夜を探して | Tahichi from GiNkS Official Blog

Tahichi from GiNkS Official Blog

タヒチのブログ。

 

カノッサの屈辱、という言葉を知っているだろうか。

 

自分の中では、墾田永年私財法や東海道中膝栗毛などに並ぶキャッチーな歴史用語だ。

 

11世紀、ときのローマ教皇となんやかんやあった末に破門をくらってしまったローマ皇帝のハインリヒ4世が、雪が降り続くカノッサ城門前で3日間に渡って教皇の赦しを待ち続けたエピソードのことだそう。

 

先にことわっておくが、これを読んでしまっている奇特な方に対して、自分自身今や学生時代に選択したかどうかも朧げな世界史の小話を改めてリピートアフターミーさせたいわけではない。

 

以前ブログ(最終更新:2016年9月)でちょいちょい「筋トレやってるんですよ~」とアピってたくせに、一通り承認欲求と気持ちだけは大気圏の自意識を満足させたら、旅先のテンションに任せてノリで買ってしまった微妙なインテリア以下の扱いを受けている腹筋ローラーがいましてね。

 

この部屋の片隅に(素晴らしい映画だった)置かれ続けむなしく埃をかぶる腹筋ローラーを久しぶりに見とめて、雪に降られ続けるハインリヒ4世と同じく、お前もまた忸怩たる思いで私の赦し(気まぐれ)を待ち続けていたんだなと、かなり意味のわからないことを考えていました。

 

そして思い出の一ページをめくるように腹筋ローラーを手にしたら、無機物から使い手の残留思念を読み取れる能力者の如く、いろいろほったらかしにしてる諸々をチェインリアクションで思い出してようやくこのブログをほぼ一年振りに更新しているわけです。

 

そういえば、先々月頃久しぶりにGiNkSメンバーで集まりました。

 

諸般の事情でピコは不参加となり「全員大集合!」というわけにはいきませんでしたが、まぁそんなものなんでしょうね同窓会とかって。

 

その時に気付いたんですが、GiNkSってそういえば解散じゃなくて活動休止だったんだねっていう。

 

この手の声名って当事者はともかく、第三者からすればどっちも似たようなもんだと個人的には思っているんですがどうなんでしょうね。

 

どうとでも受け取れるというか。

 

そしてラッパーやプロレスラーの引退宣言を私はまるで信じていません。

 

逆に活動自体はおそらくしているだろうに待てど暮らせど新譜を出してくれない、プライベートを知らない下々から見ていると俺様彼氏の振る舞いのような人もいますが、生きてりゃいろいろなんでしょう。

 

そんな感じで、3人の間で特別なにか談合があったわけでもなくのほほんとした再会でした。

 

テツがソロで成功して、結果としてフックアップされる形でGiNkSが~という話があったりなかったりしろ。

 

と思ってた時期もあったりなかったりしましたが、それぞれの思惑やらなんやらひっくるめてゆっくりと時がなにもかも解決するでしょう。

 

このふわっとした文章のように。

 

私には一切わかりません。

 

活動再開といえばやっぱイエモンだよね、個人的には吉井和哉名義のほうが好きなんですがなんせレジェンドですから。

 

生で見る機会ないかなぁと、にわか以上ファン未満の気持ちでソワソワしています。

 

 

ところで最近ヒップホップ耳にする機会増えてきたんじゃないですか?どうです?

 

私の力不足にも程がある草の根活動もなんのその、ヒップホップきてるんちゃうん?そうでもない?

