は思わず、わーー! と歓声が上がる。
「いって~~~~!」
おじさんは痛がって動けない。
やっとガードマンがやってきて、そのおじさんは連れて行かれてしまい……
「根手さん、ありがとうございます」
受付の女の子が涙目で頭を下げて感謝した。
「すげえ、根手」
「よく助けてくれた」
みんなに拍手されて、照れるしかない見出生だった。
まさかのリーゼント寝癖がこんなところで役立つとは!
その辺りから、見出生は一気に有頂天になっていた。
そんなウキウキな気持ちで見出生がまたもやあの枕で寝てしまうと、今度は……
続き