間引き⑨房家瑠南(フサケ ルナ)について | いろいろしぃーのブログ

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前回分



八住奏利(ヤスミ カナリ)が次に間引きしたい相手は、房家瑠南(フサケ ルナ)というまたもや隣のクラスの女子……


会いに行こうと言う伊達省我の申し出に八住は驚いていたが。



「そんなの私も嫌だしあっちも嫌に決まってんじゃないの!」

八住は戸惑いながら声を荒げた。

「何で決まってんだよ、意外とそんなことないかもよ、大丈夫オレも一緒するから」

「そういうことじゃなくて…!」

半ば強引に進めようとする省我。

「あ、そうだ、房家さんの連絡先判る?」

「電話番号なら……」

「十分! 教えて」

「教えてって、まさか今からかける気なの?」

意外と積極的な態度にたじろぐ八住。

「そうだけど」と難なく言いのける省我。


「はあ? バカじゃないの!?」


抵抗する八住。


「早くしないと雨降らせないし、ダメなら次の人見つけないと」


省我はスマホを取り出す。


「じゃあさ、間引きは房家じゃない奴にすればいいでしょ! だからもう話さなくていいって!」


やはり八住は抵抗してきて……


「とりあえず教えて」


「教えない」


「何で知ってるんでしょ?」


「知ってるけど、教えたくない」


「そんなこと言わずに」


「ていうか、伊達君、学校行ってるんだから本人に直接話が出来るし!」


「あ、そうだ! そうだった、うっかり~~からの~~~~」


省我は油断させてから、まさかの八住のスマホを奪い取る。


「あ、ちょっと~~わたしのスマホ返して!」


必死に取り返そうとする八住をよそに、省我は八住のスマホを取られない範囲で操作した。


電話番号登録を見る。


ふ、ふ、房家、房家、房家瑠南、お、あった、あった、ご丁寧にフルネームで登録していた。


ついでに電話をかけるマークを押す省我。


「ちょっとーーーー! わたしのスマホから着信させないでよ~~‼️」


八住はかなりご立腹になり声を更に荒げた。


そっちが素直に電話番号教えてくれないからじゃんよ!


と心の中で呟く。


ちょっと長めに呼び出し音は鳴り続けると、もう限界かなとなった時、


『もしもし…』


出たーーーーーーー!!


房家がギリでなんと電話に出る。


「ごめん、突然でビックリしたと思うけどオレ、隣のクラスの伊達省我なんだけど、房家瑠南さんで間違えない?」


『え、あ、え……そうだけど、どういう……こと? 何で八住さんのスマホに……?』


やはりスマホの向こう側で困惑気味な房家の声……


「ちょっと拝借したからさ」


『え?』


「房家瑠南(フサケ ルナ)さん、今からオレと八住と会えないかな?」


いきなりドストレートで本題を言って見せる省我だが……



続き