eyes off me | Tahichi from GiNkS Official Blog

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タヒチのブログ。

最近はほとんどドラムを叩いてなかったけれど、1時間ぐらい前に自分の中で一区切りついてまた叩きたくなってきた。

家に篭って積んでた本を読んだり映画を観たりしてインプットを増やしつつ、いろいろ書いてました。

台詞や文章を音読すると言葉がスルッと脳に入る気がなんとなくして試してみたり。

ついつい通販で済ませてしまうとこをお店まで足を運んでその場の勢いでジャケ買いしてみたり。

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昨日はこの本を買ってみました、人気みたいです。

ミステリーものはそれこそかの有名なアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」ぐらいしか読んだことのないミステリーど素人なんですが、タイトルの吸引力にやられました。

「いなくなれ、群青」

幸い一切ネタバレに触れずありつけた上に、自分にしてはここ数年で一番感受性豊かな時期っぽいのでドキドキしながらこれから読みます。




今月で一番ヘビロテしてる曲。

すっかりベテランの風格を備えだしたSIMONの最新アルバムから先行リード曲。

SIMON「Eyes feat. IO & RYKEY」Music video


正直聴く前はSIMONにしても、客演のIOもRYKEYも僕の中ではそこまでフェイバリットなラッパーだったわけでは無く、どっちかと言うとむしろRYKEYやIOに関してはあまり聴いていないなりの中で「う~ん??」と思ってたんですが、この曲のおかげで彼らの魅力の一端にようやく触れることが出来た気がしています。

この曲を手がけたのがJJJということプラス、売り出し中?な若手のホープ達を迎えてSIMONが久々に曲を出したぞ、という話題をとりあえず拾うべく「聴くだけ聴いてみっか」な随分と舐めた態度で視聴してみた。

たった一曲で、価値観なんてものは右にも左にもいくらでも転がるもんだということを知らしめさせられました。

フック(サビ)は声ネタとスクラッチだし、わかりやすく「ぶち上がり間違いなしな今年のサマーアンセム!」では無いし、IOがいるからかKandytownでやってるような雰囲気音楽っぽさ(イージーリスニングというかエレベーター・ミュージックというか)のように聴き手によっては右から左への何でもない曲かもしれない。

例えば僕はカナダのFactorというプロデューサーの作る曲がめちゃくちゃ好きだけれど、歌詞は全曲まるでわからないしこれからも調べることも多分ない。

いわゆる洋楽を聴くスタイルの一つとして、ボーカルも楽器の一部として楽しむアレ。

別にKandytownの音源は初期のSeedaやJinmenusagiなんかと比べればよっぽど聞き取れる部類のラップなんだけれど、トラックの雰囲気で脊髄反射というか、耳に入るとつい洋楽的な聴き方しちゃって。

その結果IOについては「持て囃されてるらしいけどよくわからん」という馬鹿丸出しな解答を提出してました。

それとRYKEYについては「OYWM第三の刺客の予定だった男?そりゃすごいに違いない」とハードル挙げたりこういうのがくるのかなと待ち構えてた節があるので、いざ聴いてみて予想の斜め上を行くキャラとラップスタイルに、苦手意識に似た感情を植えつけられたまま視線を外してました。

今ではRYKEYの一挙手一投足が愛しくてしょうがないですよ。

IOのバース中に後ろではしゃいでる姿がたまらない、最後肩を組みにいったりしてるとことかも。

SIMONの時ももっとはしゃげよ!と思ったりもした、使われなかっただけかしら。



そんなわけでこの曲、ビデオもすごい好き。

実際に深いかどうかは浅学な僕には知ったこっちゃないですが、雰囲気が好きです。

出た、雰囲気。魔法の言葉。

こいつは煙に巻くことも出来るし、わかる奴はわかってどっぷり浸かることも出来る便利な言葉だ。

さっき書いたKandytown云々についてもその雰囲気に一度はまっちゃえばもうそこの住人、でも聴き方がわかった今ならもっと好きになれる気がする。



何気なく映る無料案内所もそうだし、RYKEYのバースの直前に映る、群影の隙間から炙り出される壁面広告の女性モデルとその下で寝ているホームレスの対比とかドキッとする。

それぞれのバース頭に「そんな目で俺を見るな」から始まり、IOならKandytownと己のライフスタイルと未来への希望を、SIMONは自分という人間から始まり人生や人間そのもののあり方という大きな枠で語り、より語りに近いラップでケニアと日本のハーフだからこそ書ける宗教観やアウトロー出身らしさのある視点を提示するRYKEY。

そしてJJJ印の甘く切ないトラック、いいです。

IOのバースは、今まで他の誰かの曲で聴いてきたフレーズがわりと多くて「すげぇ!」ってなったりはしないんだけど言葉をかみ締めながら聞くとめちゃくちゃ味わい深いスムースなフロウ。

で、同じ言葉でもIOが吐くとまぁ様になるというか。

イケメンっていいですね。


REKEYのバースは半分ほどしか理解出来てないと思う。

「これかっけぇ」と「よくわからんけどかっけぇ」のバランスがかっけぇ。

全部わかったときは「超かっけぇ」

おっけぇおっけぇ。




RYKEY "ホンネ"