とにかくうちの天井裏がすっごい豪華な部屋に変貌し過ぎて……
照明まであって……シャンデリアチックで。
すっごい高そうな絨毯(ジュウタン)が敷かれて更に、ソファとかも赤めでベルベット? みたいな……
本棚まで用意されていて……
なんじゃこりゃあ~~!?
思わず松田優作になっちゃったよ!
どこからこんな凄いインテリアを仕入れたんだ!
「セッティングしたのは」
咳払いをしながら紘夜が言おうとしていたので、
「甲本先生でしょう? もちろん」
と私が先に答えた。
「うぉい! 先に言うんじゃねー!」
「だって、紘夜ってポン……」
「ポンコツじゃねー!!」
最後まで言ってないのに、血気盛んだな~。
「そうです、わたしが全てセットしたんですよ、さすが陽果様、判ってらっしゃる」
ニコニコと甲本先生は笑む。
陽果様だって~~キャ~~。
「ちょっと! 陽果様なんてやめて~、私、令嬢とかじゃないんだからさ、何か先生っぽくないしどちらかいうと執事っぽいね」
「あ~なるほど」
「そこ! ふたりで盛り上がるなっ!」
甲本先生と私で話が弾むと、紘夜が間に割って入ってきた。
「何よ~、結局、甲本先生がいないと何も出来ないんでしょう!? 偉そうにしないで!」
「うるせえなっ! ちょっとお前黙れっ!」
「はあ~?」
「まーまー、ふたりともケンカをしないで下さい」
甲本先生が間に入る。
とにかくみんなソファに座った。
「紘夜様はともかく、わたしはいつでもコウモリに戻れますので、天井裏などには簡単に入れます」
あ、そうかー、紘夜は私が命の恩人だから願い事を叶えるまでコウモリに戻れないって言っていたっけ?
「ねーねー、天井裏こんなゴージャスになっているけど、明日学校へはどう行くの?
まさか私の部屋を降りて行くんじゃないよね?」
すると甲本先生は、
「まさかーそんな陽果様に、お手数かけさせませんよ。
紘夜様はコウモリになれませんが、空を飛ぶことは出来ますのでご安心下さい」
そうニッコリすると屋根の近くまで歩きだし、いつの間にかあったのか?
丸い大きな窓を小突くと、その窓が大きく回転した!
まるで忍者の隠し扉みたいというか、まー窓なんだけどね。
そこまで勝手にリフォームされていて……私はあっけにとられてしまった。
続き
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