何でだろう?
「トトちゃんは、病院全然嫌がらなかったのに、最後の方は毎回おしっこしてしまって、
やっぱりしょっちゅう病院に連れて行かれるのは嫌だったよね」
と、なんとなく想い出した・・・。
「病院は嫌だったけれど、2人の悲痛な気持ちは・言葉は伝わった。
(勿論、口に出して「辛い」と言った事は無いのだけれど、心の声が聞こえていた、という意味だと思う)
トトを取られたくない、どうしたら良いんだろう、助けて。
2人の声は聞こえた。
だから2人の為に病院にもついて行った。
そして辛い状況を見せないうちに、そっと旅立った。」
最後の時、私たちは、病院に連れて行くか・行かないか選べなかった。
トトちゃんの前で「行く・行かない」と言い合った。
2人は、自分たちの気持ちだけで精いっぱいでトトの気持ちを思いやる事を忘れていたのかも知れない。
ただトトを天国に取られたく無くて、取られるのが怖くて。
1番辛い筈のトトは、最後まで2人に辛い姿も見せずに耐えてくれた。
「トトみたいな人を作らないで欲しい。
トトは良いよ、強いから。
でもトトみたいな人ばかりじゃないんだよ。
皆は弱い人も居る。
家族に悲しい気持ちにさせる事を、悲しく思う子も居る。
その子の前では悲しい顔をしないで。
その子の前では笑顔でいて欲しい。
悲しい心のうちは分かってしまうし、陰で悲しんでいるのも分かってしまう。
でも、強い心で割り切らなくてはいけない時もあるんだ。
分かっているんだ。
作り笑いだという事くらい。
でも、作り笑いが必要な時もあるんだよ。」
以前もご紹介させて頂いた、お坊さんでありアニマルコミュニケーターであられる作者の言葉です。
凡人である私たちには、ここまでの強い心は中々難しいけれど、自分の気持ちで精一杯にならずに、たとえ作り笑いでも、その子の前では明るく心に余裕がある振りをする
それが旅立つ人達の願いなのですよね・・・。
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