 

ここ一か月切り取っても、フリースタイルダンジョンの面々がMステに出たり、ゆるふわギャングが関ジャニの番組で紹介されたり、アイドルの結婚なんやらのドタバタついでにケンドリック・ラマーが脚光を浴びたりしたそうじゃないですか。

 

まぁね、見る人によっては凄くないかもしんない。

毎週のようにMステ出たり、CMに引っ張りだこなアーティストのファンからすればその程度で喜んでんの?って思われるかもしんない。

業界の大御所たる宇多丸が異業他社にヘコヘコして文化人だかなんだかわかんない見られ方してんのだっていややっぱ駄目だ。

日本のヒップホップファンの多くは、きらめく舞台でまた逢えるトップアーティストを見ながら長らく辛酸なめ子してきたんですよ(被害妄想含む)

 

<ちなみにケンドリック・ラマーとは、アメリカはコンプトンというギャングのメッカのような街から生まれた、2010年代最も偉大なラッパーの一人。

最新作「DAMN.」からのリード曲「HUMBLE.」がビルボード首位を獲ったり、昨年のグラミーでは最多5部門を受賞しました。>

 

「思わぬことでケンドリック・ラマーが注目される。。。りりぽん事件最終章。。。」

https://ameblo.jp/scones2014/entry-12286458976.html

 

きてるんちゃいます?

 

まぁパブロの言う通り、大事なのは広がり方なんでしょうけどね。

 

最近SALUというラッパーにハマってます、というかハマり直してる。

 

ポテンシャルの高さはもともと十分にヒップホップリスナーの知れるとこだったけど、ようやく、ようやくブレイクスルーしたんじゃないかなと思っています。

 

 

さらに話は変わりますが、D.Oはね、かっけーんすよ。

 

この曲のSALUはほぼフックだけで、D.Oはやや直接的表現を避けながらもいつも通りのイカしたバースを蹴ってくれた。

 

よくよく聴くと「Dopeは転がるコーナー」とか、SALUの楽曲にはあまり相応しくない危険なワードが飛び出したり。

 

なんか怖いけどあともうちょっとだけ、D.Oのヤバさをもうちょっとだけ知りたい、って方には

 

カミナリのSoul Brother

 

城南ウォーリアーズのMICROPHONE最強タッグ

 

D.M.CのD.M.Cがおすすめです。

 

特にD.O, MACCHO, CORN HEADからなるD.M.Cはマジでおススメって話。

 

そしてソロも聞き込めば練馬の風が君を迎えてくれる。

 

 

閑話休題、もうこのアルバムばっか聞いてる。

 

レーベルメイトのAKLOもそうだけど、ラップのスキルは大前提としてどうしても「ラップが上手いのはわかりましたはい!オッケー!オッケーです!」以上から好きになることはなかったんだよね。

 

「誰が言ったかじゃなくて何を言ったかで評価しなさい」てな言葉はHIP HOPに限っては通用しないと個人的に思ってる。

 

つまり「どの口が何言うかが肝心」なわけで、そのラップを発する人物の人となりがリリックから、ルックスから滲み出てこない事にはどんなにかっこいいこと言われようが感心はすれどブチ上がれないんですよ私は。

 

ボースティングだろうが自己憐憫に転がろうがとどのつまりHIP HOPって言ってしまえば究極の自分語りなわけで、それがいいわけで。

 

んで、世間はどうか知らんけど今作でようやく僕の中でSALU像がはっきり具体化してかつ文句のつけないようのないアルバムをぶち込んできてもうたまらねーんですよ。

 

 

この主旋の弾き直し具合がまたよし。

 

んでまた客演が憎いのよ、同郷でジワジワ勢力伸ばしているレフジーのFRAMEや、ゆるふわやら必要最低限ってこういうことだと思う。

 

USの権利関係めんどくさそうな豪華客演陣や、般若のやってた男前な客演無しバムも好きだけど、この塩梅なんですよ、これ。

 

ちなみにゆるふわを全然良いと思ったことないんだけど、このRyugoはいい仕事してるというか客演で一番良かった。

 

上手すぎずちょっとアブノーマルな香り、この時期が一番おいしい。

 

好き勝手言ってごめんなさい。

 

とりあえずNORIKIYOのワンマン行きたい。

 

 

またどこかでちょくちょく顔出すかもなのでもし覚えていてくれてる方はお会いしたらその時はよろしくです。

 

 

このブログはどこを目指しているんだろう。

 

わからない

 

「超Wavyでごめんね」ぐらいわからない