ところで最近HIP HOPというかラップバトル流行ってますね。
あと1年くらいでライブDVDの数を越えてしまいそう。
![{EFD45974-9AAE-4556-8B46-FB179B9CA2F5}](https://stat.ameba.jp/user_images/20160530/17/tahichi-ib/5a/44/j/o0480036013659578299.jpg?caw=800)
たまに僕がHIP HOPの曲を流して聴いていると「YO!YO!」といつの時代やねんと言いたくなるノリで小馬鹿にしていた友人もYouTubeで動画を見るようにまでなり、あくまでサブジャンルであったはずのラップバトルがHIP HOPの枠を越えて一般に浸透しはじめているのを感じ嬉しいやらなんやら。
ラップバトルの人気を決定的なものにした番組、フリースタイルダンジョンのラスボスこと般若もインタビューで言ってましたが、なんだかんだみんな汚い言葉とか罵り合い好きなんすね、僕もそう。
ただヘッズ(HIP HOPリスナー)や一部のラッパー達が口をすっぱくして言っているように、そこから音源に繋がりHIP HOP全体が盛り上がる・・・とはなっていないのも現状。
上がれば下がり、流行れば廃るもの、膨らませられるだけ膨らませ最大限に利用してほしいものです。
ここにきてメディア各媒体にも注目され始め、とうとうお茶の間にもバトルで名を馳せるラッパー達が進出してきています、凄い。
謎の通訳・山下新治もとい日本人とブラジル人のハーフ、ACEがドラマやバラエティに、そしてとうとうパナソニックのCMでラップをしたり。
Panasonic TVCM「ネイマール オリンピック/パラリンピック RIO2016篇」60秒
ディスの極みメガネことDOTAMAはソーシャルゲームのCMで同じくラップを披露、Telephonesの元メンバーらと新バンドを結成したそうでこれからさらに注目を集めそう。
『乖離性ミリオンアーサー』TVCM ラップ編
そしてこのブームでもっとも恩恵を授かっているかもしれないKing of DisことR-指定はテレビに引っ張りだこで音源でもDJ松永とのユニットで大活躍、先日はGacktと共に大ヒット映画の宣伝をしたり。
R-指定フリースタイルラップ@デッドプール舞台挨拶②
お題は「デッドプール」 ラッパー“R-指定”がキレキレの即興ラップを披露!http://getnews.jp/
他にもいろいろ盛り上がってるっぽいです、すごいなバトルブーム!
これはブームじゃないぜカルチャー!、そうつまり新しいスタンダード。そうなれば最高最高。
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このポスター、昔よく利用していた音楽スタジオで見て「おおっ」ってなったんですよね。
客演のMAD KOHという人が僕の大好きなNORIKIYOというラッパーのアルバムにも参加していたのでなんだかよくわからない親近感を覚えた、という話。
雑誌なんかでも日本語ラップが取り上げられるようになってきました、読み物がわりかし好きな僕としては嬉しい限りです。
こちらは共に今月発刊されたやつ。どちらもがっつり日本語ラップについて特集が組まれています。
![{4C059A0A-078D-4DEE-9697-AC3A87233021}](https://stat.ameba.jp/user_images/20160530/17/tahichi-ib/bc/00/j/o0480036013659592396.jpg?caw=800)
左の雑誌はバトルからHIP HOPに興味を持った人向けに日本語ラップの歴史を比較的わかりやすく紐解いてくれています。
他にもアイドルラップの歴史や、HIOP HOPに付き纏う女性蔑視問題、セルアウト(商業主義)の是非についてなどなど。
つまりこれを読んで知ったふりしろ、ということで。
一番面白かったのはBESのインタビュー、レゲエの方じゃなくてしょっちゅうプリズンにピーチ姫される方のBESです。
今年の4月の出所直後のほやほやインタビューが載ってるとのことでサイゾーを買ったのも8割くらいはこれ目的でした。
盟友SEEDAと共に日本語ラップの技術における水準を一気に引き上げた唯一無二のスキルフルなフロウと、悲哀と乾いた笑いが入り混じり粉雪が舞いまくるリリック。
溢れる才能があるにも関わらず塀の中にお出かけしまくのがもったいないなーとは思いつつ、同クルーのA-THUGと並んでここまで愛されキャラな駄目人間もいないんじゃないでしょうか。
そんな我らがBESの記事が読めるとのことで、僅か2ページながら堪能させてもらいました。
内容が少々危ないので書きませんが、宣言通り二度と飛ばずにこれからは音源出しまくってほしいものです。
右の雑誌はまだ途中までなんですが濃くて読みがいがあります。
9sariグループの社長兼フリースタイルダンジョンのモンスターであるMC漢と7月にavexから2枚目のアルバムを出すANARCHYの対談、バトルブームとHIP HOP業界の展望、OGいとうせいこうが語る今昔日本語ラップ。
で、今の日本語ラップを間違いなく牽引しているKOHHがインタビューで挙げた最近注目しているミュージシャンを探して聴いてみたらこれが結構ツボでした。
XXXTENTACION - GNARLY BASTARD (Prod. The Virus And The Antidote)
The Virus And The Antidoteと名乗るトラックメイカーで再生数を見ればわかる通りまだ有名じゃないんですが、とくにこの曲は何回も聴いてる。
未だUSのメインストリームに食い込み続けるトラップビートの上でまるでハードコアか何かと疑うような咆哮にも似たラップ。
奇怪なフロウとシャウトで賑わせたOG MacoやKOHHの「Living legend」などからよりボーカルに過激さを求めていったらこうなるのかな。
Nu-Metalが行き着いた先のSlipKnoTみたいな感じを思い出しておもしろい。
後ろのシャウトが叙情派ニュースクールハードコアとかメタルコアとか言われるMisery Signalsバリのスクリームで超かっこいい。
激しい音の上でラップなんてものはいろんな組み合せで聴いてきたし、それこそ自分のバンドでもやってきたけれど、よくよく考えたらありそうなのにこういうの初めて聴いた気がする。
探してみたら僕が知らないだけであるのかもだけど、なら是非にもっと流行ってほしい。
トラップとハードコアの組み合わせっておもしろ。
ところで最近の個人事情ですが、6月に1本サポートでドラム叩かせてもらいます。
また近くなったらSNSとかでお知らせさせてもらいますのでよろしくです。
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