vol.1751
去年の6月頃
わしのもとへ1人の経営者が相談に来た。
その彼の相談とは
急激に業績がダウンしてきて
社員に人たちにもやめてもらったんですけど
この先どうしたらいいのか
恥を忍んで相談に来ました。
そんな内容じゃった。
わしも彼とは初めて話をするので
生まれてから、ここに至るまでの話を
色々とヒアリングさせてもらった。
すると・・・
聞けば聞くほど彼は
社長としての器が全くない
それだけ人をひきつける要素もないし
下の人間を引っ張っていくような
カリスマがあるわけでもない
それなのに
金出して“社長”という称号を買っているから
ええがに行く訳がない
だからその時
彼にはハッキリ言ってあげた。
「聞けばまだそんなに借金も多くなさそうじゃけ
とっとと辞めて、サラリーマンになりんちゃい」
っと・・・
その時の様子は
【社長の器じゃないのに起業すると・・・】
そこから彼は事業を整理し
見事サラリーマンにUターンした。
そして先日半年ぶりに
流川でバッタリ彼と会った。
「今日は今お世話になっている会社の社長に
ご一緒させてもらっているんです!」
っと
そして彼の横にいたその社長さんを見ると
偶然にもわしの知り合いで
「えええっ!
あれからサラリーマンになったって聞いたけど
ここの会社に入ったんじゃ」
って、その場でプチ盛り上がりしたんで
後日3人で飲もうや
っという約束をして
昨日、その3人でメシを食った。
彼がわしのところに相談に来て
ボロカス言われ玉砕されてから
ちょうど半年が経つ。
でも明らかに昨日の彼は
顔色が良かった
あの相談にやって来たときには
顔面が蒼白で
本当に疲れきった顔をしていた。
それが昨日の顔は
何かを吹っ切ったいい顔をしていた。
そして彼を採用してくれた
わしの知り合いの社長に
「なんで彼をとってくれたん」
って聞いてみると
「一度は社長を経験しているから
社長である俺のこともわかるだろうし
大きな失敗をして
そこから這い上がろうとしている人じゃけ
頑張り方が違うと思ったんですよ」
っと・・・
それを聞いたとき
なんかブチ嬉しかった。
自分には社長の器がなかったと
人生をリセットした男と
それを魅力と感じて
戦力として迎え入れてくれた男が
こうやって一緒に頑張っている
なんかブチ嬉しかった
そして社長の器がなかったは
元アホ社長の彼が面白いことを言っていた。
「僕、裕治郎さんに言われた
『心配せんでも、誰もあんたのことなんて見とらんけ
じゃけ、会社辞めたけって
誰の噂にもなりゃせんよ
じゃけ思い切って辞めんさい』
こう言われて
スパっとやめる勇気がでましたから」
言った本人は
あんまり記憶にないんじゃけど
それが決め手になったんなら
それで良かったちゅうことよね
人生40才
まだまだこれからよ!
これからは、過去の経験を活かして
拾ろってくれた社長を男にするべく
がむしゃらにやるしかない
昨日の酒は
久しぶりにジーンとくる酒じゃった
この顔は
そうとう感動しとる顔じゃわ・・・
ほんじゃまた